映画レビュー ザケイブ

☆1208 原題<THE CAVE> 邦題「 ザ・ケイブ  」2019タイ 原題:洞窟 1.遭難事故 2.出動 3.3日目 4.5日目 5.7日目 6.ジム・ウォーニー 7.任務の現実 8.作戦決行 9.鎮静剤 10.最終日 11.コーチを救出 12.英雄達 2018年のサッカー少年洞窟事故 ドキュメンタリーではなくストーリー性を持たせた 映画だったが、本人を出演させてたのも面白い。 救出作戦決行時に2つだけ説明が欲しかったのだが チームがいる地点から具体的にどういうルート (狭いとか暗いとか)を何時間ほど泳ぐのか、 1人の少年を何人でリレーするのか。 鎮静剤の効果がある時間 普通のパニック映画やヒーロー映画では 主役と周囲は絶叫しまくるのが定番だが この映画ではイギリス人ダイバーが欧米人としては ちょう控えめの人でアメリカ人の<オレ様度>ゼロ しかし流石はアメリカ軍(アメリカ空軍) この映画では外国人のメインはアメリカ人とイギリス人で 日本の貢献度がゼロとは言わないが全く触れられてないという事は タイ人にとっては救出活動で日本は全然存在してない。 (一応タイ政府としては認めたが映画撮影スタッフの認識では 存在してないことは明らかだし上記欧米人の人的貢献と 現場での貢献と比較したら雲泥の差なのも無理がない) 映画でも描かれてるが沖縄嘉手納基地所属の空軍特殊部隊が 出動。 全世界に展開するアメリカ軍だから当然タイ語を話す 通訳もいたし、救助ダイバー達は中国人1人を除き 全て英語圏だから英会話でコミュニケーションを取る、 仮に優秀なダイバーに日本人がいても英語が出来ないと あの場にいても役立たずだった。 (世界大会などに出場するレベルなら必然的に 英語も出来る人が多いが、映画に日本人が出なかったことは 国内のTVで流れる日本凄い世界が驚く日本が完全に蛙状態で ガラパゴスだと気付いてない視聴者と制作者みたいな認識力 低い系には偶然ではないと分らないと思う) そしてアメリカ・アメリカ軍の合理主義性とその実戦経験から くる決断力判断力には今更ながら驚く、救出作戦実行の決断を 迫る時に<人的犠牲も計算済みで数人は助けられない事を 前提として進めさせた>、アメリカが開戦する際そして 戦争開始後に行う個々の作戦において実行する前に 情報収集分析→作戦計画立案の過程で自軍損害も必ず 予測して実行する(一部は外れて大損害もあるし、外れて 損害ゼロも有るがそれも分析評価時に何が失敗要因か成功要因か 必ず分析する) 意図したのか不明だがタイ政府と軍人の硬直した組織や 対応そして海軍ダイバー達の縄張り意識なども描かれてる 結果論として救出に成功したから問題にならなかったが 明らかにチェーンオブコマンドにおかしい部分がある。 タイのお爺ちゃんが必要だと問いたポンプを 採用せず<小便程度>の排水能力しかないポンプで ちょろちょろ排水で自分達の判断が間違えていてそれを 採用しない(上からの指示で導入)など結果オーライの 部分があった、あれが仮に<小便ポンプ>を最後まで 使い続け救出が失敗していたら・・・・ とりあえず海軍退役ダイバーの犠牲もあるがほぼ 救出作戦は成功して明るいニュースになっていた、 タイ国内ではあのコーチを責めるべきではないとか まともな判断力が有る人もいた。 その点チリの鉱山閉じ込め事故の場合は 実は美談ばかりで済まないドロドロがあったらしい。