もれなく


真珠湾攻撃といえばセットで 五百五十六

陰謀論が漏れなくセットで付いてきますが、此れに限らず陰謀論が社会に
広がる時はこれまた大概セットで<社会の閉塞感と右翼化>も付いて来る
日本ではないがナチスドイツでのユダヤ陰謀論(金融業界の元締めとか
社会的なことから放火や殺人事件の犯人に仕立て上げられたりスパイ疑惑
に至るまで)も社会の閉塞感/不況等が有ればこそ受け入れられた流れで、
また日本に戻るが経済成長時代やバブル期には陰謀論は鳴りを潜めた。

少数のカルト信者みたいに何時の時代にも陰謀論を妄信する人間は
一定数存在するが(9.11、日航機墜落、ムーンホーカー等々)
最近のテレビで正々堂々と陰謀論者の主張を取り上げる風潮も
困ったもんだ、しかも例えばムーンホーカーならその主張に反論する
科学的な根拠や主張があるにも関らずホーカー側の主張を一方的に
流すだけ。

真珠湾攻撃について言えば陰謀論を崩す本も出ていて説得力があり
陰謀だから当然その陰謀の証拠もないのだが、普段自分達が
統計を出せとか根拠を示せとか叫ぶ側が出さずに陰謀を真面目に
根拠としてるのが情けない。

私が言える事は当時の暗号解読に関して僅かばかりの認識があれば
陰謀を行なえるレベルにアメリカすら達して無かったというのが
現実、今みたいにワンクリックで自動変換でやってくれないし
膨大に埋もれた通信文から拾う作業だけでも困難で日本の数倍の
要員を配置していても無理だった。基本的に公文書の保管が完璧な
アメリカでその陰謀に関する文書が存在しないのは陰謀論で仕方ないが
”誰の記憶にも残ってないのは余りに不自然”、大統領が直接
スマホで”真珠湾から空母を退避させておけジャップが奇襲する”と
送信出来ないから、モールスの送信員(暗号作成)と受信側の暗号解読員と
機動部隊の参謀とか接する機会がある要員は数限りないし幸か不幸か
アメリカ軍は大勝利で日本みたいに戦死して”死人に口なし”じゃない
まさかこの為に口封じの暗殺や日本海軍お得意の”激戦地へ送り込み戦死させる”
異動まで行なったという事は考えられない。


9.11は近年のテロでありテロと国家間の戦争とは違うが9.11でも
ビンラディンのテロは警戒していた、しかしあのような航空機テロを
予測できなかったとのと同じように兆候を掴んでも、完璧に把握は
難しい(それどころか欧州のローンウルフ型テロは防げてない)

山本元帥の撃墜に関しては暗号解読がシステム化されある程度は
解読されやすくなっていたから可能だっただけで、むしろその
経過は書類発言諸々が残ってる--スプーランス等で大統領の発言ではないが
逆に言えば太平洋艦隊司令官レベルの発言文書すら残ってる中にプレジデント
真珠湾奇襲だけ欠落していると言う指摘の方が不自然。

と言う事で状況証拠からし陰謀論を述べるのはマヌケで愚かとしか
言いようがないが(陰謀に証拠は残らない)、陰謀論も完璧な
物証を示してないから私を否定したくてもせいぜい”同じレベル”
でしか反論出来ない。

不自然だから陰謀と言い出せばこの世は全て陰謀で
あなたが信号を渡るときに待たされるのも陰謀か?急いでいる時に
待ち時間を長く感じたり・・・・・誰かがあなたと視線を合わせた
だけで・・・・・今日の陰謀日記として延々とネットにアップしたら
アクセスが増えるかもガンバレ!!