竹槍では落とせない

 

再掲載 加筆 何故か急に検索されだした

 

竹槍事件

新名丈夫

太平洋戦争中の毎日新聞
「竹槍では間に合わぬ、海洋航空機だ
飛行機だ」みたいな事を書き東条英機
逆鱗に触れ、香川県の機関銃中隊に
懲罰徴兵された上に、それを批判されると
39歳の同年齢の<無垢>の人たちが
批判をそらすために30人くらい徴兵され
硫黄島へ送られ全員戦死した事件がある。


驚いたのがWIKIでも
それ以外でも新名を批判し
東条が批判されてない、
海軍の片棒を担いだ
(流石にネトウヨが書いたと思われる
民主主義世論という批判はマヌケ)
他の言論弾圧事件とは一線を画すと
新名が悪いと批判してあった・・・


しかし<陸軍の片棒を担いだ御用記者は?>
<そもそも投獄されなかった記者は
帝国陸海軍の片棒を担いだ提灯記事しか書いてない>
両方の提灯なら良いが、海軍だけはダメという
屁理屈が全く理解出来ない。

そしてそのような個人的感情で
一個人の生死を左右し復讐的に
権力を濫用したことは何も問うてない
片手落ちがある。

新名は部隊内では本当に大事にされ
特段きついこともさせられず、部隊を
去る日には中隊長レベルの士官が
送別の為に酒を一緒に飲んだそうだ
(その手の会合で下級兵士と士官が一緒に
なることは基本的に避けるの慣習)

開戦の責任だけが東条の嫌われる理由と
思われがちがだ、都内の視察でゴミ箱を
のぞいたり几帳面すぎて官僚癖が出たのも
理由だが1番嫌悪されたのはこの
竹槍事件でのタマの小ささで狭量な
精神が露呈したこと。

 

 

~~~~1944年2月23日で
「竹槍では間に合わぬ、飛行機だ海洋航空機だ」が正しく
2月17日に海軍の一大拠点のトラック島(ミクロネシア)大空襲で
ほぼ壊滅した後に、絶対国防圏(ライン)が危機に瀕してると
事実を書いた後に東條が激怒し個人的怨嗟独裁的に
懲罰召集で37歳の新名丈夫を香川県丸亀の陸軍機関銃中隊に
入れた事件。

陸軍と海軍の資源配分や航空機の優先権で
陸軍の方が優先された為に海軍の裏工作で書いたのでは?と
東條が邪推した(つまり証拠も何も無い仮に事実だろうと)
海軍の肩を持ったからケシカランと非難するコメントがあるが、
それは東條の心情であり国家国防としては?も欠けてる、しかも
そういうアンバランスがあるなら仲裁に入るべきなのに
陸軍に肩入れした事になる(ドイツだろうがアメリカだろうが
陸軍海軍が犬猿の仲だというのは何処も同じだが敗戦国が
やっていたら惨め)、アメリカ軍でも資源配分は揉めたが
そこは合理主義で先にドイツを叩く事を目標としその為に
どうするかを具体的計算で落とし込み分配した、
参考までに兵力資源の60%はドイツ(つまり陸軍)で40%を日本に
割当て太平洋戦争中のアメリカは日本相手に左手だけで
ボクシングして日本は両手でボクシングし負けた計算で
ドイツを潰した後に日本を叩きのめす計画だった。
(流れとしては結果的にそうなった)


機関銃部隊はオンボロ三十八式歩兵銃より更に重い
機銃を分解し運んだり(もちろん三十八式も射手以外は
持つ)機銃弾も余計に持つだけではなく機銃陣地の設営
など歩兵よりきつい、しかし新名はそれらのきつい訓練でも
重装備を負担させられず特段にしごかれなかった。
(本人は相当な覚悟をしたそうだ)
そして3ヶ月の召集解除後に上記中隊長は言ったそうだ
「陸軍にもまともな人間はいる」と、仮に陸軍全体で
新名を海軍の手先と見なしたら召集レベルでは済まされず
硫黄島や沖縄に行った可能性もある。
(つまり東條だけが怒り狂い陸軍でも新名の記事は
問題視されず大本営報道部ですら好評だった)

これを現在の基準で言えば間違いなく言論弾圧という
民主主義上でこの<記事が問題>というなら天皇批判や
戦争反対で投獄された非民主主義な時代はどうなんだ?となるし
昭和18年は敗戦確実だったのに降服しなかったその
非民主的な政治と国民の生命を軽視した軍部は?とも思える。
サイパンから1回目のB-29空襲後に即時降服するくらいの
決断力が無かった)

酷いネトウヨとなると(立派なネトウヨはおらずネトウヨの記事は
全て酷いかお笑いジョークだが)
竹槍は撃墜被弾で降下した搭乗員には有効だったと書きその
訓練マニュアルや画像を載せていた人がいた・・・・・
だからネトウヨネトウヨでありネトウヨと蔑まれる存在で
ネトウヨ以外からは尊敬されず世界中が驚き嫌う。

墜落し助かったパイロットを殺害した事件がありその
戦犯は処刑され、九州大学医学部でも捕虜にしたパイロットを
生きたまま解剖し絞首刑が求刑されたが結果的に減刑になり
それらの教授などは命拾いした(この事件は有名で九大医学部の
黒歴史として数年前までははっきりと残していたが、
ネオナチ傾向や保守指向で問題となり今は公式記録上の表には
出さず消したと思う)

ドイツでも脱出したパイロットを民間人が怨嗟で殺害し
その民間人は戦後に死刑になった。
アメリカ軍は味方機が墜落した場所を直に記録して
どこで消息を絶ったか連絡して救助を要請する、
フランスだったらレジスタンスが匿ったりしてイギリスに再度戻り
また飛んできて爆弾を落すのも珍しくなかった)

ベトナムでも竹槍を埋めた落とし穴をつくり米軍兵を
殺傷するのに活躍したのは事実だが<日本は拳銃を持った
アメリカ兵に竹槍で立ち向かう>事により計算上は最初の6名は
死んでるので7名以上でしか対応出来ないうえに、実際問題として
1名も殺害してないならその訓練費用と時間は壮大な無駄だった。
(この合理的計算が出来ないのがネトウヨ
むしろ食糧増産だとか別の部門にその時間労力を向けるのが正解で
ましてや竹槍をどんなに飛ばしてもせいぜい5m?10m?で
低高度無差別爆撃時ですら届くわけが無くゴム銃みたいに
何らかの装置があり仮に命中してもB29は痛くもかゆくも無い。


東條は他にも松前重義という勅任官(軍なら中将レベル)が
日本の資源量や工業力ではアメリカに勝てないと報告すると
2等兵で同じく懲罰召集したとか汚い事しかしてない。

敗戦後に嫌われたのが<自決自殺の失敗>で
生きて虜囚の辱めを受けずの言いだしっぺが捕虜みたいに
拘束された上に頭を撃たず切腹もせず心臓を撃とうと失敗し
東京裁判でも自己弁護を展開したが国家を弁護しなかった。

PS
東條英樹が罪を被ったから昭和天皇が裁きを免れた側面は
否定できず/本人に自覚と目的があったとは思えないが、
その意味では東條も昭和天皇の罪を背負った犠牲者ではあるが
あれだけ国民が死亡し軍人も戦闘死ではなく餓死で死亡方が
多かった狂った戦争の責任が誰にもないと言う事は有得ない。

仮に東条英機に戦争責任がないなら型式上は昭和天皇
及ぶ事になるも分かってない。