映画レビュー ミッドサマー カルト宗教


☆1143

原題< MID SOMMAR >        
邦題「 ミッドサマー  」2019 米 SWEハンガリー
原題:直訳は真夏だがニュアンスとタイトルからは<夏至祭>
A24(1作品以外全て優れてるが中でも女性主役作品には唸らされる)


2022年7月にカルト宗教に<スポットライト>が
当たったからそれらを扱った作品のストックから
引っ張り出す(レビューを書いても全てUPしてない)


植物相から実際はSWEでない事は分りハンガリーロケ、
北欧サスペンス/ミステリーの1つなのだろうか?    
アリアスター監督
ダニー<主役>
クリスチャン:彼氏(キリスト教徒とのダブルミーニング
ペレ:生贄を差し出す釣り名人
マーク:イギリス人
ジョシュ:黒人 Ph.D論文テーマでクリスチャンと揉める    
アーダー家
妹テリーがガス自殺をし両親の同意を得ず
勝手に巻き込む(一家心中は欧米では犯罪並)
ロンドンのサイモン(男性)コニー(女性)
海外から生贄を誘い込む
マヤ:ペレの赤毛の妹
長老

ダニーが<面倒な女>として描かれる
しかし彼女はクリスチャンの献身を忘れ
1度の過ちを恨み復讐で彼を熊男にする
空気も読めない
プチそして誰もいなくなった状態で
1人づつ消える

ヘルシングランド
ルーン文字
メイクイーン
ペレが誘いに乗って嬉しいのは本心
トイレシーンの場面転換も上手い
(邦画では不可能に近い)

草原で車を降り村の若者達と出会う


当初はマナーを知らない若者が
他国の文化慣習を守らなかった事が
理由かと思ったがミスリードさせてる

予告は見てなかったから内容は知らず
<連続殺人事件発生>だとは分ったが
その本当の理由と<真犯人>は想像しにくい
(カルト宗教の本質は金とセックスで
セックスがこの映画のバックグラウンドとは
想像付いたが)

「オープニング」「タペストリー」「壁の絵」の伏線は分る
<生殖/SEX><生死><熊><花>描写
(2013年英作品GAMBITが典型)
陰毛タルトは察知しても経血ドリンクは気付けず
(彼のだけ若干赤いのに気付いた人は映画通)
エンドになって例えばペレの両親も
同じ小屋で焼かれて死んだとか様々な
伏線が隠されていた事に気付く。

招かれるのはごく一部の人間だけだ
(カルト宗教の実態も示す、誰でも入れると
思われがちだが集団自殺する宗教は
特に閉鎖的でそういう意味でも現実をなぞってる、
この設定もカルト宗教)    

ルバーブ 北海道以外の人には馴染みが無い
「ペレが人を選ぶ眼は完璧」
巨人ユルミ
「明日から儀式」
「神殿みたいなもの」
「両親は炎に包まれて死んだ」
「君の心の拠り所になる?」
<夢でダニーだけが置去りにされる>
確かに現世には置去りになる
「時々外部から人を招く」
「コニーの悲鳴」死体を見つけた?殺された?


ホルガ
2人以外は白人しかも2人は犠牲者

障害者≒近親婚の伏線
(映画上の設定であって
私の意見ではありません)

3年半vs4年と2週間

「人生は季節
18歳迄の子供は春
18歳~36歳迄は巡礼の旅をする夏
36歳~54歳は労働年齢 秋
54歳~72歳は人生の師となる冬」
輪廻転生
72歳以降は?ギロチンのジェスチャー(真実)

ダンス競技に勝ったら女王
ダニーはよそ者なのに遠慮せず
地元民達の競技で優勝を奪う
    
アッテストゥパン
説明しないのがおかしい
何故本当に逃げ出さなかった

 

立ちションしたマークは
立ちションが殺害された理由ではなかった
樹木葬自然葬の対象に立ちションする彼も
ある意味空気を読んでない
ジョシュはルビラダー撮影が理由ではなかった
殺される理由誰が殺したかを求めるのが普通の
サスペンスだがこれは違う    
ただジョシュを殺害したのはルビン
マークがインガに見せられたのはパンツを
脱ぎたくなるモノ

老夫婦と思しき2人が投身自殺は予測可能
論文の対象で揉める
「何故私達を招いたの?」

こういう文化なんだ

住民達は当初隠し事だけだったのが
虚偽説明をするようになる

ジョシュの姿勢で場面転換
(靴を脱がなかった)
ダンス前のドリンクにも幻覚剤みたいなのが
入ってる、クリスチャンもダンスの時に飲まされた

作物と家畜に祝福を
カボチャの人力車

 

いくら赤毛の美女マヤが相手でもあれだけ
周りから見られては出来ることも出来なくなると
クリスチャンは断るべき、モザイクがない時と
ある時の違いは?マヤはあれで本当に妊娠した。
ハンガリアン美女達
感情の共有
普通なら有得ない事を何故描写したのだろうか?

ドラッグによる幻覚

眼を閉じカメラも閉じ
眼を開けカメラも開く

ダニーがどっちを選ぶか
直に描かない
9つの命
ホルガは奪いホルガは与える

アフリカの黒人にも呪術的な無意味な儀式は
あるが、白人のあの手の描写も怖い。

美しく恐ろしい結末
人間はあそこまで軽くないと思ったら
<血抜き>済み

熊の気ぐるみ状態クリスチャンが
何となく笑える
麻酔が効かない状態で焼死
イチイの木から採った
「痛みを感じない」「恐れを感じない」
これが嘘(ミス)だったから彼らの信仰も
嘘(間違い)だった事になる
つまりこのカルト宗教やカルト宗教が
大間違い。

ダニーの最後の笑顔の意味は複雑
(解説上では一応”解脱” ”開眼”らしい)

セックスとカルト宗教は殆どセットで
(逆にしない事を強制する事もある)
この映画でもセックスが1つの
象徴的シーンになってる。

 

カルトとは何か?
語義は<祭祀・儀礼>だったが今現在は
カリスマ的教祖に率いられた熱狂的集団


これだけでは分り難いのでFBIが定義するカルト
「非正統的または偽物と思わせる理念、対象物、
人物に対し過度の信仰や献身を行う信奉者の集団で、
本来の目的はセックス、権力、金でありながら、
一般構成員にはそのことが知らされて無い集団を
カルトという」


日本の専門家が指摘する傾向として
「完全主義で他の考えを認めない
批判的な考えは否定される
自主性個性の否定
経済的精神的搾取」

思い浮かぶ集団がある・・・・・

 


~~~~~~~~
以下文字数に余裕があるので参考までに
映画「沈黙」はキリスト教を扱った映画だが
そのレビューを再度リクエストにお答えし書く
良い宗教悪い宗教の区別方法。

序に言えば映画「スポットライト」は宗教スキャンダルを
スクープしたボストングローブ紙を題材にしてるが
「報道の結果伴う犠牲/カトリック教会より、宗教の
犠牲者を救うことそして再発を防ぐ事」が台詞で出てくる
そして今まで報道しなかったボストングローブ紙の怠慢も
描かれ太田光古市憲寿には是非鑑賞しなおして欲しい。


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””2018””年5月に観たが4月にアメリカで
邪教の教祖が女性信者にセックスを強要していた
スキャンダルが発覚、間違えた宗教もある。

日本でもある収入層20~50代男性中心の
特異な宗教があって掲示板に大量に存在してる
教祖様に対する批判は特に許されないらしい。

良い宗教と悪い宗教の違いは何か?一発で回答できる
「その宗教を止めたい去りたいと言った時に引き止めない」
私も以前NU教信者だった時に何度も止めたい止めさせてくれ
教祖様も枢機卿大司教も大嫌い見るに聞くに耐えられない
支持できないと訴えても辞められなかった。
(幸いにも目覚めたら夢で最初から洗礼を受けてなかった)

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