映画レビュー 食われる家族

 

☆1207
原題<>
邦題「 食われる家族  」2019韓国

英題INTRUDER


1.空間作りの目標は?
2.やあ
3.母さん
4.キムヨンファンです
5.今どこだよ
6.選ばれし純潔な子供
7.刑事さん話を聞いて
8.ER


英題はイントルーダー<侵入者>だが
ジャンル分けでは<INVADER侵略者>に分類される
サスペンスホラー。

幸福だった家庭に新参者が入ってきた事によりその
生活が脅かされていくというパターン。
武装した奴を武力で倒すのがアメリカ映画)

キリスト教が描かれたり宗教が絡むのは何となく
気付いたが侵入の本当の目的が<生贄>とは
分らなかった、もちろんカルト宗教。

この手のホラーが成立するかどうか、面白いかどうかは
その設定がリアルかどうかで<催眠術><クスリ>だけは
無視するとしてそれ以外の設定は無理がありすぎる。
(1つ2つは映画上の演出として我慢もするが
不自然さに満ち溢れたサスペンスは全く面白くない、
コメディーで有得ない状況が発生するのとは違う)


正体を知った男性を殺害して現場にボタン(遺留品)が
落ちたのに警察は気付かない。
しかもその被害者の指には間違いなく自称妹のDNAが
付着してるのにそれらの捜査はしてない。
兄のアパート(侵入と清掃)
電子キーの解除を簡単に出来る鍵屋と
ルミノール反応まで消すクリーニング能力が必要で
普通そういう工作は事前計画を立てて実行し
偶発事故的な作業は完璧には行えない。
朦朧としてる意識の中で意識がしっかりしてる
相手を正当防衛でも殺害できる
(この意識朦朧のシチュエーションが面白くしようとして
逆に有得ない設定で面白くない)
パトカーから自分で脱出し手錠を外す
(パトカーの後部座席は内側から開かない)
頭がフラフラのはずなのに車両はしっかり運転
(インフルエンザで高熱出してトイレにさえ簡単に
行けない状態であんな運転をしてるのと同じと思える)
自分の家に防犯カメラを設置されてるのに気付かない
(360度カメラで隠しカメラはないと思う)
こういう有得ない事が重なるスリラーやサスペンスは
面白くない、連続殺人犯が血だらけでナイフを持って満員電車に乗って
怪しまれずに帰宅し次の殺人を繰り返す事が可能かどうかを
イメージしたら私の指摘が決して大げさでないと分かるだろう。


ちょっと笑ってしまうのは韓国映画
ストーリー展開は優れているが、CGなど一部の
映像処理は当然ハリウッドには及ばないから明らかに
グリーンスクリーンだとか撮影方法まで解説せずに
説明するほど下手な場面がある、この作品の場合は
主役の娘が<児童労働>になるので夜間撮影の場合に
当人が20時以降は撮影出来ない、その為昼間に
撮影してVFXで夜の場面に見せかけてるつもりが
明らかに不自然な箇所があった、そういう事をするより
別に彼女を出さずに本当に夜に撮影したほうが不自然な
点がなくなる。
(ストーリー上は殆ど関係もないからなお更、
もっともレビューで書くほどの突込み不要な些細な点)