映画レビュー 人生はローリングストーン 

 

☆1254

原題< The End of the Tour   >
邦題「 人生はローリングストーン  」2015 

原題<ツアーの終わり>
作家デイビットとのBOOK  TOURに同伴した編集者デイビット
ローリングストーン誌)がその同行記を出版した本のタイトル

全く知らなかったアメリカの有名作家
DAVID FOSTER WALLACE
ハーバード卒だから相当知能が高いのも想像つく
サリンジャーフィッツジェラルドと並ぶと称されるくらいなのに
日本ではあまり著名作家ではない気がする。
(自殺したとは言え逆にそういう結末を選ぶ
作家は日本にもいたのに・・・・)

ジェイソンシーゲルが演じた、日本ではあまり騒がれないが
この作品で彼の良さを見直した。

2人が一時仲違いするような部分はあるが全般的に
激しいアップダウンがなくある意味流れとしては
単調で<アドレナリン欲しさ>で鑑賞したい人には不向き、
そして映画のそのリズムと2人の抑えても抑えても
溢れてくる演技力で深い映画だった。
(逆に邦画は無能な奴等が懸命に”演技演技”と
過剰な表情や大声さえ出せば良いと勘違いしてる
演出など目も当てられない)
アップダウンが激しい現在の<ジェットコースター>型でないのがいい
こういう作品作風 台詞が好きか嫌いかによる

David Lipsky
Jesse Eisenberg 身長171cmだからこの作品では
ジェイソンシーゲルの188cmとの落差で極端に小さく見えても
日本では普通の身長(ただしアメリカ人平均でも低い方で、
アメリカ俳優でキャスティング上でプラスになる事は少ない。
もっともそれを覆す活躍ぶりで何かの作品で悪役を演じ
それが酷評されまくり失敗した事以外の失敗は無い)

 

飲食シーンが幾つかあるが<如何にもアメリカの男>で
フランス映画や韓国映画では有得ない。

天才的なのにアメリカ人の割に自尊心が低く自信がない上に
小心者(だからこそ嫉妬深い)

ラガーディア空港?

イリノイ州のロードサイド店

バーガーキング
タコベル
マクドナルド
少しだけロードムービー
(サービスステーション内の
店だとかこういう景色とか
ホテル室内だとかレストランの内装とか
色んな所に見える当時のアメリカの景色にも
アメリカを感じる)

始終仲良しではなかった

AVERGE PEOPLE
日本で言う<一般人>
(因みにある日本人がユーチューブに
クレームを入れる時に英語力欠如で”普通の人”を
自動翻訳に依頼したら”アダルトマン将軍”と出てきて
そのまま”私は日本のアダルトマン将軍です”と自称した、
仮に目を通したとして内容よりもその表現に失笑と落胆と
驚愕したと思う、数が多過ぎてよほどの事でないと
目も通さない事も普通らしい一応返信はされたが
読まずに発信先だけで返信した可能性だってある)

お互い先が見えなかった
現在では考えられない本の重さページ数


ミネアポリス イリノイ州
NYC


今の日本では評価されないような台詞がいい
「There better be a story there 」
具体的にYES NOと言わない


expense-account 経費

コンビニで経費で払うというと
もっと買おうとするのが笑える。
(私もやったかも)

2人のいい年こいた大人が
車の中やホテルで
「ジャンクフード食って砂糖で血糖値上げて
ラリってる」


フォスターはTV中毒
断つ為に家にはTVを置かない、
反動でホテルのTVを見まくり寝坊。
自殺未遂で8日間入院の過去がある。

2人の会話は<プライベートを哲学的に>
ラニスモリセット(女性SSW)
彼女の声がいい「魅力的だ」「エロさを感じない」
「If I were you 、yeah、I would do that.」


ラスト近くでフォスターがトイレに行った隙に
リプスキーがボイスレコーダーに部屋の様子、
壁に掛かってる絵、置き物など屋内の様子を
記録する。

部屋に犬が入ってくるのは?

「ニューヨークは息が詰まる、あの街ではエゴが
収縮する音が大音量で聞こえる」
さすが作家だけに発言内容が比喩を用い的確に。

「バンダナに意味は?」
GEN Xers/ ジェネレーションX
トゥーソンにいた頃に大汗をかいてタイプを打っていた時
ボタボタ汗が垂れたので・・・


9歳で「小説デビュー」ただし内容は妄想
21歳で本格小説
大学時代は代筆「はっきり言いすぎ」「謝礼システム」

空港駐車場でテキトーに置いた上に場所を覚えなかったから
戻ってきた時に見失う、駐車場の広さは
日本とは比べ物に為らないから確かめておかないとやらかす。

最悪の仕事「ソフトウェア企業で3ヵ月半警備員」
「10分おきに異常無を報告」1番酷かったのは
スポーツクラブのタオル係、あるとき受賞した作家がきた
一緒に壇上に立ったのにその落差・・隠れたかった。

平たく言えば鬱病 エゴ 
書くことだけが糧
「28歳にして人生は終わった」アルコール中毒
アメリカ人的
「極端な行動に出て状況を改善してみせる」

メアリー・タイラー・ムーア」像
NYC出身の有名女優でこの像はミネアポリスを舞台にした
ヒットTV番組のシーンから。
「メアリーが帽子を投げた場所はどこ?」

「ヘロインの噂は?」早く聞け

「親友じゃないんだぞ レポーターだ」

ジュリー 編集者
ベッツイ 詩人 院の同級生 フォスターの元カノ
リプンスキーが話しをしてるだけで嫉妬しまくる
フォスターはナーバスだから余計に。

しかしリピンスキーも彼女サラがフォスターのファンで
「電話しろ」とフォスターに言われてサラに電話して
「30分電話した」と嫉妬して怒る。


「心地愛想の悪さ」
IT’S NOT FAIR 

毎回「発想は何処から?」


1079ページ
重さ1.5kg
「Infinite Jest」 無限の戯れ(重さページも)

「シャイでありながら病的に自尊心が強い」「誇示癖がある」
「シャイな人は自分に夢中すぎて他人といると辛い」
「辛いのは自分他人?」「どっちも」
モールオブアメリカ アメリカ国内3大巨大モール
今もあれだけ繁盛してるのだろうか?
(コロナが無くてもデスバイアマゾンでアマゾンに処刑された
モールやショッピングセンター、デパートは多い)


「期待が外れた空虚感を俺の小説で埋めたり
神経の末端にでも触れたら良い」そう願ってる

「来年の受賞者は決定済み」

あれは1992年から1995年に俺がなしえた成果

批判を浴びても打ちのめされしない
「売れない小説かも人間だ自尊心を守る為
理由をつけ納得する、世間の注目を集める作品はクソ」

皮肉にも自分の作品が売れたら?

モールでダブルデートでもないが女性らと映画
ブロークンアローを見たりどっちかの家で
飲んだりしゃべったりしてる時に、リピンスキーが
フォスターの元カノと親密にしてると邪推したので
<シャイでありながら病的に自尊心が強い>ので
リピンスキーを責める、ここで大喧嘩になるが
別行動も出来ない。

結局会話しないままイリノイ州の自宅に戻るが
最終的にNYCに戻る時は仲直り
最後に一応仲直りしたのは安堵

ちょっと太った外見には無頓着なオッサンと
アメリカ人としては小さな)青年の
ロードムービー、たったそれだけそこから何を
感じるかで感じ取れないなら何ら感動できない人。

コメディではないのにエンドロールで
短いエピソードを挿入しそれがスパイスになった
フォスターはリプスキーが
車の準備をしてる間にボイスレコーダー
冗談で声を入れる互いの<秘密の対比>
(リプスキーはフォスターがトイレに行った間に
部屋の様子などを音声記録したのと対比、
邦画で俳優女優出身が監督する作品があるが
その手の映画では不可能な表現)

 


倒叙
彼の自殺を知り
回想が映画の内容となってる