レビュー アフガンレポート

 


☆1201

原題<KAJAKI>
邦題「アフガンレポート   」2014


1度は2017年に見ていた、
イギリス軍がソ連軍が残した地雷を踏んで
MASCALが出た映画でTCCCとCSARの重要性が
痛感される映画程度の認識しかなかったが2021年8月の
アメリカ軍敗北撤退で再度どういう事があったのか見直した、
アフガニスタン戦争を統括したレビューにしようと
思ったら結局は何時ものメモになった。

ダムで泳いでる時にダイナマイト漁をしていた
地元の少年と揉めるが結局イギリス軍もああいう態度で
AFG人に接していた

最初CASEVACヘリでCH47が飛来したのは
英陸軍の医療搬送ヘリはCH47だから
(最大24名の負傷者搬送/βペイシェント、
αペイシェントだと8名程度でスペックで最大数を記載していても
現実は動き難いから行わない、もっともAFG撤退ではC-17に
836人も詰め込んで飛んだりスペックはスペックに過ぎない)
この時ヘリの護衛警戒の為にAH64が随伴するのが基本
無線交信では随伴してると言ってる
CASEはキャセと読み某軍事評論家がケースと読んでるのは間違い
(ECでも交信してる、台詞もキャセバック)
人が運ぶのはEVACでこれも某軍事評論家がMEDEVACと
書いていたのは間違いMEDEVACは医療設備で治療しながらの
搬送(医療設備がある救急車もMEDEVAC)

2回目がUSAF RQSのH60(PJ)
撮影上ヨルダン空軍の機体で一部は本物で撮影
アメリカ空軍HH60とは厳密には違う機種)
PJ=Pararescue Jumper でAFSOC所属の特殊部隊員
当然他のレビューはPJパッチがある事すら気付いてない

ATOを遣せとジェスチャーしてるATOとは
Ammunition Technical Officer 爆発物技術将校
( 英連邦系はATO )アメリカ軍のEOD
NILE  LINE:電話番号から想像出来る賢さをヤフーで期待しない
ETA Estimated Time of Arrival 到着予定時刻 
BINGO 由来は不明だが当たりの事ではない(他にイエローとも言う)
RTB 帰投 
clear hot clear hot 
hotが一般語と軍事用語でも複数の意味がある
映画<Good kill>でもUAVパイロットのトーマス少佐が
「Wepons hot」と言ったり「You are clear hot」とミサイル発射手順を
淡々と進めるシーンがある
(Good killはUAVを1番リアルに描いてるのに誰も気付いてない)
USAFのクールなCMでA-10 パイロットがJTACとそれを交信するのもある
X-ray1-3<コーディネート>がX1-3でX線X-rayではない
ECでも流れてるが実際のは2コード+4桁×4桁

地雷とIEDが死傷者の半数以上を占め地雷探知機かMWDで
(あんな谷底にUGVは無理)
探しながら慎重に進むべきなのに軽視してしまった悲劇
殆どの兵士が軽装でメディカルキットなどを置いてきたり
警戒などを怠ると悲劇に悲劇が重なる。
2006年位はまだ戦死者が激増してないのでIEDなども軽視
(この部隊に限らず犠牲者を増やす事になる)
後々は必ず探知しながら前進するようになる
耐地雷車両もこの当時は重視されず走る棺桶がこの映画でも出てる
タリバンの戦術が上)


メディックのポールは軍医ではなく衛生兵(階級)
額や頬に処置内容を書き込むのがリアル
(医療カードがあるが当然彼らは持ってきてない)

ECはK5 コバルト4-5 エメラルド7-9 地区の戦闘を
Zero=第3大隊HQレベルに/報告、CAS、ナインライン要請等の
交信で推測だが前日夜の実際の内容
(もちろん途中を切り貼り、交信内容だと比較的
激しい砲撃銃撃だったらしくこの時も負傷者が出てる)
ヒットマン1-1(F16コールサイン)が外すのが笑える
BDA unsuccessful 
命中の場合はdirect、good impact等々(good bombs多数ある)
ヒットマン9-5が実際のコールサインで入替える意味が分からない
パイロットのアクセントだとデンマークノルウェー空軍機で
NATOは相互支援を行い他国のCASや搬送・治療など普通にしてた)
Sunset2-8(多分HH60のコールサインETA1時間後と言ってる)
最後の1分くらいが混線しまくって聞き分けられない
アメリカ軍は一部チャットに移行してるから混線も当然発生しない、
チャットを読むより無線の緊迫の方がリアル
その用語を知ってれば検索で一部は普通に読める)

イギリス軍のAFGにおける戦死者452名
イギリス軍はアメリカ軍に次ぎAFG戦争映像を大量公開し
(軍広報――陸軍と海兵/とドキュメンタリー番組)
どういう事が行われていたかが分る特に2014年の基地閉鎖・
完全撤退を扱った番組は圧巻、兵達は真面目で
AFGの民主主義と安定を願って活動していたが、
19世紀に侵攻が失敗して21世紀も民主化は失敗した。
2021年のAFG撤退もイギリスは公正に
大量に報道・広報してるからアメリカ軍やアメリカ報道と違い
客観的に扱い冷静に見れる、テロ等を徹底批判しアメリカと
共同歩調をとる会見なども多いが日本が皆無だった。

イギリス軍兵士達も犠牲者だが1番の犠牲者は
アフガニスタンの民間人。
2006年9月5日
3rd Battalion、Parachute Regiment
4WOA
1DOW(マークはKIAではなくDOWと分類される)

PS
イギリス軍兵士がタリバンの監視者(スパイ)を
”チンコ野郎”と罵って呼んでるのが笑え、
日本のネット上ではアメリカ軍は敗北していないと
現実を認識できないタイプが多いのが驚く
首都陥落し撤退しれば敗北。