英語レビュー 明日に向かって笑え

☆1241
原題<La Odisea de los Giles

HEROIC LOSERES  >
邦題「明日に向かって笑え   」2019年アルゼンチン


原題敗者達とオデッセイア

長い苦難(のちの成功)


単純な構図では金を奪われた労働者たちが
不正で蓄財した弁護士から金を取り戻す。

つまり<反経済至上主義>的な映画で
本来は労働者に分配されるべきだったお金を
富裕層から取り戻すという近年欧米作品にも
多い資本主義の限界をコメディーライクに描く。

2001年のアルゼンチン財政破綻が背景にある
IMFが介入し緊縮財政に方向転換、
映画でも支店長が<ガス事故>で死亡してるが
一定の財産があった中産上流階級が自殺しまくった。

他にもこの財政破綻を描いた映画は<Las Viudas de los Jueves>
というサスペンス映画がある。

経済の話を<ケーキ>で説明しようとするが(詳しくないから
話を振って終わる)経済を簡単に説明する時に普通に使う。

アルゼンチン基軸通貨が$でペソが嫌われてる

妻は交通事故で失意が重なる

映画からヒントを見るのもコメディー
映画通りに現実社会が動いてない
(ノンフィクションでも史実を捻じ曲げる)

金庫付近で弁護士をスニーク&監視する際に
何気ない描写だが<相手に見つかりたくないなら
やるべきでない位置から見てる>
太陽光が双眼鏡に反射する場合があるので
かならず木陰など日光が射さない位置にいるのが基本。




ロドリゴ 息子
弁護士の秘書フロレンシアは美人で南米の美男美女お似合ペア

フェルミン 主役 瞳の奥の秘密 Ricardo Darin

マンシー 皆の敵の弁護士

アルバラド 支店長

「自分のモノを自分の手に取り戻す」

携帯電話 折りたためない 恐らく文字表示のみ

身分証の番号最後が奇数だと割引・・・・
「自分たちの分だけ取り戻す→
金を数える時間はない→とりあえず全部とって
数えて残りは寄付」

「怖くないの?毒があるのに?」
「怖くない」と言いつつ手をこっそり拭き拭き

UK-16VEという防犯装置が赤外線
圧力感知+バッテリーが50%切っても
警報の電話連絡が行く

当時の通信の質の悪さ

全員が協力してない
平和主義で暴力は使わない
持ち逃げする人がいる
決して完璧ではないヒーロー達



ロドリゲ以外は中高年オヤジ(1人だけ老婆)のリベンジ


盗むんじゃない 泥棒と違う
 「自分達の分を取り戻す」
「盗むつもりはなかった後から返す」
泥棒の常套句

マンシーが結婚式?に出席した日に
嵐が来て決行日になる。

この時富裕層の生活と貧困層の対比が
「ヨハンシュトラウス 美しく碧きドナウ」のBCMで描かれる。

変電所の一部を破壊するつもりがポンコツ集団だから
変電所全体を爆破。

ブルドーザーが何をするかは当初は理解できなかった。


金庫内の紙幣を盗まれ放火されて弁護士が
泣く・・・・・・・ルーザー達に感情移入出来るか
それとも弁護士に同乗


エルナン 出来損ないの甥っ子は持ち逃げ

組合をつくり夢を果たす
ささやかに折畳み携帯を

馬鹿として生きるのも悪くない
ネトウヨとして生きるのも悪くない
当人はそうだが・・・・・

チンコストローでのマテ茶は爆笑

ECを最後まで見た人へのご褒美