映画レビュー 17歳の瞳に映る世界

☆1240
原題<
NEVER 
RARELY 
SOMTIMES 
ALWAYS   >
邦題「 17歳の瞳に映る世界  」2022
UNIVERSAL,FOCUS FEATURES,BBC

原題はNYCの医院でカウンセラーからこれまでの性に関する
質問の回答選択肢
<1度もない、稀に、時々、常に>という劇中シーンから

ユニバーサルはともかくフォーカスとBBCロゴが出た時点で
これ以降を見なくても名作良作とは分り見終わったら
予想を上回り<唯一最大の欠点は酷い邦題>
(いくらNYCが世界的都市でも世界ではないし)

Choose life
少女達の友情
田舎VS世界一の都会

ATUMN 主役
スカイラー 従姉妹
ジャスパー 乗り換えさせられたバスで隣になりNYCである意味
軽いパパ活する青年

敢て一瞬のシーンで何が起ってるか描写する
BBC・FOCUS作品だからてっきり舞台はイギリス?と勘違いした
判断材料がなく地名を説明するのが<Google>の検索窓というセンス
(こういうFOCUSのセンスを邦画に求めるのはナンセンス)

彼女の住む町の寂れよう
往々にしてアメリカの地方で自動車や石炭など
重厚長大産業に依存した所はそうなってる

冒頭のショーはどういう位置づけ?

クシャミでヤジ(アメリカ男の得意技)
あの歌は「彼は愛の支配者あたしを自由に操る」で何となく分っていたが
彼女の対等ではない恋愛関係を示してる
POWER Of LOVE

地元のクリニック女医は18週を10週と
凄まじい虚偽説明した事になる
その理由は説明されないがまあ想像づく
その婦人科でプレゼントされたのが
アダプションのパンフ

その後オータムンが何故セルフで鼻ピー穴を
開けたのかはちょっと意味が分からない
(中絶みたいに体を傷つけるというニュアンス?
大人になりたい?)

アルバイト先の店のオーナー?店長?
未だにあんなセクハラが残ってるのもそういう
土地柄なんだろう、客は客でもっと気持ち悪く
しつこく誘う(YES,NOの雑談程度ならともかく)

一家団欒ではなく不快なシーンになってる
(いくら両親との関係が順調でもさすがに
中絶する事を話す娘は少ないと思う、妊娠を
伝えるのも難しい)

両親は明らかに教育熱心とか家族愛に
溢れてるということはない義父は酷いし
台所の汚さ。

流石にツワリは隠せない、この時点でも心配する
スカイラーに素直に伝えず「ゲロで答える」
売上金を渡す場所の防犯カメラはアメリカは従業員犯罪監視も
目的としてる(欧州の一部の国も)

「HARD TRUT」という
あからさまな中絶反対派出演製作提供演出ビデオを見せられる

NYCに2人でバストリップ、途中で何故か乗換させられる
(説明も無いのがアメリカ的)、そのバスでジャスパーという
青年に声を掛けられる(NYC行きに乗ってNYCに行く?と聞くアホ)

ポートオーソリティーバスターミナル到着
アメリカの窓口案内のそっけなさ

コートストリート44番
タイムズスクエア
あのドラマー達は許可がないと演奏できないから
一定レベルがあるミュージシャン
NYSは中絶フリーという訳になる
オータムキャラハン 2002年8月19日
当日の検査結果に従う
何度も同じ検査(殆どの病院でどんな病気でも同じ扱い)

<セルフ中絶>の跡が残ってる
流石にセルフ中絶の検索結果は出してないが
バイタミンCやパンチが検索結果。

10週のはずが18週
嘘吐き医師 12週以降は出来ない施設
患者の無理を断るまともな対応
予定が狂い当日帰宅できない=泊まる場所も金も無い
NYCは世界一優しい街、金持ちが生活するには
(税制上金持ちに優しい国は他に幾らでもある)
地下鉄でパイプ掃除するド変態野郎

鶏ゲームの仕組みが分らなかった
(勝ち負け)
French whore bath
中国系飲食店

紹介されたヘルスセンターに向かう時の
宗教の集まりは中絶反対のデモ
共和党知事の今は合法でも非合法にしたいところは
ショットガンを撃ちこまれたりもっと酷い)
カウンセラー ケリー

民間基金
アメリカの医療システムの一部が分る

彼女が都合の悪い事を認めず引き伸ばし
検査をしなかった(早ければNYCの
一箇所目で出来た)
2日間かかる
カウンセラーが宿泊場所の世話をするというのに
断る、そういう愚かな部分が多い。
NYCは<安ホテル>で2~3万円~

医療スタッフは全員女性

アメリカ人の未成年で妊娠する
少女の性経験が往診場面で描写される、ああいうタイプが
どういう環境にあるかは説明するまでもない
そして悪循環する(もちろん高収入層の子女でも
未成年で妊娠する場合は有るが)


医療上の質問も日本で聞いたこともない
初め彼女は明らかにウソで答えてる、
それが20歳の表情と演技力で読み取れるのだから
アメリカにはどれだけの数の俳優の逸材がいるか
恐ろしいくらい。
(弱いから弱みを出せない、
強い人が弱みを出せる)
しかし別に知りたくもない中絶手順が
詳細すぎるほど説明される
(ネット等で書かれる中絶反対派の
中絶手順が紙芝居と思えるほど)
「自分で決めたらなら何の問題も無い」
「中絶は誰にも強要されてない?」
「薬服用?貧血喘息など健康上の問題は?持病は?
薬アレルギー?ゴム貝アレルギーは?手術歴は?
麻酔は?家族に病気の人は?食生活は健康的?
定期的運動は?シートベルトは?ストレスは?
家庭内衛生環境は?最後に病気したのは?最後のセックスは?
どんな行為を?Vaginal anal oral? 全部!!
この一年間で何人と 今までは? コンドームは使ってる?」

相手との関係も聞かせてとても大事な事 ちょっとパーソナルな質問
答えは4択 テストじゃない
「この1年間で相手がコンドームを拒否した」時々
「相手が避妊の邪魔をして妊娠させようとした」ネバー
「相手に脅された」何故聞く? 安全を確かめる為 レア
「相手に殴られたり暴力を振るわれた」 答えきれない
「相手に性行為強要された」答えきれない
「今まで誰かに性行為を強要された事は」ある
このシーンはどちらかと言うとアマチュア系の女優にしては
信じられないくらい演技力がある。


S:Situation
B:Background
A:Assessment
R:Recomendation
手術室前の壁に貼ってある案内
START等あの手のリンゴーを
説明する必要も無いと思う

チケットを落としたと見え透いた嘘を付くが
当然断られる 66ドル50セント エレンズボロ PE
帰りのチケット代を残さなかった

親切な従姉妹に塩対応
スカイラーが怒るのも当然で
オータムンは気が弱いだけではなく
そういう配慮も出来ず社交的でもない内向過ぎ

中盤で断っておくオータムンは感情移入したくなる
タイプではない、しかし映画はいい。
スカイラーは素直におごって貰って食えば良い
(口下手素っ気無いツンデレではないオータムンの
あの態度をもう1度書く、イラつく)

ジャスパーは<スポック>の祖先なのだろうか?
亡くなったスポック役俳優の2世?


20歳でSCHOOL

ノーサンバーランド

Northumberland、Pe

DONT ENCOURAGE シカト

ボーリング場から電話した相手は
医療カウンセラーではなく母親
(ミスリーディングで
一瞬カウンセラーと思わせるが、
カウンセラーに正直に答えなかった
オータムンが助けを求めるとは思えず、
1番助けてもらいたかったのは母だったと事を
象徴するシーンと解釈できる)

ジャスパーの下手くそKARAOK
オータムンは一応ステージに立つ程だから
ヘタウマ、ジャスパーが勝手に雰囲気に。

バスガイにお金を貸してと言った後の展開は
一瞬だけ悪い方向へ想像させる、結果的に
いたことはいたがスカイラーは金の為に
オータムンの為に好きでもないジャスパーとキスをする、
そしてその後ろからオータムンが唯一出来る事は
スカイラーと指を繋ぐこと(オータムンが見せる唯一の
温かい感情ともいえる)

日本会議統一教会文科省PTAには
耐えられないこと間違いなしの傑作。

PS
意図したかしてないか知らないがNYCの定番ともいえる
場所のシーン(ブルックリン橋やセントラルパークみたいな)が
なかった。

共和党が嫌うような映画
この映画が賛成か容認かどっちを描いてるか普通なら分る。

最後の最後は長距離バスが
リンカーントンネルに入り暗い部分で
終わるか、抜け出して明るい場面なのかで
全く意味が違い後者で終わった。
(邦画なら長澤まさみナレーションか
台詞なりで説明するがあの場面をエンドに
持ってくるセンスは流石フォーカスBBCと思う)
真っ黒になったのは眠りについたから。

中絶問題と二人の友情を描いてる、
原題< Portrait de la jeune fille en feu >2019仏など
中絶を扱う映画が幾つかあるのは、世界的には中絶容認が
増える中で逆にアメリカのように中絶禁止になる国が出てきてるから
(欧州でもどこかあった)