格段の差



☆銃後  一〇二三


年末年始に見ていたDVDで偶然にもWWⅡでのNYCと
ドイツを描いた別々の作品を見ていた。NYCに関しては
戦時中というのは帰還兵だとか負傷兵が多少エキストラで出たり
するくらいで直接的には戦争を描かない(ただし時代背景に関しては
大いに影響している)、ドイツを舞台にした作品は(あくまでも設定が
ドイツで実際の製作はアメリカ作品でありロケ地もドイツとは限らない)
ドイツの一般市民しかもナチス党員になるのを拒むくらいに
善良な父親だとかその妻と養子に迎えた少女を描く(少女が主役)
こちらは戦争に巻き込まれた一般市民や子供を描くのだが・・・
ドイツも悪かったが子供は無関係だったと思える。
アメリカ作品(富豪)とドイツ作品(労働者階級の娘)の主役の階層が
明らかに違う事を差し引いても・・・・・・・・・・・・・・・・・


その食糧事情だとか<灯火管制>だとか生活を直接描くのではないの
のだが逆に言えばストーリーの重要な要素で無いからその
落差というか凄まじい違いが浮き立つ。

アメリカでは<食料不足>という文字は辞書に無いと思えるくらいに
バスタブ一杯にポテトサラダを用意させたり、酒も金さえ払えば
全く苦労せずに手に入っていたような感じ、ドイツは1日3食が
2食になりそれもパンとスープだけ。日本では昭和19年位になると
優先配給されている筈の軍隊さえ食料が不足しだして20年だと
栄養失調が招く衰弱などで病気になったりすれば簡単に死んだり
散々だった(アメリカでも煙草やコーヒーなどは軍に優先的に
配給されたので一部の市民や場所では簡単には手に入らなかっただろうが
日本みたいな悲惨さはなかった)


当時のニュース映画や記録映像を見てその食糧事情の充実ぶりを
先に知っていたらもっと早く降伏していた方が良かったと気付くはず
(見れないからどうしようもないが)


PS このドイツを舞台にした作品で空襲(AIR RAID)によって
   一般市民も亡くなるのだが当時のアメリカ国民の感情としては
   (ナチスの残虐行為は殆ど知られてないのもあるが)
    ドイツ人は同じキリスト教徒でありあまりに痛めつけるのは
    決して喜ばれなかった、日本人に関しては全くそういった
    感情はなく<リメンバーパールハーバー>というのは
    そういう意味でも恐ろしい(真珠湾の奇襲が悪い感情を残した)