映画レビュー フェアウェル

 

 

☆1186

原題<farewell >
邦題「フェアウェル   」2019 A24アメリカ中国
原題:別れ 
NYC 長春

ビリー /ナインボール
ナイナイ おばあちゃん
スカラシップ

アメリカでは告知しないのは違法
中国では事実を伝えない
そういった文化・慣習の違い 家族
事実を伝えられないので苦しむと思ったら
診断書を書き換える(そういう商売まであるのか?)
おばあちゃんに振り回される家族
結婚式狂想曲
中国の巨大団地、今話題のあの悪徳不動産会社も
関連してるのだろうか?
不動産は関係ないが三峡ダムが崩壊する崩壊すると
何時もの虚言癖を日常業務で垂れ流したメディアの
期待と予言はまだ実行されてない。


ハニー「猫が死んだよ」
悲しい話は遠まわしに
「猫が屋根に上がってね・・・・」
前回で学んだ
「君のママが屋根に上がってね・・・」
この辺からA24の優れたセンスが
炸裂するのが分った(例外的にハズレもある)

孫の結婚式の打ち合わせで命令しまくる

金欠で実家に行くと父親が落胆してる
理由を問い詰めると祖母がステージ4の肺癌余命3ヶ月
孫息子の結婚式を理由に親族が一堂に会する
感情が顔にストレートに出るビリーは
中国に行くなと言われるが無いカネを工面して中国へ。

「ガンで死ぬ人はガンではなく恐怖に殺される」

タクシーの客引き 巨大アパートの乱立
中国映画は見た事ないので純粋な中国映画ではないが
ニュースとは違う中国の風景

中華料理がこれでもか!!
ECでどんでん返し 実際は死ななかった

若い美男美女でどちらかが病気で死ぬ運命という
邦画で大量生産されるタイプではなく
<遅かれ早かれお迎えが来る年齢>だから
許容できない事態ではない(映画の展開)
ある種の<から騒ぎ>


「何があっても絶対言うな」

「中国とアメリカどちらがいい?
アメリカの方が快適でしょう?」
あのホテルマンも中国人の思考なんだろう
アメリカに勝ちたいとかアメリカに憧れる
もちろんアメリカを見下したり嫌う人もいるが
それは極右傾向の中国版ネオナチだったりで
人口比だと少数派。


ハイヤン(娘婿)ビリーの父親が酒の飲みすぎと
他人の健康には敏感なナイナイ
日本のバイタミン剤が効いたのだろうか?
ガンの治療薬はAさんには効いてもBさんには
全然効果が無いというのが普通で処方してもらった
薬でも期待できない場合も珍しく無い。

告知をされなかったら「あれをしたかった、
あそこに行きたかった」という最後の望みさえ叶えられない
可能性が高い。

中国風の結婚式

ビリーの結婚式は盛大だったのだろうか?
中華レストランで親族同士でアメリカVS中国の争いが勃発

迷い込んできた小鳥は何を意味する?
「気?」「希望?」これだけが理解できなかった
鳥が自由の比喩象徴を表す事がおおいが。

 


「本人を傷つけない為」
ナイナイも夫にガンの事実を伝えなかった
(自らの行いは自らに返って来る)

嫁妻は料理 夫はテーブルで酒を飲みまくり

プロの泣き屋を雇う
お供え物をする前にそれらを食べる
一礼 二礼 三礼 
こういう事は知らなかった

お前の住む西洋では個人の命はその人のもの
それが東洋と西洋では違う
東洋では個人の命は全体の一部だ
家族や社会の一部だ
日本にも一部該当する

日本でも10年~20年くらい前までは
ガンの告知をしなかった
この映画上の家族を批判する事は出来ない
中国の価値観ではアメリカ型の告知が
理解できないだろう

1-2-3 茄子
診断書の書き直しが正しかった事になる
シェアサイクルも風前の灯

家政婦は字が読めない
そういう層がまだ存在し
そういう層はそういう仕事しかできない


人生は何を成し遂げたかではない
どう生きてきたかが大事

エンドでしっかり事実を伝え
驚愕の事実<死んでない>ことを教えてくれた。