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アメリカ空軍の戦闘機が配置されている標準的な基地(航空団、Wing)には、一般的に約2,000人から4,000人以上の兵士と民間人がいます。ただし、基地の規模や任務によって変動します。
この情報と戦闘機の数を基に、戦闘機1機を飛ばすのに必要な人数を推定できます。
基地の隊員数と航空機数
アメリカ空軍の戦闘機基地は通常、「戦闘航空団」(Fighter Wing)として組織されています。
隊員数
 * 戦闘航空団(Fighter Wing)は、戦闘機を運用するためのパイロット、整備士、兵站、警備、医療、管理など、あらゆる職種の隊員で構成されます。
 * 多くの戦闘航空団は、2,000人から4,000人以上の現役兵士および民間人で構成されています。例えば、ある州兵の戦闘航空団は1,200人以上の隊員で構成されているという情報があります。
 * 大規模な現役基地では、隊員数や活動内容により4,000人以上になることも珍しくありません。
戦闘機数
 * 戦闘航空団は通常、2つまたは3つの戦闘飛行隊(Fighter Squadron)で構成されます。
 * 1つの戦闘飛行隊には、通常、機種によりますが約18機から24機の戦闘機が配備されています。
   * 例として、F-35A飛行隊は約18機から24機、F/A-18飛行隊は10機から12機という情報があります。
 * 標準的な戦闘航空団には、合計で約36機から72機程度の戦闘機が配備されていると推測されます(2〜3飛行隊 x 18〜24機)。
戦闘機1機あたりの必要人数(推定)
上記の推定値を用いて、「基地の隊員数÷機体数」で計算すると、戦闘機1機あたりの支援に必要な人数を概算できます。
| 基地の隊員数 | 戦闘機の機体数 | 1機あたりの必要人数(推定) |
|---|---|---|
| 2,000人 | 48機(中間値) | 約42人 |
| 3,000人 | 48機(中間値) | 約63人 |
結論
アメリカ空軍の標準的な戦闘機が配置されている基地全体の隊員数から割り出される戦闘機1機を飛ばすのに必要な人員(パイロット、整備士、支援要員を含む)は、概算で約40人から70人程度と推測できます。
ただし、この数字は基地全体の人数を単純に機体数で割ったものであり、純粋に航空機の整備や運用に直接携わる人数(Maintenance Group**など)**は、より少ない人数になります(例えば、ある航空団では、整備群は455人で24機程度のF-16を支援していることから、整備要員のみでは約19人/機となります)。
この推定値には、パイロット、整備士、管制官、情報、警備、医療、管理など、基地の全ての運営に携わる人員が含まれています。