THE WALL レビュー

 

原題< THE WALL     >
邦題「ザ・ウォール 」2017アマゾン

原題はイラクの戦場での状況から

アレンアイザック軍曹 スポッター/NUMBER TWO

シェインマシューズ スナイパー/NUMBER ONE

ジューバ 敵スナイパー
(実在した人物だがフィクションのスーパーインスパイヤー)

 


2007年イラク 戦争終結

ワンシチュエーションサスペンス(戦争映画でもあるが) 
狙撃手に狙われ動けなくなった2人の兵士と敵兵で
実質的に3人の低予算映画とも言える。
ストーリー展開だけに絞ると面白い映画、アマゾンやHBOに多く
TVドラマっぽい,洗練され巧みに仕組まれた
サスペンスではないが娯楽作品で楽しめた
(本来は人が死ぬ恐ろしい映画なのにこれを娯楽に変換する
アメリカもアメリカだ)
敵に”騙され誘われて”罠にはまった狙撃チーム2人が
敵と戦おうとするが・・・・・・・・・・・・・・・・

無線機を意図的に狙撃し交信を乗っ取る現場に到着すると
HEAD SHOTで殺されてゆく、敵兵ジューバが
会話をしたがりその中でアイズ(アイザックの省略)が
FRIENDLYな射撃で仲間ディーンを誤射していたことが判明する
(つまりアメリカ軍が教育してイラクの治安回復を狙った
軍人に狙われ、味方に撃ち殺され飼い犬に手を噛まれ
踏んだり蹴ったりのWTFという戦争の失敗部分)

戦死したと思っていたシェインが実はまだ生きていて
反撃するが失敗、そのM40を手繰り寄せ1500m先に
撃ち込み沈黙したので安心したつもりが生きていて
搬送の為に飛来したヘリごと狙撃墜落させてしまい
最後にまた恐ろしい無線が・・・・
(観測手が狙撃手に代わって撃つ訓練はしてる普通は
無線で幾ら生きていても帰還生還してないなら怪しまれる)

 


斥候狙撃チーム US Marine Scout Sniper
スナイパーライフルはM40カスタム銃で陸自のとは違う
(使用弾が違う)

EXTRACTION 離脱
MEDEVAC  MEDICAL EVACUATION 対は CASEVAC
OUT 交信終了
OVER 双方向交信出来ない無線でこちらの発言がオワタ
KIA  KILLED IN ACTION 戦死 
M24 陸軍用のレミントン700スナイパーライフル(恐らくこれを利用)
MK11 日本以外の先進諸国は3種類以上の狙撃銃を保有し従来のM24から
    ボルトアクション単発式からセミオートに更新しておりアメリカなどが
    導入してるタイプ、他にM82、50口径「対物」ではあるが
   「仮に人に命中したら死んでしまう」BYスナイパー
(笑いながら言っていたのが不気味だった)
EYES ON 「よく見とけ」「見張ってろ」的に使う
WATCH BACK SIX 背後に気をつけろ 
JG出演作品で世界中に広がった台詞、彼が狙撃兵として出演した作品と
オマージュか?
MRE 戦闘糧食 オムレツが最悪に不味いらしい
COMCHECK 無線機チェック 

狙撃手の映画はウェズリースナイプス以外実在した人物をモデルとしていて
(MWの作品も原作はハスコック軍曹がモデルの小説シリーズ)
カルロスハスコック軍曹は1人なのに全く別の作品でもフィクション山猫で
創作されている(しかも主演が変わった続編は酷い)、
NF系は良作が多いJGの出演作が戦争の実態を反映してる
禁止された飲酒と処罰やFF、普通の戦争映画は描かないが
初戦の兵士が経験しがちな事を描いてる極めて珍しいシーンがある、
もっともこのシリーズも主演が変わって続編がある。

1500mで7.62mm弾は約20~30m落下しエネルギーが減少してる
7.62mmで1500mは届くが命中自体が奇跡に近い
距離になり、ヘッドショットやアンテナやボトルなど
特定の箇所は有得ない。

温度湿度気圧風向風速自転重力 
射手の呼吸心拍まで影響する(あれだけペラペラ喋って・・・)
CSAR(MADEVAC)
回収に2機が飛来、通常は1機が着陸し
他の1機は上空から警戒する(ドアガンを両側搭載か
攻撃ヘリが随伴)、エンジンかテールを撃ち抜ける射角が取れないはずで
隠れては無理(身を晒したら蜂の巣)

産経が陸自狙撃手は世界一と狙撃手の大会で優勝した事で
掲載していたが<富士学校の教官の選抜選手>VS一般部隊の
普通の狙撃兵、多国間合同演習の時に開催されるのが普通で
TJ2018はNATO等31カ国参加して陸自は参加しておりません。
(X国女性スナイパーがいたのは驚いた、もっともその国には
 特殊部隊にも女性がいるからその程度は当り前かも、
空挺は何処の国にも既に女性がいて当り前)
サイプレッサー(サイレンサー)も標準化されつつあるが
自衛隊にはない、urban to urban 都市戦闘が狙撃でも必要で
その訓練は・・・ピッキングしてまで
狙撃ポイントを必要とする場合もありそこまで訓練してる
(都市戦闘を想定してる国)、閉鎖空間から狙撃視界の確保や
都市でもカモフラ等々で近年は特に対IS戦において都市戦闘での
狙撃が多かった。

観測手が弾道計算に日本のC社製の電卓を使ってる国がある

日本以外の国で優れたスナイパーとは<何人殺害したか>で
比べるのに産経が狙撃手のコンペンション優勝で世界一と
称した事がやはり平和ボケの証だと思う。