映画Review The DUKE

 

☆1266

原題< THE DUKE     >
邦題「ゴヤの名画と優しい泥棒   」2020
PATHE フランスイギリス

原題<公爵>
盗まれた絵画のタイトルから
豪華俳優女優
ケンプトン・バントン
ジャッキー 息子
ドリー 妻
マリアン 自転車事故で亡くなった娘
アイリーン ジャッキーの恋人
ケニー 問題児の長男
パメラ  ケニーの不倫相手気味の恋人
ゴウリング夫人
ジュレミーハッチンソン主任弁護士 夫人 ペギーアシュクロフト

補佐弁護士 クラウザー


スト20分の法廷劇が笑えた
80ポンドの額縁を盗んだ罪
絵画を盗んだ罪
会期中に鑑賞の機会を奪った罪
絵画返却で要は脅迫した罪

BBC受信料を支払い拒否するバントン
郵便局が強制的に集金に来るが
クロニコル紙を読んで苛斂誅求の現場を取材させる
イギリスの受信料徴収は日本とは比較にならないほど
厳しい

何処までが真実で何処がフィクションかは不明だし
調べない、盗んだのと真犯人が息子は事実らしいが
パメラという不倫恋人が邪魔者で余計な事を言ったが
逆に彼女の脅迫と提案がなければ返還もなかった可能性があり
その意味では<無用の用>で役に立った

TVで無駄な絵画購入を見てそんな金があれば・・・と
盗んだと若干ミスリードささえる

妻は議員の家の家政婦というより掃除婦


額縁以外は全部無罪で額縁すら
禁固三ヶ月
陪審員たちのハートをがっちり掴んだ
普通に考えたら酌量の余地はあっても
どんな立派な理由からの犯罪でも
飢えた娘に食べさせる為に万引きしたのでもない
絶対にそれ以外も有罪

「絵を借りる人が続出したら大変」
検察官が1度も出ない

映画そのものがどっち寄りか言うまでもない

バントンは映画ではかなりガサツだが
唯一の画像ではそこまでよれよれの服でもない
恐らく社会性には欠けていて、頑固な偏屈オヤジの
側面が有ったと思う

1960年はこんな事が許される社会だった
そしてこの映画は明らかに労働者階級しかも
低所得層の味方で完全にBBCを敵視してた
(主役の行った事は犯罪だが、動機に関しては
100%間違えた考えとは否定できず考えてみれば
それも当然ともいえ、本来なら美術館なり購入した政府なりが
きちんと説明すべき”物価高食料品高騰で困って飢えや寒さで
震えてもこの絵画の方が価値があり、あなた達の苦しみには
同情しません”)

額縁が見つからなかったのはそんな価値あるモノと
知らず宿屋の主人がどっかに売り払ったから
捨てたとは思えない

タクシー運転手は金を受取らないからすっからかん
喋りすぎ、下らない会話内容とクレームでクビ

パン工場では差別を批判してクビ
(悪い事ではない)

ゴヤ ポートレイトDUKE ウェリントン

ジャッキーが良心の呵責に耐えかねて4年後に
自主したが面目を潰されるのはスコットランドヤードも同じで
公共の利益にならないと握りつぶす

長官と警視総監も「君のオヤジさんは若い息子を
庇ったその心を汲み取ってやれ、私達もそう思う」と
言わない所に上流階級の傲慢がある。

警察はプロのグループと犯人像すら間違える
真犯人は息子だったがミスリードでケンプトンと
思わせる。

家の中で隠しようが無いのでタンスの中に
2重壁を作るが、ケニーとパメラが立ちバックで
濃厚接触をしてる時にパメラが気付き、絵画を
見つけた報奨金5000ポンドを折半すると
脅迫気味に迫る、それよりはと持ち込んで返却。

14万ポンドで購買するくらいならその金を
銀行預金すれば年金老人の受信料に当てられる
受信料を無料にしろと・・・孤独な老人の


両足で出て行って車椅子で帰ってきた
ドイツ軍を恨む?足を潰したのはドイツ軍の戦車じゃない
イカー 
ニューカッスルが犬なら尻尾を上げた穴がバイカ
誰でも良い面と悪い面がある
君がいて私がいる、私がいて君がいる
(裁判所でのやり取りが爆笑)

007ドクターノオ
この油絵が出演していたというオチ

動機面(生活困窮者よりも人によっては無価値な絵)
家族関係の修復
法廷劇

この映画と100%関係ないが昨年あたりから
環境テロリスト(環境問題過激運動家)が著名作品絵画に
スープをぶちまけたり、接着剤で三位一体化したり過激な
行動を行い何故か<日本では批判の大合唱>だが、当の
欧州の庶民層などからは逆に<絶賛支持>されてる皮肉
(もっとも60~70%程度だが)、この辺が日本のガラパゴス化
環境問題に対しての認識の遅れが有り過ぎ(敏感な若者特に
女性は環境問題は自分達世代の負債負担と理解して、それを
理解できないビジネス・商売は成り立ち難いとまで言われてる
CM・広報などでしきりに私達は環境に配慮してますと
アピールしてるし、TGTGというサービース等を
生んだりしてる/日本にもあるが浸透せず)

もっともそれら過激派は<1ヶ月><警備システム完備>
<食事付き><規則正しい生活><快適とは言い難い居住環境>
で過ごす事になった(懲役刑は日本独特のシステムで懲罰労働は
海外にない、今後は再訪したり刑務所デビューする
時は今後拘禁刑となり懲役は義務で無くなる)