邦題「シンプル シモン 」2010年スウェーデン
原題は＜宇宙には（交信）チャンネルが無い＞つまり交信できません
ちょっと難解だが恋愛に公式は無いか？（映画の背景にある）
1.オープニング
2.サムの新居へ
3.予定通りの朝
4.映画の時間
5.土手で清掃中
6.フリーダの家へ
7.実家との電話
8.夜のバスケ
9.2人で職場へ
10.イェ二ファーの部屋
11.自宅へ戻るサム
12.夜の町を捜索
13.自宅で待つ
14.緊急事態発生
15.丘の上でのディナー
16.ＥＣ
音楽は重要な要素でＤＶＤメニューでミュージック
シーンから音楽だけを聴くことが出来る珍しい設定が可能
良い曲をＥＣでワザワザ探す手間が省けて助かった。
（音楽の歌詞がその心理や状態の説明と重なるのもあった）
＜場面転換・切替＞が連続していて
それでいてシーンが変わってる洋画では珍しくも無い
流れとか映像編集も上手い。
映像に白線で方程式を描いたり スマイルで顔を描いたり
自分のせいで兄サムと恋人が別れた弟シモンが兄のために恋人探しをする
中で恋愛と兄弟（家族）愛を描く
自分の面倒も見れないのに余計なお節介と嫌がる兄
兄が悪いとは言い難いが誤解してるのも確かだ
誰しも互いを100％理解しあえないのを除いても
シモンが柔軟思考が出来ない為に道行く出会う女性に聞きまくる
↓
1ＳＦ映画は好き？
2犬派猫派？
3セックスは？（大声を出す？）さらっと質問するのが笑える
4皿洗いはする？
5バス？電車？
6辛子？ケチャップ？
（ソーセージの売店で販売員に好みを聞いてる、販売員は
どっちにするのかサイモンに聞いて堂々巡りになり後ろの客が文句を言う）
同じシーンで兄貴が恋人と別れ落胆し自堕落生活を送ってるのを対比
7シモンが好きか？
8スポーツは？
9キャンディーは？（好きな味）
10科学的に完璧な相手とデート出来る？
（バスの中で前にいる若い女性2人に質問し嫌がられ席を移られる
そして後ろからイエスと答えたのが老婆、こういった細かい
ユーモアなんか邦画の無能芸能人の監督作品や
視聴率低迷を視聴者に責任転嫁する最近のＴＶでは絶対に有得ない）
11ラブコメ？ＳＦ？
恋愛に正解は無い 気持ちが全てで全く違う相手に惹かれる
磁石の同じ極は弾かれるようにそっくりの人間は反発するが
反対の人間は惹かれる。（兄）
アスペルガー症候群で特定のことを繰り返すとか拘るとか
そういった特徴を描いてる（人によって違う） 丸いものが好きだとか
曜日毎に決まった食事メニューで仕事分担が決まってる
（軽度から重い人もいると思う）
イェニファー（北欧美人）日本の無能なモデル出身やアイドル系の
女優を駆逐してＴＶや邦画に出て欲しい。
嫌な事があるとゴミ箱を宇宙船と思い込み閉じこもる
（映像を流すには著作権と費用が問題になるから、そういった部分を
排除する事と想像させる事を使うのも上手い）
アポロ13の台詞を入れたり宇宙ヲタ
2010年の作品と言う事は2008~2009年に計画製作していたはずで
（実際には酷い事もやってるし差別もある北欧でも寛容さが薄れてる）
日本なら24時間ＴＶみたいに”感動ポルノ”で可哀想気の毒で
同情しなければならない描き方がメイン。
兄サムがシモンを必死に探してる時にシモンは女性の
パーティーに混じる流れとなり食事したりゲームしたりで
楽しんでるのが対比で描かれこれも笑える。
恐らく彼氏と電話で別れを告げられたイェニファーが
落ち込んだ時に感情が上手く読み取れないシモンが説明を求め
それを説明したがなるほど納得のいく説明だ。
元カノがシモンが原因で兄と別れたのも当事者となれば仕方ない
部分がある綺麗事だけはすまない彼女にとっては弟が選ばれ
自分が捨てられた。
ラスト近くで兄とイェ二ファーをデートさせる為に
シモンが元シェフのバス運転手にケータリングを頼み
アスペル仲間の友人の手を借りてデートのセッティング
女性なら喜ぶセッティングだが兄は嫌がる
失敗したと思い込んだシモンが混乱して
またゴミ箱に閉じこもる・・・・
ハッピーエンドで終わらないのがショッキングで
印象的なエンディングだと思いきやハッピーエンドになる
プチどんでん返しの流れも面白かった。
ワインクーラーがシモンの職場の上司のトロフィー・・・・・・
全ての障碍者がそうだとは言わないが
虚栄心が強かったり嘘を平気で言う健常者とは
違い物事を単純化してしか見ないので本質を突いたり
このシモンの場合は嘘は悪いと決して間違えではないが
社会ではそれが必要な場合もあり（程度とＴＰＯ）
そういったことが苦手な人もいるそうだ。
ラブコメとも社会派ドラマとも言えなくもない
ＥＣの最後の最後にオマケ映像を挿入してる
