共通点

 

☆ベスト&ブライテスト

2020年以降日本のコロナ対応と
ベトナム戦争に関与介入し失敗して
撤退する経緯が当時のアメリカ政権と
何処となく似てると思えるのは私だけか?


ベトナム戦争敗北に関する著作は多数有り
<軍><CIA><政治>などそれぞれの分野で
それぞれの分析がなされてるが、どれを読んでも
”敗北して当然”と思えることしかやってない。

安倍政権がやった事が敗北戦争太平洋戦争に並べられ特に
インパール作戦(アベノマスク作戦)や
特攻作戦玉砕戦と揶揄比較され批判された事もほぼ正しいが、
どちらかと言うと<侮蔑><軽蔑>であり正面から攻撃する
批判というより諦めにも似た事が多かった気がする。
インパール作戦だとか揶揄批判してた人)
序に書いておくと2020年2月になっても止めず
3月末でやっとで停止しており2021年の
公務員等の会食宴会批判が嘘のような擁護と
安倍首相の屁理屈答弁の連続だった。


ベスト&ブライテストを今読んでいる、勘違いしていたのが
ケネディ政権批判やケネディの事を書いてると思っていたら
アイゼンハワー大統領~ジョンソンに至るまでつまり
ベトナム戦争の前兆インドシナ戦争からベトナムの最後の撤退まで
ホワイトハウス内での会話やそれぞれの大統領の生い立ちなども
説明されケネディ大統領についてだけ述べられた本ではない。
(しかしケネディに関して述べられる根拠はこの本を基にした
記述が多い)


ウィズキッズ(WISE KIDS)と呼ばれた
マクナマラ(国防長官)も確かに大天才であり政界に入らなかったら
ハーバード大の学長になっていた可能性も低くない人だったのだが、
その合理性の集合体、賢者の集まりでも集団思考ベトナム戦争介入への
悪循環ではなく<地獄の底へ堕ちる>流れが説明されてる。
(間違えた、ディーン・ラスク国務長官が学長推しだった
マクナマラもハーバードにいたのは事実でこのラスク長官が
第2次大戦中~朝鮮戦争中の若手将校時代に傑出した
能力を持っていたことも説明されてる、このような人材が
掃いて捨てるほどいたアメリカ軍の凄さが所々説明されるが
それでもベトナム戦争は負けた、マクナマラが空軍/当時は陸軍の
戦略司令部内で爆撃機の目標選定を担っていたある意味
空軍の頭脳だった/コスパとか彼が編出したものではないが
勘案してたらしい、月刊丸で井上和彦マレー沖海戦
イギリス艦隊を撃沈した日本軍凄いと礼賛していたが・・
末期に日本艦隊を壊滅させたアメリカ軍はもっと凄い事になるし
このマクナマラが絡んでいたB29の製造計画~製造と
パイロット育成システムなどもっと複雑で壮大な事を
やってた事も分らないらしい、アメリカがその工業力で
大量生産した航空機は注目されるがそれ+パイロットも
大量に育成しないと飛行機だけが余ってしまうから
セットで進めていた)


軍内部(国務省内でも)でベトナム戦争が負けてるとかベトナム政権批判をすれば
優秀な中佐クラスでも出世は絶望的になり、逆に積極介入を叫ぶ
強硬派が優遇されていく過程(上層部のイエスマンが可愛がられ
事実を事実と指摘せず、上司に忖度し上司が欲する情報を
選別し統計資料を改竄し/日本では日常風景だが、マクナマラみたいな
上層部に盾突けば疎まれ左遷され誰も何も言わなくなる)
が詳細に説明されてる。

アメリカ軍内の若手少佐中佐レベルで全員が出世を目指すかと言えば違うが
逆に将軍への栄達を望まない高級士官も殆どおらず、現実がアメリカに
不利でも口をつぐんだ。

皮肉な事に戦術レベルではアメリカ軍は大敗北を殆どしておらず
敵側の犠牲者がアメリカ軍戦死者より多かったのも事実なのだが
<それが逆に眼を曇らせた>、自分たちは負けていないと思い込んだ。
(最終的に撤退したのは敗北してたからに他ならない)

これが今の日本のコロナと同じで<ジャパンモデル>とか
<欧米より感染者数は少ない>とアジア圏では圧倒的敗者
ワースト国家なのに日本は優れてると勘違いしてる点が共通してる。

事実がアメリカに不利なのを決して認めない、ドミノ理論は出てこないが
共産主義勢力の台頭への恐怖がアメリカ国内で浸透し特に共和党などが
批判するのでベトナムに介入したくないのにせざるを得なくなった事など
国内事情も説明される(アメリカ国内事情で海外派遣し大量の戦死者を
出し敗北するなど愚か過ぎる、アメリカ国内問題でもないのに)

そしてアメリカ軍がご自慢の<空軍力>など軍事力(ハード)で
解決可能と勘違いした、ベトナム戦争が<ゲリラ戦>であり
WW2みたいな国家総力戦正規戦ではなく形態が変わったのに
ドクトリン発想が旧態依然のままだった。

日本でもコロナ対応が<アビガン><イベルメワクチン>
スパコン富岳>などハードで対処しようとして全て効果が無いのは
決して偶然ではない、ケネディベトナム介入で失敗したが
<イメージ的には成功しており>演説すれば国民は納得する事も多く
コミュニケーション力があった、それと比較すると遥かにメディアや
手段が発達した現在の日本が<アピールが目的化>してしまい、
しかも見当ハズレのアピールや、国民に呼びかけた自分が率先し
会食してたのでは誰も信用しない(菅のステーキが批判されてるが、
安倍は2020年2月まで月間10日~20くらい食いまくっていた)


言う事を聞かないやつを左遷(安倍・菅)
イエスマンは優遇(安倍・菅)
資料改竄(安倍・菅)
状況判断が出来ない(安倍・菅)
都合の良い情報のみ信じる(安倍・菅)
発信・広報は嘘だらけ(安倍・菅)
メディアを敵視(ケネディもお気に入りメディアと嫌うメディアが
あった) これも安倍菅に共通する、もちろんケネディ達も実行

太平洋戦争にも共通するがベトナム戦争にも共通する
敗北要因が日本のコロナ対応と酷似してるのは偶然じゃない
失敗する対応には失敗する要因がある、ケネディ政権が
ベスト&ブライテストとして当時の最高の叡智が集まったと
賞賛されるのに対し安倍菅は<無能お友達内閣>であり
ワースト&ダーケストで腐敗臭ぷんぷんで不祥事で
逮捕されたり辞めた大臣元大臣も珍しくなく
構成メンバーをケネディ政権と比較するのも恐れ多い。


登場人物の人間性などを紹介する逸話が色々面白いが
そりゃアメリカがベトナム戦争に負けると思えたのは
まだインドシナ戦争時で殆ど関与介入はして無い時点で
総参議長が大統領にラオスメコン川と指示棒で示した
地点が中国長江だったという事がその後を暗示していたのだろう。
(たまたま当たったのではなく長江で説明してた)

ガダルカナルが問題になっていたのに
その場所すら分らなかった陸軍海軍の
首脳というのと似てる。