ブックレビュー 二冊分

 

オードリー・タン
デジタルとAIの未来を語る

プレジデント社
オードリー・タン著

IT
生い立ち
政治
台湾
未来
教育等を書き語ってる
台湾の素晴しさ ITの進化などを語ってるが
IT音痴の私でも全然問題ないほど易しく書いてるから
理解できる

台湾がコロナ対応に関してはベストスリーに入る
優れた政治力などを発揮したが、感染対策だけでなく
<民主主義を徹底した延長が良い結果になった>
<経営が苦しくなった企業支援の金融支援にAIを活用など
マスク以外でもITを多用していた事など日本ではマスクマップなどしか
触れられなかったがじっさいはもっとITを活用してた>
<それでいてIT万能論と人の仕事を奪うようなシンギラティーは否定>

 

毎日新聞取材班
オシント新時代 ルポ情報戦争

Open Source Intelligence 

序章
ブチャの虐殺などウクライナ戦争でオシントにより
ロシアの嘘が暴かれてる、NYTの分析でマーサテクノロジー
衛星画像によりロシアの嘘が証明された

(以下カッコ内全て個人的コメント:
BBCなど海外メディアで実際の映像画像でこのような
虚偽があった、こう断定したと見せてるのでそれを見たほうがリアル)


1章

オシント
べリングキャットが脚光を浴びたのが
2014年7月17日 マレーシア航空17便
アムステルダム発マレーシア・クアラルンプール行き
ドネツク上空高度1万メートルで撃墜事件

ロシア製ブーク地対空ミサイルがロシア国内から
ドネツク州に移動する経過をSNSで特定
その後オランダ警察の捜査協力依頼
最終的にロシア第53対空ミサイル旅団と断定

ヒギンズ氏はメディアにもIT企業はもちろん
調査会社や政府機関等での勤務経験もない素人だったのが
育児の合間に暇つぶしに始めた

現在は<べリングキャット>を立ち上げ寄付や
オープンソース分析プログラム受講料
(5日間40時間で約30万円)などで資金集め

<駐日>ロシア大使館がロシアプロパガンダの一大
発信基地になってる、また別のロシアメディア語サイトに
ヤフコメを改竄翻訳したコメントを利用してる
(原文を改竄して書いてない事を追加)

2章
中国企業が隠れ株主になり香港企業を買収してる
直接的にその株を保有せず、A社がB社C社D社の
過半数を取得していて、それぞれBCD社がE社の株を
30%保有してれば実質的にA社がE社を支配してる(時もある)

3章
個人で<国際ロマンス詐欺犯人>を追跡してる人
以前自分が被害者になったので「リバースイメージリサーチ」で
画像検索を繰り返す

売れないヒヨコモデルがSNS投稿してる画像をそれら
詐欺師が自分の画像に用いる

(アイドルのセルフィー画像で瞳孔から駅特定され
それからストーカー事件に発展したのが悪用例)

企業が採用前の内定者(大学生)のSNSアカウントを
調査、経験者採用でも利用しあまりに立派な経歴だったが
実際は虚偽など取消しの事例もある

日本では災害時にツイッターでどの地域が浸水してるかなども
利用してる(国土地理院


4章

コロナワクチンデマVS政府広報
本では政府が勝利した印象だがデマが優るのが常で
実際デマが出てたとえ人口10%でも信じたら負けたと思う
オシントは関係ない章

Qアノン創設者が札幌に在住してる・してた
つまり日本発祥で本人が熱烈に共和党トランプ支持でもなく
テキトーな悪戯程度が<バズった>結果と分析
(本人達は認めないが広告収入もバズる)

5章

ディープフェーク
顔画像は簡単に偽が作れる 
(ディープでなくともサーフェースやチープフェイクで
十分騙されてる)

6章

日本政府の対応
公安調査庁の動き
中国1000人計画を追跡
(確かに大学院教育まで日本の資金税金で学んだのを
中国が引き抜いてるが軍事開発とは無縁と言われてる
これらの研究者は日本への帰国往来は自由と保証されてる
つまり日本は危機を煽るがピントがずれてる、旧統一教会
汚染を知らなかったのだろうから煽る危機と真の危機を誤解)

北朝鮮ミサイル発射も合成写真を見破れなかったり
核施設解体を再建と分析したり、先に脅威があり客観性と
そもそも資質能力欠如)

日本が周回遅れという指摘はその通り