航空機動衛生隊

☆航空機動衛生隊


米軍用語でCATを行なうチームと
設備は航空自衛隊にもあった。


<空飛ぶ病院>でC130輸送機にユニット
(専用コンテナみたいなもの)を最大2個
搭載し治療しながら搬送するシステム。

大規模自然災害や急患輸送で既に運んでいた
その活躍や実績は否定しないがやはり
<大量/1万人に近い負傷者輸送の経験と実績>が
ある米軍と比較するとシステマティックな部分が
大いに劣る、USAFの場合は極端な説明を
したら<大雑把>であり空自は<馬鹿丁寧過ぎ>の
設備で行なってる。
(ただし重傷者と軽傷者を単純比較出来ない
もちろん米軍も重傷者は丁寧に輸送するしその際は
空自の4倍程度しか1度に運ばない、それでも
4倍だが)

C17とC130の輸送能力を比較するだけ野暮だから
そこまでは罵倒しない、単純に患者数の最大輸送能力
だけで比較するとC17は空自の8倍輸送できる。
しかしそれをしないのがUSAFの凄さで、
頻繁に軍事力比較で最大能力を以ってその性能
が凄い凄いというが現実は最大時はよほどの事が
ない限り行なわない。
(自動車の最高時速で比較しても乗用車や
トラックなら先ず出せず運転テクニックが
より重要なのにそれだけで凄いというのと変わらない)


そしてC17のフライトコストがC130と
比較すると半端ない高額になるはずだが、
それでもC17を飛ばし兵士を治療搬送する
米軍の底力が出てる。

C130輸送機でも4発で4人+2人程の
ロードマスターが搭乗した場合は
決してお安くない(プロペラ機で
ライフサイクルコストと燃料代は
僅かに下がってるだろうが)
空自の医療ユニットが4人だから
合計10人と計算したら・・・・



B2爆撃機が世界最悪のフライトコストで
1時間あたりで1500万円
C130でも400~500万円する
(C17も500万~1000万円の間にあるだろう
AC130よりは安い)

因みに戦闘機グリペリンの1時間あたりは
格段にお値打ちで50~60万円で
F15の1/3、F35の1/9~1/10で済む
それも理由だから売れる。
機体購入費も問題だが飛ばす=維持費用も
掛かりそこまで考慮してるのがマトモな国。


PS
イラクアフガニスタン戦争中はC17の
定期便でイラクアフガニスタン→ドイツ
ドイツ→アメリカの空飛ぶ病院が頻繁に
飛行した。

アメリカ本土にはそれぞれの国を出て
30時間以内には到着
(ドイツで燃料給油や場合によっては
ドイツで更に治療をしてアメリカへ輸送してる)
48時間以内に軽傷なら帰宅すらできるそうだ。


自衛隊をホルムズ海峡付近へ派遣とか
言ってるがこういう兵站が貧弱な中で
派遣するのが日本。

アメリカ軍のイラクアフガンでの
従軍取材や実戦経験者の体験記などでも
所々にこの手の医療関係の記述が見受けられる。
もちろん軍事に詳しい方々が圧倒的多数
なのでそれらの本のタイトル名を記載せずとも
既に読了しておる事と存じますので
「あの本ね」とは思う事は有っても、まさか
読んでないとは思えないので何時も通り書かない。
しかし右翼系の御用評論家の凄い所は
普段「根拠を示せ」という割に自身の著書に
一箇所も出典文献名を書いてないのは失笑
どころか驚愕レベル。確かに一部の
軍事評論家は海外文献を翻訳なしで読んでるが
・・・・・・・翻訳済みすら読んでない奴が
いると思って間違えない。
アメリカの指揮系統や運用に関して
ネットでは掲載されてないが本では書いてある事を
知らずに得意げに虚偽を吹聴してる)



因みに野戦病院は英語で
FIELD HOSPITALだが
通常はコードで表現するので
そう呼ばない、もちろん軍事に詳しい方々に
わざわざ説明する義務は無い。

アメリカ軍の合理的なのは
訓練施設を軍隊内ではなく、
民間病院に委託してる部分もある
ライフル射撃訓練の一部も
民間委託してる)