☆757
原題＜ＬＡＳＴ ＢＲＥＡＴＨ＞
邦題「ラストブレス」2009年トルコ
息を引き取る時の最後の呼吸の事か？
トルコ南西部の山岳地帯でのトルコ軍ＫＡＲＡＢＡＬ駐屯地
小隊とゲリラの攻防を描く。
倒叙法が激戦で戦死することが分かってしまう
欠点がある、序に言えば殆ど戦死するが実際には
瀕死の重傷者とか軽傷者とか混じる。
カラバル基地（ＦＯＢで見張りの塹壕と兵舎程度）
に応援部隊が到着する、そこの見張りは熟睡・・・・・・・
兵舎に来た隊長（恐らく大尉らしいが大尉となると
100人前後を指揮する中隊長のはず）がナイフで音を立て
基地リーダーの少尉を起こし説教をする、部下が寝ていた事
殺す気があれば見張りもお前も殺せたとか銃弾が飛んでくる
音に気付けば生き延びるのだぞ・・・・
そして部隊を集結させ「お前は死んだも同然だ、遺体は家族に
送る誰宛か？家族は官舎を出る必要があるぞ、ニュースで
45秒触れられその時だけ英雄扱い、遺影は兄弟に持ってもらえ
父親はタバコを吸うか？（吸わない）タバコを吸い始めるぞ
そして肺癌になる」見張りが寝ていたことで延々と
説教をネチネチ怒り心頭で延々と説教をする。
時系列がもどり徴兵者の新兵訓練、散髪から始まり境遇の違い
や好みの違いなどに触れる英雄になるために此処に来た
理由も知らされず走る、兵士を鍛える憧れと悲しみが詰まった場所
家も同然 彼らの祖国だ 1つのゴールに全てを忘れ歓喜する
（制服とライフルで歌い踊るこのときは主人公の隊長の
ナレーションがかぶさり歌声は聞こえず、最後の最後のＥＣで
彼らの歌声が再放送される結末を知ったらこのシーンは泣ける）
ゲリラはドクター 医学部に通っていたが中退してる
医者が必要だと医務官を同行させる、エリートだし
戦闘員というより後方部隊員に近い「テロリストが
負傷していたら彼らも治療するのか？」
部隊がゲリラ掃討のためにカルバラ基地に行く事になる
そこで新兵も何人か同行するのだが、志願する奴もいるし
新兵だけで登ったとは思えない部隊の経験豊富な
下士官が狙撃され死亡してるので全員が新兵ではないし
まさか新兵だけで組織したら初戦は殆ど役に立たない。
群像劇とまではいえないが出演者数が多いので
誰が誰だか分りにくい、冬季の山岳戦も描いてるが
此処まで厳しいのか・・・不思議な事にスノーカバーで
白いものを掛けず雪の中で迷彩カーキの戦闘服が目立つ
恐らく3000ｍクラスの山岳、何処の国の山岳部隊も
エリート部隊で近代化されてると思いきやロジには
案外アナログな方法を使う（アメリカ以外なら少なからずの国が
そしてそれらを重視してる国はしっかりと公表もするので分かる
日本は採用してない日本がそれだけ兵站広報を軽視してると
思っても間違えではない）
この部隊長が自身の機嫌が悪いと
部下に延々とネチネチ嫌味を垂れるような
「首相にしたくないタイプ」NO２に来る人
ワーストオブワーストは責任責任と言う割に
責任を取らずヒトラーのＤＮＡがしっかり遺伝してると
蔑まれてるあの方以外には見当もつかない。
基地内で遺書や臓器提供そして弔慰金などの手続きに
ついて説明があってるトルコ版＜不測の事態の手引＞
僅かながらそれぞれの家族の事情や恋人の事などお
触れたりそれらの説明の声と、山岳パトロールの様子を
重ねたりする手法は上手だ、ライフルを武器庫に
戻す前に薬室に弾丸が残ってないかの確認作業とか
そういったことを徹底してる、基地に無線があり
そこから基地本部へ無線をして本部から家庭に
電話をして連絡を取り合う仕組みがある
（こういった部分も何気ないが大事な事で
兵役に就く家族の様子を知る事と残された家族と
連絡を取る事は士気の上では重要）
この無線通信時にゲリラが割り込んできて脅迫する
隊長が罠を仕掛けこのあたりにいるだろうと予測して
4人を待ち伏せさせゲリラ2人を殺害し女性を1人
拘束する、重傷だったので医務官が治療しようとすると
隊長が情報を取るのが大事であることと、戦友を
狙撃され失ったので仕返しに虐待するが一命は救う。
ゲリラが女性を拘束されたことの仕返しに
夜間に基地を襲撃し激戦となる、政府軍への
応援が届く距離でも位置でもないので結果3人しか
生存しなかった、ゲリラは1人のみ。
下側から頂上にある基地を襲撃するのは奇襲とは言え
難しいと思える（稜線伝いに来れるが）
隊長の妻のもとへ軍から連絡の使者が来るが
悟った妻は部屋に逃込み倒れる。
教訓 徴兵は残念ながらレベルが低い近代戦では落ちこぼれ
（ネット上のゴミと呼ばれる奴等）は
迷惑以外の何物でもなく負傷したら救命措置で2~3人は
割かれるから足手まといになる、自己責任で見捨てる方法がベスト
本人も100％本望（何時も自己責任とお経を唱えてる）
訓練でも落ちこぼれに時間を浪費したり全体のレベルを下げる。
