射程と現実 ,JSFと本物軍事解説の違い

 

☆長距離ミサイルの射程と現実の違い


もちろんアメリカ人が執筆し日本語翻訳が出た本だがその中で
ロッキード社LRASM(LONG RANGE ANTI―SHIP MISSILE)の事を解説していた
それと比較すると日本人ブロガーJSFが必死にカタログ値最大射程
スペックを解説しまくり机上の空論を語りまくってるのが
ヤフーと日本人の平和ボケの象徴だと思う。
JSFはカタログ値スペックは公表されてる値で正確な数値ではないと
当たり前のことを解説していた(機密上の問題とそもそも
実戦自然環境状況次第になる風向きや自転温度湿度飛行コースその他で
スペック通りの想定が発揮できないのは極当り前の事なのだが、
航空機の最大速度と最大航続距離も搭載量や高度などで直に変わる
それをネチネチ解説するのも・・・・・)

最大射程が空対艦で800キロ程度、艦対艦で370キロ程度
(空対艦は航空機が既に時速1000キロ前後で勢いを付けて
上から下に撃つのに対し艦対艦は時速ゼロで上に打上げる為
それだけで膨大なエネルギーが消費される結果)

戦術トマホーク 対艦ミサイルが廃止されLRASM(エルラズムと
そのままエルアールエーエスエムの2通り読む)が配備出来た経緯を
その本で解説してあった(ウィキすらトマホークの経緯は書いてない)
数万人がその本を読んでいるはずでわざわざ解説しないのが
当り前だと思う、私も説明しないししたところで検索で調べ
このページには来ないはずだから(米海軍が対艦トマホークを
廃止した本当の理由とか箇条書きの起承転結検索ヒット上位の
法則を適用しない私の書き方もあるが)

LRASMは”若しかしたら”対艦ミサイルだが衛星リンクが可能かも
知れない(800キロ先に1時間後に弾着するなら相手は40~50キロ
移動していてその場にいない可能性の方が高い、陸地の固定目標なら
構わない)


仮に東京上空から投下発射したとしたら福岡札幌辺りまで
届く距離になる、少し位置をずらし房総沖から発射すればどうなる?
数百mで安全装置が解除され艦船を探すシーカーなども作動し
標的を探しながら飛行開始したら
<即座に沿海を航行中の多数の船舶のどれかに突っ込む>
それを避ける為に(房総沖で発射する事=日本が敗北寸前だが)
目標の入力
(標的を指定する事も可能かも、
複数艦から敵巡洋艦と選び命中するCGがある)

飛行禁止区域の設定
(これはロッキード社が抽象的イメージで
そこを避けるコースを取るように描いてる)

飛行コースの設定
(マンガ”いぶき”みたいに一方向からの攻撃はない
最低でも2方向から飽和攻撃をしないと防御側が楽になるため
遠回りしてでも両舷から向かう設定にする)

こういった事をすれば必然的に直線コースを取れず
最大射程のスペックは殆ど意味が無い
対艦ミサイルだからといって常時海上を飛行するとは限らず
敵が陸地からそこまで離れて無い場合陸地側から飛び出してくる
コースを取らせたり/敵艦の対応時間が極端に短くなる、実際の
ルートは多岐に渡る。
(もちろん射程が長くないとその迂回コースすら取れない)
そしてLRASMは解説上は目標以外の敵艦を攻撃しない設計(ココが重要)

人工知能ではないがセンサーシーカー類が格段に向上し
敵味方の判別が出来るようになってるらしい
(ロシア中国艦艇のイメージを記憶し米艦と近距離で
並走していてたとして遠方から米軍が撃っても
ロシア中国艦艇にしか命中しない)

ハープーンミサイルだとデカイ小さいの区別をするが
それだと仮に民間大型タンカーと中国ロシアの駆逐艦
近距離で航行していたら民間大型タンカーを狙う可能性がある。

中東戦争では未だセンサーシーカー類が十分ではなく
現に日本商船に命中した、大国同士の全面戦争なら
そういう場合は無いかもしれないが現状の小規模紛争や
限定戦争だと手当たり次第に発射できる環境ではない。
(こういう状況や実戦を想定できないのがJSFだと思う)

民間商船にも敵味方識別装置は無い
(船舶位置情報を利用するにはミサイルに
ネット環境が必要になりそこまでは流石にない)


後から後から書き足すから何時も通り乱文だが
これで対艦トマホークを廃止した理由が想像できるだろうか?
敢て具体的には書かないが凡そ検討が付くと思う。

この対地ミサイルバージョン(JASSM)は2018年に
シリア攻撃でB1爆撃機から発射されている
つまり実戦投入済み。

そしてLRASMをB1に搭載する映像も公開されてるのだが
8発のミサイルをウェポンベイのランチャーに1発づつ
(ウィキではランチャーに先に巡航ミサイルを装填しその
搭載済みランチャーをB1にセットすると書いてるがLRASM映像は
1発づつB1内部に格納していってる、別のミサイルで書き換えが済んでない)
搭載し機体下部のボタンでそのランチャーを回転させ次の
ミサイルをランチャーに固定していくのだが・・・・・
搭載を13時かそこらに開始して出撃は夜中になってる。
(腕時計は整備作業中は禁止らしい誰もしてない
時間は太陽の位置と陰から推測)

それだけミサイルを搭載するのに膨大な作業時間が必要
(まず弾薬庫から格納庫なり作業所へ移送する、そこから
格納ケースを慎重に外し慎重に信管を装着するはず)
そこからまた機体に取り付けるためにジャッキみたいなので
持ち上げボルトみたいなのを2人で両側から締めていく。
(F2などの攻撃機だから僅かにB1よりは楽だが2発を
搭載するだけで恐らく30分以上かかると思う、
米軍だと信管取り付け作業まで隠さないし/爆弾だが、
ミサイルと爆弾の作業でどっちが複雑か分らないのが
平和ボケのスペック主義者達)

敵基地攻撃能力 先制攻撃能力で一斉攻撃一斉出撃を
目指すならそのジャッキも機体の数だけ最低でも半数が
必要でフォークリフトも相当数が必要・・・・・・
整備員のうち武器員と呼ばれる兵装類を扱う隊員も
整備員以上に必要(その時の為だけに)
仮に敵の行動が確実に日本への攻撃だと判明しても
それを阻止する為にミサイルを全機一斉に搭載する頃には
多分敵の弾頭は都市部に落ちてる。


先制攻撃を考えないのが平和ボケだというが
実際に行えもない事を行えると思うほうがボケてる。
(移動車両を攻撃できるとは馬鹿げてるし、
中国の奥地のミサイルを攻撃できずそれを撃たれたら
”先制奇襲した挙句に負けた真珠湾を学んでない”)