映画レビュー 長沙里 全ネトウヨも泣いた


☆1161
邦題「  長沙里9.15  」2019韓国 アメリ

BATTLE OF JANGSARI

1.オープニング
2.上陸
3.9月14日
4.9月15日
5.9月15日14時
6.従弟
7.9月17日
8.9月19日
9.願い
10.EC


1950年 
実話を基にとしてる、ハングルは読めないが
正確にはインスパイヤーと書いたのを超訳してるはず
どちらかと言うと愛国映画でフィクション多数
戦闘シーン以前に揚陸艦(LST)が1隻というのも
虚偽、あのタイプは150~200人しか乗れないし
<卵を1つのカゴにまとめるな>で仮に触雷や故障等で
船が動けなくなっていたら欺瞞作戦が実行できず
計画が吹き飛ぶので最低でも2隻の船団で上陸したはず


UHヘリはベトナム以降
白兵戦は第一次大戦でも戦死者の1~2%しか占められてない
第2次大戦でも殆ど発生してない
(300m~400m離れて殺せるのに30cmまで接近するだけ無駄)

平均年齢17歳772名
唯一良かったのは日本版予告編
余計なナレーションなし

仁川逆上陸作戦

17歳なら高校2年生 しかも平均ということは
1年がいても不思議ではない、能力資質以前の問題。

学生兵それぞれの物語
分断の悲劇

アメリカ人出演者にもう少し知名度がある人が
出て欲しかった。

挟差 沿岸砲が初弾命中することは100%有り得ず
3斉射からが恐ろしい、しかもあれだけ被弾してるなら
とっくに沈没してる。


従軍記者 マギー

具体的なKIA,MIA、WOAを最後に示し
生存者のその後まで描いて欲しかった
<実話に基づく>なら特に

無線機の故障

訓練なし
装備なし
補給なし
支援なし
情報なし

上陸成功し陣地を奪取するが
北朝鮮軍2個連隊(1500人~2000人)が
向かってきてる、トンネルで待伏せ攻撃をし
北朝鮮軍に大損害と遅滞を与え一応作戦は順調だったが
北朝鮮側出身者(亡命者)が韓国軍に入っていた為に
ここで仲間割れがおこったりトラブルが起こる。

無線が故障していて連絡がつかないために
救援と補給の為に連絡員を送り彼らが戻ってきて
補給物資を運び込んだりしていたが多勢に無勢、
最終的に海岸線まで追詰められたがLSTが
撤退の為に接近し何人かは離脱できたが、その
時間稼ぎの為に犠牲を払い一部は海岸に残った。


映画とは言え<あった事>の削除は仕方ないにしろ
<なかった事>の挿入は不要で、メインをどこにおくとか
解釈だとか表現だとかその演出だけで製作したほうが
良い映画ができる、北朝鮮軍が兵器兵員数で圧倒的
有利なのだから海岸で追詰める時に破壊力が強い
迫撃砲などで徹底的に叩いて、両脇から攻め
最後に韓国兵の死体を確認すれば済む事を
わざわざ突撃してきてる。

一昔前の戦争映画みたいな<激しい銃撃戦>を描けば
ネトウヨが喜ぶと思ってる。
何回も書いてるが、演出よりリアルに近いのを描いて欲しかった。

戦死した学生達には罪はないし
韓国にとっては尊い犠牲でその意味では
愛国者だろうから<自称>愛国者を標榜する
ネトウヨは何時も通り絶賛して泣いたと思う。
(もっとも愛国者だとか英雄は周囲が評価する事であり
自称するのは自分で自分を”イケメン”だとか
”クール”と吹聴するのと同じで、マヌケな上に
自分で言わないと認めてもらえないと言うのは
実際とは違う可能性が非常に高い)