映画レビュー グリーンブック ラストのセリフがよかった

☆1115
原題<  GREEN BOOK     >        
Participant media ,DREAM WORKS
黒人専用ホテルのガイドブック


プロデューサーがオクタビアスペンサー
(彼女の出演作はこの手の傾向が強いので納得)
グリーンスクリーンドライビングは
窓の景色でバレて+後ろを振り向くから証拠を
示すのと同じで怖いし後ろを向くのは1~2回にして欲しい

男の友情とは言えないが、境遇が違う凸凹+
黒人のボスと白人の雇われ人という逆転してる
2人が次第に心を通わせる映画でもある、それを背景に
黒人差別と戦ったドクターと結果的に彼を
助けたトニーを描いてる。
(トニーの妻ドロレスも良い演技と存在)

1962年メインではないのだが豪華な家(部屋)で
孤独に住まうのではなく、郊外の普通の一軒家でも
愛情に溢れてる家族ではどちらが大事かとも。

豪邸でワンコを抱いてお茶を嗜む優雅な生活を
配信し世界が爆笑批判し夫婦仲は温暖化が進む
北極より寒く花見や旅行を自粛警察されてるのに
夫人だけ楽しみ制御不能で擁護が哀れな家庭、
清く貧しく夫婦別姓でも子供家族仲が良い家庭はどちらが幸福?

アメリカの富豪・上流社会をこれでもか!!と描く
クラブのトラブルを解決しトラブルも引き起こすトニー
(ケンカがあっても歌い続ける歌手も笑える)

ITA系(家族の結びつきが強い)

ハイライズのボトムはこの当時もあって
サイクル上で戻ってきてるのか・・・

凄いのがこの当時の車を大量に揃えてる

運転手の募集 一種のマネージャーも求めていた
インド人のバトラーも笑える


ディープサウス
南北戦争の理由を思い出そう)
トラブルを解決する能力を高く買われていた

頭がよく教養もあるはずの
連中がその名を発音できないのか?

ドライバー連中のギャンブルで
白人はトニーだけ

最初は命令ばかりで交流が無い2人

リトルリチャードを知らないドクター

トニーの飾らない手紙も悪くない


SSの前に落ちていた売り物の石を盗むのを見られる

コンサート会場のピアノが差別主義者によって
ゴミだらけで指定ブランドのスタインウェイでない

ケンタッキーフライドチキンを食ったこと無い
ドクター<皿とフォークが無い>
ハンバーガーを庶民のフリしてナイフと
フォークで食べ笑いを提供したトランプを思い出した

<不愉快と縁の無いバカンス>
バーでドクターが黒人差別で叩きのめされる
バンドのメンバーには対応できないが、
トニーには夜食中でバーのオーナーが
ショットガンを構えて互いの味方をせず無事解決。
「この町の暖かい歓迎に感謝します」
セリフが時々皮肉だらけ

畑の真ん中の道路でエンストした時に
奴隷労働並の黒人達(白人の雇い主)と
白人を雇ったリッチなドクター

上流層の食事が口に合わないトニー(爆笑)
フライドチキンをステレオタイプで出され
トイレは拒絶されるドクター(主人も譲歩しない)
至る所にそういう差別やギャップが散りばめられてる。

「俺なら廊下で小便する」「するなよ」
排泄は非常にプライベートな行為


DeerとDear(判別式)


紳士服店のマネキンはシュワルツネガー?
差別されても暴言と暴力で返さない
ドクター(ただしコンサートの演奏には表れてる)

メイコンでドクターが同性愛者だった事から
逮捕される、しかし警官に<寄付>をして解放
してもらう(それを怒るドクターもドクター)

ホテル前でNYのダチとあった後の
場面転換前にミスがある
トニーは金だけが目的ではなく金で転ばなかった

ドクターはイタリア語<も>喋れ
トニー達の会話を理解していた
(台詞ナレーション解説しないのが邦画と違うハリウッド流)

差別主義者の警官に大雨の中
停車を求められ夜間黒人外出禁止で
揉めトニーが警官を殴り留置場へ

ロバートケネディー司法長官に電話し
ロバートが知事に電話し知事が
警察署長に電話し釈放される。

車中のトニーの<黒人><白人>の
屁理屈も一部はその通りという皮肉

黒人専用ホテルに泊まるトニー

トニーに教養は無いがだからこそ
シンプルで真実を突く事がある


アラバマ州の支配人がドクターの
レストラン使用を断りドクターも
演奏を断る(もめまくるが)
脇役支配人も良い存在
(憎まれ役は憎まれっぷりがあってこそ)
ナットキングコールさえぶちのめされた


オレンジバードのジャズ演奏後に
狙われるのはバレバレ(拳銃だけが想定外)
この店ではトニーだけが白人で
今迄の立場が逆転してる

最後の道程でパトカーに止められるが
パンクを教える親切な警官だった
(全ての警官が悪いのではない)

最後をクリスマスで締めるのもアメリカ的

リップサービスで質屋の夫妻を
招待したら真に受けて来るのも笑える
(訪問者がドクターと期待させ裏切らせ
やはりドクターとミスリードもいい)

妻がドクターに言ったお礼でラストがナイス、
感動が微笑で終わった。

PS
正直ピアノ演奏の優劣は分らないが作品中の演奏もよかった