映画レビュー パーフェクトプラン

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☆1209
原題<EPOUSE-MOI MON POTE>
邦題「 パーフェクトプラン  」2017フランス
STUDIOCANAL

原題:(親友よ)俺と結婚してくれ/意訳
日本的主語なし直訳「友よ結婚して下さい」
アメリカ映画にパーフェクトプランもあり混同する、
原題の方が絶対に笑える

同じタイプの捏造邦題には2009年パラマウント
原題<I LOVE YOU、MAN >
邦題「40男のバージンロード」がある
絶対に原題が面白い。


ヤシン
フレッド ゲーマー
リザ(教師 フレッドの婚約者)
スタン(チャラ男 会社の部長)
クレール(二役なのか?美人になってリベンジ)
デュサール 審査官
ダウド フランス版トイチの金貸しフレッドの後の・・・
ショッピー 盲人の飼ってる小型犬で散々な目にあわせられる
ハリウッドコメディーのパロディーシーンと
思しき場面が多々ある(ファレリー兄弟

ALIBI.COM
BABYSITTINGシリーズのコンビ

一見するとゲイ(LGBT)がメインと
思ってしまうが、そこまでする必要が有ったのは
労働ビザの為つまり<移民・国籍>がバックグラウンドにある、
その中でルッキズム(特に女性の体重)も当てこすって恋愛を描く。
ここ数年爆笑を提供してるコンビの続編ではないが
実質的にシリーズ的なコメディ、美男美女のコメディーも
面白い、日本はお笑い芸人はインパクト重視でルックスは
マイナス要素になるが、ネタが良ければ関係ない事が分ってない。
移民をネタにするのも勇気がある。
(フレッドとリザが美男美女なのに笑えるのは
ルックスがお笑いのマイナス要素にならないから日本の
お笑い芸人は、はっきり言う不気味目障り)
ハリウッド映画でも美男美女のコメディーは多いし
スタンドアップコメディーでもルックスはむしろ良い。

ヤシンのでかい眼が笑える
図書館でイイ?雰囲気になった時に椅子を破壊する体重
試験に落ちるのと欠席するのは違う
(係官が太ってるのも強烈)
プロム?にはクレールを誘っていたのに
会わせる顔がなく行かず、クレールにも恥をかかせる
それがクレールのモチベーションになり美女に変身。

カタール社で不法労働してると監督は
捜索だと労働者達を追い払う
(この映画はカタールをある意味
酷く描いてる)

15000ユーロ現金で偽装結婚してやるとオファーする美女
もちろん金が無いヤシンは断るが
隣の老女が・・・・
(コメディーの割に伏線がある)
この辺もハリウッド作品のパロディーと思う
女性の脇役はよくもキャスティングを承諾したと
思えるくらい笑えるシーンも多い。

人命救助をした移民か難民に名誉勲章と国籍を授与したのを
参考に飛び込んだフレッドを助けようとヤシンが飛び込むが
ちょうど船が通り激突(マネキン+グリーンスクリーン)
女性が止めずにスマホ撮影(この手のシーンも笑える)

同窓会で<同性婚>を思いつきフレッドに偽装結婚を頼む
それからの大騒動、調査官が当然疑うのでそれを誤魔化す為に
あれこれ、私は「気にしない」

クレールの教室で授業風景が描かれてる、
コメディーだから誇張されてるとはいえフランスの
底辺校の実態が描かれてる。
(フランス映画で学校を真面目に描いてる作品には
外れがないがコメディーでも一部が垣間見える)

デュサール審査官は自分の結婚相手がビザ目的の為に
近付いてきて騙されたから偽装結婚撲滅が生き甲斐。

抜き打ちの訪問調査で勘違いしSMスーツを着てるのが
1番笑えて、ゲイの勉強のために行ったそういう通り(街)で
すれ違う美女がフランス映画の極意で、あんな端役に
美女を使う(シーンと展開上見とれるほどでないと駄目だが)
DICK型のパン・・・・・
その後のワンコの災難もパロディー

1番面白くなかったのはパーティーに行って
スタンと張り合おうとしてのドタバタ、あんなのは
面白くない。
(ゲイバーのダンス大会で2人のダンスを
公開処刑代わりに見せるスタンの性格の悪さには
呆れ奴は嫌いだが)


意気消チンしてモロッコに戻ったが・・・そこに2人が
訪れて結果として<ヤシンとクレール>は恋愛コメディーの
セオリー通りに結婚し、フレッドが本当の自分に目覚め・・・
リザを貶め1番の貧乏くじを引かされるのが笑える。

ゲイ・LGBTをネタにしてるが決して差別ではない
エンドでモロッコの係官が「世界の貧困救済はしない」
「殺し屋ジャッカル、私は猛獣だ」と言うのは恐らく
アドリブを求められたから(コメディーでは普通、
オーディションでも当然求められる、勝手に言い出す
タイプもいるけど)