レビュー ある女流作家の罪と罰

 

☆1092
原題< Can you ever forgive me?>
邦題「 ある女流作家の罪と罰    」2019FOX 106分

原題は劇中セリフ 私を許してくれる?
リーとアンが2人でお酒を飲んだ後
アンの方がドロシーパーカーのセリフを引用するが
この物語の根底はリーがアンに言いたかった言葉も
Can you ever forgive me?
バニティフェアニューヨーカーライフヴォーグ等の有名誌に投稿する
(出来る)詩人・辛辣評論家だった
ドロシーパーカーの言葉から(レオノアとドロシーが重なってる
映画の主役レオノアは作家としては大成功してないが)

”優秀な”詐欺師は自分が嘘をついてるとは思わず
自分でもその嘘を真実と思う

レオノア・イズラエル(1939-2014売れない作家手紙の贋作・詐欺師)
:Melissa Mccarthy
ジャックホック共犯者1994年エイズで死去:Richard E. Grant
ANNA:DOLLY WELLS

「Sordid and pretty damned fabulous book 」NYT

猫の治療費の為に図書館で偶然見つけた有名人ファニーブライス
作家の本物の手紙を見つけ売った事から(もちろん窃盗になる)
ファニーブライスという時代遅れの伝記を書こうとして
出版社のマージョリーと揉める
サイン会をやるし ルールを守る
人当たりを良くして清潔な服を着る アルコールをやめる
言葉遣いも改める・・・・オプションを直に断る
猫好きの51歳のおばさん
売れたら大口を叩いてもいいが無名なら口を慎め
捏造偽造手紙の為に手に入れたタイプライターの
ブランドが<コロナ>は単に偶然。

小説がスランプで適当に捏造手紙を書きまくる
350ドルで売れて猫を病院に連れて行き家賃も払える
蝿が出るから業者を呼べと言ってあまりの汚さ臭さに
業者が逃げるとジャックが手伝うが・・・・ベッドの下に
猫の臭い土産だらけだった。

<悪事は重ねすぎたら露呈する>BY安倍

サインはテレビを横にして下からライトアップし
上からなぞって謄写(それでも筆跡鑑定にだせば直ばれる)
紙はオーブンで焼いて古びた感じを出す


一箇所だけで偽造手紙を売りまくったらばれるので
NYC各地の店にばら撒く。悪戯電話が趣味
金が入ってバーかカフェでジャックと飲んでるときに
<秘密をばらす>これも失敗の典型

親切なアナを騙す良心の呵責はなかったのか?
ジャックは<下請け>で任されたお金をピンはね
ダメな人間は何処までもダメ人間(安倍が典型)

コレクターのマーケットで
業者(書店主)も全てが全てクリーンでない事が分かる


トムクランシーは保守系の軍事好きには好まれる極右プロパガンダ

留守電に偽造発覚の前兆が残されポールの店に行ってみたら
<リストに載った>Pepole are on alert
案の定で<出入り禁止>ノエルカワードの偽造がバレル
誰もリーからは買わない
アランがFBIに口止めするからと5000ドルを脅迫され
<手紙の捏造をベルトコンベアー式>で大量生産せざるを得ない
元々安倍みたいに持ち合わせていない<犯罪者としての才能>
の上に<提出期限>で焦ってリーは持ち込めないのでジャックに頼む、
資質に欠ける無能の人選は本人とドスコイドスコイの無能で
今の日本の閣僚達で完璧に証明されてる。
リーが大学の図書館で本物の偽物をすり替え盗みに行く時に、
猫の世話を頼みジャックが案の定<ネグレクト>で殺害する
(彼はゲイだったので男を招きいれていたことも怒りに火をつけた)
激怒したリーは彼を追い出す、その後にジャックしか頼れず
盗んだ手紙を売って貰うが「あんたは人生をしくじった」とか
貶すので・・・持ち込んだ店でFBIが待ち構えていた模様で
証言を元にリーは大陪審の召喚状をプレゼントされる。
証拠隠滅をするなと言われてもやる。
弁護士に依頼すると(この人がまた良い演技)
「態度を改め職に就く、奉仕活動に参加し反省の色を示す」
改心した姿を見せ断酒会に参加を求められる。
(バレバレの作戦だがせざるを得ない)
「判断を正当と認め如何なる処罰も妥当と理解の上全うする」と陳述
執行猶予5年 自宅軟禁半年 外出は勤務と奉仕と断酒会州外へは禁止
犯罪者と接触しない事と損害賠償に<務める事>

失敗する犯罪者(とウヨ)の傾向しか見られない
「自堕落・アルホリ(薬物系も多い)
自分の価値観にこだわり過ぎ流行やスタイル等の
変化を嫌悪し社交性なし頑固・ルックスも外見も拘らない」

ラストシーンでジャックとのバーでの会話がしんみりさせる
(当時の背景AIDSが仄めかされてる)
彼は執行猶予3年、身勝手だが本を書きたいからと許可を求める
「マンハッタンとやりまくったよ」「クールに書けよ」
(互いに今生の別れと分かっていた)2人なりの和解
稀少店でドロシーパーカーの手紙を1900$に(350$が転売の注ぐ転売で)
鑑定書が付いていて本物扱いが笑える


偽造を思いつき偽造を重ね400通も<捏造>した史実を描いてる
てっきり盗作をしまくったと思った。
落ちぶれている作家が余計に落ちぶれて
執行猶予を喰らうがある意味
最後はまともになってリーそのものは
ハッピーエンドW型でアップで終わってる。
(映画の描き方で解釈や実際は知らない)
「本物といえば大抵は信じる」