ニュルンベルク裁判


☆855
原題<CYA HAPOAOB>
邦題「ニュルンベルグ裁判」 1946?ソ連

01.オープニング
02.ベルリン陥落 *
03.刑務所
04.裁判所
05.裁判のはじまり
06.被告
07.検察
08.世界大戦の準備
09.ソ連への犯罪
10.ヒトラーの略奪
11.残虐行為
12.判決
13.刑の執行

02*1952年5月2日 一部は再現映像で演じさせてるのは
有名な話 アメリカの硫黄島陥落時の星条旗もヤラセ
有名でもないがニュース映画や新聞用に”再現”撮影したのは
日本でも同じ。


日本で言えば<東京裁判> A級戦犯に該当する
ナチス戦犯指導者クラスの裁判をソ連プロパガンダ
編集した映画、戦前戦時戦後のソ連国内の映像が
僅かに挿入されていたりナチス宣伝省が撮影していた
ニュース映画を再編集しドイツ語を消しロシア語ナレーション
を挿入してるのだが<ソ連仕事>のクソ下手でドイツ語は一部
残っていたりするし音声が途切れたり聞き取り難い
部分と海外では死体をそのまま映すのが普通で
残酷シーンが幾つかあるがそれが現実なのだからモザイクなどで
隠せば真実を伝えない余計な配慮。
(処刑された戦犯死体まで見せる、日本の今の地位で言え
官房長官に該当する宣伝大臣ゲッペルズは焼身自殺したのでその死体も)
ドイツ国内ベルリン等の廃墟が映るがレンガや石造りが多いためか
戦後日本のように焼け野原で地平線まで見渡せるような
<国破れて山河あり>状態というより<国敗れてレンガあり>
になっていて見渡す限り崩れた建物のレンガ石ブロックなどの残骸だらけで
向こう側が見渡せない場所が多い(地上撮影だと)

連合軍の爆弾投下量は日本とドイツではドイツが圧倒的に多く
(防空体制/迎撃体制/兵站と地理的要因)
逆にair-raidの犠牲者は日本が多い
それだけ可燃性だらけの建築物、防火対策の失敗
消火設備体制は戦略爆撃調査団のアメリカ人に言わせると
<私の町の消防団より酷い(長崎市の消防署)>
火災から逃げると刑罰、疎開は手遅れになって始めてる等々の
失策が要因(戦争を始めたこと自体が失敗で早期降伏をしなかったのが
破滅この道を真っ直ぐ大爆走の大失敗)
参考までにアメリカは国力の60%をドイツ40%を日本に向け
二正面作戦の上に半分以下しか戦力や工業生産力を割いてないのに
日本が大敗北をした、ナチスを先に叩きのめしその後に総力で
日本に反攻する計画だった。100%VS100%の国力ではなく
アメリカは40%しか投入してないのに日本全土を焦土化した。




ナチスの有名な映画や映像は手を尽くせば見れるが、
知らない映像は大量にある訳でそれらを見れたのは良かった。
本やネットなどでおどおどろしい事を読むより
当時のモノクロ映像でも視覚に勝るものは無い。

そしてナチスが恐ろしいほど書類を残している事が分かる
一部の証拠は焼却したが日本ほど文書管理が杜撰ではないので
映像も大量に残ってるし例えばUボートの設計図も残っていた
稼動する暗号機エニグマも稀にオークションに出されていて
500万円~5000万円あれば買える。
(意思と金があるかは別)

プロパガンダ映画なのでソ連が被告を罵倒する言葉が滑稽とも思えるほど
酷い「被告席に座る二本足の生き物お前たちは何者だ?」
数十年後のアジアの最高責任者達を予言していたのか?


ナチスが行った事は何一つ擁護はできないが
<外国/オーストリア>にいる自国民の保護とかナチスの論理と
今のロシアがウクライナとかで
やってる事と変わらないのにその批判がフレンドリーファイアーで
ロシアが自爆する事になる。

勝者による敗者への報復という批判もあるが何ら罰しない事は
悪事を推奨する事になるという正当化する論理の方が説得力がある。
(残念な事に戦犯を戦犯と呼ぶのをレッテル貼りという人がいるけど
じゃなんて言えばいいのか?英雄か?自国民さえ自国民が殺害しておいて
愛国者なのか?救国者か?)そして日本では自国民が自国民を裁いておらず
また憲兵内務省など一部の組織や特定の人物以外なら
追放されておらず戦後組織に横滑りして
職務を続行したりした場合が殆どで自称作用がでんでんない状態で
謝罪反省も中途半端で寧ろ正当化美化のしすぎだと思う。


ラストは西ドイツの誕生を悪魔の再来としていた・・・・・
確かに戦後克服は日本よりは立派だがそれでも完璧ではない
ナチスの高官が西ドイツの高官に横滑りした例は事欠かず
軍や警察などではもっと酷かった(日本も旧軍人がそのまま
自衛隊に入ったのが普通だけど)

東ドイツはどうなった?

ニュルンベルグナチス発祥の地だからそこでしたのか?
フランクフルト裁判(アウシュビッツ裁判)