☆八十「リミッツ・オブ・コントロール」2009年 スペイン 116分 ☆☆☆☆
(原題:THE LIMITS OF CONTROL) アートムービー
:FOCUS FEATURES
(脇役)工藤夕貴、ガレルガルシア・ベルナル ティルダスウィントン ビルマーレー
DVDの初めの画面でブルー系の背景に「FOUCS FEATURES」が出たら
その作品は良作であるという法則に外れは無いがこの作品には面食らった、ましてや
スペインの作品である、かの国のサスペンス系は他国とはかなり味付けが異なるが、
今回は「哲学的」「難解」「それでいて映像やストーリーは面白い」。序に今では製作や出演者が多国籍に渡るのは珍しくないが(アメリカ作品で国内を舞台にしても費用が安いカナダやメキシコ、オーストラリアに行くこと多数)、出演者が複数国、舞台が複数国に渡るのが当たり前です。
冒頭:「空港のビジネスクラスラウンジで2人のスペイン系男性と黒人男性(主人公)が
初めて会う」スペイン系男性達はどちらかと言うと依頼主的な存在で初めに「スペイン語を話せるか?」と黒人は(名前忘れた)「話せない」と言うので英語で会話が進む、しかし内容がその「哲学的で」・・・「ダイヤモンドは女性の親友」「宇宙にの終わりに始まりは無い」そして一番重要な指示『自分を偉大と思っている奴を墓場に送れ』等を言ってマッチ箱を渡して交換し、黒人に渡されたほうにはマッチと紙切れが入っていて「アルファベットと数字」が書いてあるメモで見てから破って口に入れる。そして具体的な仕事の指示は「タワーホテルで待て」と言いカギを渡し黒人は飛行機に乗るそしてそのテーブルはエスプレッソコーヒーが2杯。
ホテルに入った黒人は空手の動きをして眠る、起きてカフェに行き「エスプレッソ2杯」を頼むがスペイン語が出来なかったのでウェイターがエスプレッソを1つのカップに
2杯分入れて出したので怒る、チェンジしてもらい2つのカップでエスプレッソを飲む。
上空にはヘリコプターがいる
待ち合わせの相手らしき男性が楽器を抱えてやってきて「スペイン語は話せる?」
「いや」と言い英語で「木管楽器は素晴らしい、演奏しなくても音を出す・・・」と
自説を述べた後に“恒例”のマッチ箱交換で黒人男性側には「数字とアルファベットメモ」
それを破って口に入れ手黒人は美術館に行って絵画の鑑賞、そこで「裸婦」がいる絵を見てホテルに戻ると何故かベットに美術館で見かけた構図で女性がベットに眠ってる。
女性は黒人を誘うが「仕事中はしない」と言って断る、同じベットで眠るだけで
翌日にまたカフェに行きエスプレッソをオーダーして、今度はトレンチコートにブーツに
サングラス、帽子を被ったセンスの良い女性が来て「スペイン語は?」「いや」となり
女性が“自説”を述べマッチ箱の交換、上空にはヘリ(後の説明は省く)、また黒人は美術館へ行く今度は風景画の前で止まる、そしてホテルへ戻ると相変わらず女性はいる、携帯がなったので女性が出ようとすると「携帯は嫌いだ」と言って取り上げる、ホテルの屋上らしきところで景色を見ていると美術館で見た景色と同じ風景を見る、その側にあるプールで部屋にいた女性が全裸で泳ぐ
(絵画等彼の視覚で感じたものを次に鑑賞者私達が趣向を変えてもう一度
見るみたいに画面上の”しりとり”的に 映像が関連して繋がっている
ちょっと説明しにくいがこの映画の中で2-3回でてくる手法で有名なシーン)
翌日に同じカフェに行くと流石にウェターも覚えて指で2本を出して黒人がうなずく、
また男が来て今度は楽器を渡す、中身はギター。
ホテルへ戻って女性が「あなたのほしいものを持っている」と言ってマッチ箱を出す、
黒人もマッチ箱を渡す、女性から出されたマッチ箱にはダイヤモンドが入っていた。
黒人は列車のコンパートメントに乗って田舎へ向かう(そこでの内容は忘れました)
今度は高速列車(特急らしいとは分るが時速は・・・他国の列車に詳しければ分る人は分かると思います)の座席で相変わらずエスプレッソを2杯飲んで座っていると、工藤夕貴が歩いてテーブルにマッチ箱を置いて行く、黒人が後を付いてゆき彼女の1等車の座席へ
「スペイン語は?」「いや」のあとにやはりネイティブには適わない英語で工藤の“自説”が始り終わってからマッチ箱を黒人が出し、カギを渡され待つように指示を受ける。
列車から降りてカフェでカプチーノ2杯を飲んでいると待ち合わせの相手ガレルガルシアが現れて「スペイン語は?」「いや」ではじまり恒例の“自説”が終わった後に携帯を架けようとすると制止されたので歩いて迎えの車を呼びに言って車に乗る、別の運転手の
女性がいて車に乗る時にガレルガルシアにギターを渡す、書き忘れていたが列車のなかで
げんを一本抜きました。そして車で目的地に着いて部屋に泊まる、相変わらず‐空手の動きをしてベットへ(夜から朝になった描写はそのベットに日光が差すことで表現)、
黒人は夜に目的地らしきところを下見に行く、そこでは10人以上の傭兵が警備をして
投光機みたいなものを4箇所において夜間も外部を照らして塀でめぐらした中にターゲットがいる。翌日にまた出かけるがいきなりターゲットの部屋ビルマーレーが殺すべき
「アメリカ人」で「どうやって侵入した?」と聞かれ「想像力を働かせた」と言って
ギターの弦で殺害・・・・美術館へ行って絵画を見てそこを出て終わり・・・・・
ストーリーは単純だが会話の内容が難解で・・・・『自分が偉大と思う奴』がアメリカ人だったので“反アメリカ”的な作品だったのだろうか?