ノンフィクション☆☆☆☆☆
気付いたら病室で医師がなにやら説明しているので返事をしても全然相手が反応しない、実はその主人公の患者が聴覚は残ってるが、自由に動かせるのは左目の瞬きだけと言う全身不随に近い状態での闘病生活を通して
父親との関係、仕事(雑誌 エルの編集長)等を描く。
時々ユーモアも交えて描く、
会話の相手が「利用する頻度の高いアルファベット順に
U--E-―Aと読み上げその自分の組み立てたい単語のアルファベットの時にまばたきするというコミュニケーションで数百ページにも渡る自伝を書き上げる(まだパソコンが普及してない時)、時々ジョークを頭の中で考えるので必ずしも悲惨な話しばかりではない。
印象的な言葉は「体は動かないが“想像力と記憶力はある”」
と自分に言い聞かせたこと。
ラストのテロップで本の出版後に亡くなったと言う事実を知ったが、
今の日本のドラマや映画の“強制感動設定”で「主人公が不治の病」
「病弱」「恋人が途中で死亡」という話しではないのが救い、
無理矢理泣かせようとするよりええ~亡くなったのか~と
思いたい。