ブックレビュー的メモ ネオナチの少女


☆ BOOK

「ネオナチの少女」

Ein deutsches Madchen
(Mein leben in einer Neonazi-Familie.
ハイディ・べネケンシュタイン 筑摩書房


レビューと言うよりメモだから覚悟して読み進む事

ドイツ愛国青年団ヒトラーユーゲントの1990年代版 2009年禁止解散)
援助者達には 大学教授 弁護士などエリート高収入上流層が多く、政権獲得後に
より上位の役職や社会的地位を求めたと著者は述べてる

鉄十字勲章を授けられた軍用犬 バスカ

「幸福な家庭は全て似たものだが、不幸な家庭は皆それぞれに不幸」
アンナカレーニナ
安倍家の場合はそれぞれに該当

無口で大人しい奴ほど危険 大言壮語より行動を好む
よく喋る人間は大嘘吐きで口先だけ

国家民主青年団
集会はレストラン 参加者はせいぜい20人だが結束が固い
殆どの極右組織は規模が小さい

ドイツの為の選択肢
殆どの極右は低学歴低収入層でその不満を外国人排斥などにぶつける

些細な事でも極右(ネオナチ)は取り締まられる(ハーケンクロインツの所持や
ヒトラー礼賛とか) それだけ法的規制がなされてる。
ある地域の特定の施設(極右の集会所)は監視対象
国家民主党

極右内での内部対立(同じグループではなく、別々のグループ)

国家社会主義地下組織SNU

SNS

連邦憲法擁護庁

父親がナチス崇拝者だった為に
4人の娘達も極右として育ったが最終的に著者は極右から離脱
それ以前に父母は離婚 長女は父と二女は希望し他の家庭の養子、
著者と妹は共同親権

奴等の没落は我らの繁栄。
「大事を行うには小さな犠牲は付き物」全体主義者のレトリック

オクトーバーフェスと期間中に列車に乗ってると
30代のオヤジ達にナンパされて断ってると
助け舟を出してくれたのが「コソボ東欧移民2世の青年」

フェ-リクス 彼氏のち夫

基礎学校(小学校)
基幹学校(中学校)
学歴社会ではないが職業選択は早いうちから狭められてしまう
基礎学校の成績が悪ければ
実科学校(職業高校
ギムナジウム進学校

女性の活動家の方には警戒心が緩むので<メンバー獲得>には
向いてる、普通の母親だとか会社員がやる方が効果的。

正真正銘のナチ親衛隊員の生き残りだった極右のリーダーが
死亡しその葬儀の際にアンティファが情報収集のために来て
撮影をしていて彼女が掴みかかりトラブルを起こし、暫くして
警察が介入(即でないのがミソ、周囲にいたのに)
ドイツの有力紙に報道され見事現場写真にも写りこんでいて
警察に呼び出される(拒絶していたら職場に伺うと言われ
結局は署に行くのだから警察が上手)

彼氏がネオナチの対立組織のリーダーから殴られ
大怪我をしたのが極右を脱退する引き金、しかも
ネオナチのルールは「サツには喋らないもちろん公安にも」その
ルールを破り加害者ハッセルバッハに不利な証言をしたので
極右から攻撃される(ただしネット上)

脱退後は脱退希望者の支援をしていたが
保育士に専念するために止めて<普通の生活>を送ってる

<普通の生活>

強いと思っていても弱かった、正しいと思っていたが間違えていた。

人の事を言えた義理ではないが、知性溢れ豊かな表現力とか
記憶力論理性のある文章でないが「経験者は語る」重みがある。
しかも報道されるのは主に表層的な事が多く<枝葉>を
切り落とすので普段読む事ができない<枝葉>が分った。

著者の個人的主観だろうが<ネオナチ野郎>はクズで
女性にはモテないという指摘は正しいと思うしネトウヨと共通。