ノルウェーのビリーエリオット



2017/09/09(土)
☆630
原題「BALLETT GUTTENE」(英題 BALLET BOYS)
邦題<バレエボーイズ> 2014年ノルウェー 

GUTT+ENEで少年の複数形だと思う少年だから既に男性名詞で
原題と英題と邦題が完璧にマリアージュしてる・・・
グルメじゃないか。

ドキュメンタリー 



1/練習に没頭する3人
2/試練のコンクール
3/シーベルトの苦悩
4/KIHOへの挑戦 
5/ロイヤルバレエとの選択
6/合格の報
7/卒業そしてそれぞれの道へ
8/新天地でのレッスン



2/フランスでのコンクールで3人とも落ちるのが印象的
4/キホ-ノルウェー王立バレエスクール

特典映像で削除映像が幾つかあったが約13分程
THE  ROYAL BALLET SCHOOLで見学に来た生徒友人達に
「50%~60%の生徒は平均年収万以下2万ポンド以下の家庭出身
で選考基準は才能、基金やスポンサー助成金奨学金
などで対応できる”ビリーエリオット”は思いのほか多いのだ」
と職員が説明していたのが印象的
(ビリーエリオットは日本では捏造された邦題を付けられた
名作映画の原題かつ主役の名前、原題信奉者としてこの点に
於いても捏造超訳気味の邦題の欠点を垣間見た気がする
しかもこの字幕ではビリーエリオットを人名で紹介したので
具体的映画名が思い浮かんだ人は例外のはず)
特典映像は見る価値が有りすぎた。
おそらく3人の少年からフォーカスがずれたから削除されたと思う
(王立バレエスクールに合格した友人のレッスンを
中学校時代のバレエ仲間/2人の少年を含むが見学に来た際の映像)
お前のレビューも毎回フォーカスが外れてる?
いや私の場合は意図的に外してる、誰でも分かるメッセージ性など
重ねて書く必要は無いし後日見返し思い出す為のレビューだ。


日本の中学に該当する12歳位からかなノルウェーの3人の
 GUTTENEがオスロのバレエスクールでのレッスンやコンクール
進路新たなステップアップの学校を目指す事4年間
を本当に口先だけではない丁寧に描く。
北欧でもバレエは女性のすることみたいな
イメージを抱かれて少数の生徒しかいないので3人の友情は濃い。
そして一時的に1人がドロップアウトする
(ただしヒカルみたいに戻ってくる彼の場合は無期限停止と
言った割に電撃復帰で無期限の定義を
勝手に書き換えたが/広辞苑の定義は改訂されてないだろうに)

あくまでもそのバレエに費やす時間の中での一部ではあるが
中学校での担任との面接で担任の教師が
<もし怪我をしてバレエを出来なくなったらどうする>とか
<その答えは建前だろう>とか鋭い質問をしている、将来になりたい
職業を聞いたりしてる日本みたいに
<君の偏差値は○○だから入れる高校は××>
という指導ではないのがちょっと驚いた。
もちろんどちらが正解かは言うまでもない。
卒業式も僅かに見れたが日本みたいな儀式式典ではない
、映画のストーリーや編集構成なども大事だがこういった
映画を通して見れる外国文化などは面白い
編集削除してないと言う事はメッセージ性はないがやはり
意味の有る内容。

グローイングアップストーリーでアジア系の男子が
主役のうちの1人で日系人女子もバレエスクールに
通っているので時々映像に出ていた
THE  ROYAL BALLET SCHOOLの競争倍率は40人の合格枠に
1200人の出願だから30倍で宝塚並なのだがそのレベルは
桁違いだろう(英国内だけでなく海外からも志願者入学者がいる)
そして恐ろしい事に仮に入学しても(男女共通)怪我や成長の
度合いで(身長等がまだまだ伸びる年齢)バレエに向かない出来ない
状況になったりで退学せざるを得ない状況になるのも
珍しくないそうだレッスンに付いていけない場合も当然ある、
そして仮に卒業しても簡単にオペラ座等に入れるとは限らない。
芸術家の需要に対する供給過剰これはイギリスに限った事ではなく
全世界共通(例え芸術系教員だとか間接的に収入を得るとしても)
その結果何が起こるかといえばボリショイバレエでも事件があったが
<情実人事>が起こる余地が異常に増える、そしてその
情実の内容は推して知るべし/悪い部分、
良い部分は競争が激しいのでレベルが高い。
ロイヤルバレースクールの授業内容も多少描かれてるが
・・・・・・厳しい!!

普段のレッスンや家族はもちろんバレエのコンクールや
学校の入学試験もきちっりと紹介する幸いにもそれぞれが
目指すバレエ学校に合格する。

どの程度の関与か知らないがNRKノルウェー公共放送が
関っているのと<子供平等省>という日本には無い機関も
”協賛”程度はしてるのは驚かされる
(ラストのクレジットに出る)、文科省推薦程度かな?

エンディング曲が良い曲だった
レビューを書く人に曲紹介まで可能な人がいないのは残念
皆は短すぎで私は長すぎ

 「 Out Of Yourself 」 --by<Truls>
オフィシャルMVにはスプラッターシーンがあり注意しとく
(好きなら別だが)
余計な説明だが海外のMVはこの手の物語性があるのが
メイン。