リアルなスパイ


☆ 原題THE SPY AND TRATITOR

      スパイ と 裏切り者

邦題 KGBの男

イギリスのスパイ関連での著名な作家
ベンマッキンタイアーの作品
中央公論社


1960~1980年代に実在したKGB
ダブルエージェント

ベンマッキンタイアーは実在した人物の
史実しか執筆しない作家(コラムニスト)

スパイ小説はスパイ小説でしかない
ただし<裏切りのサーカス>で
描かれていたように緊急時の緊急連絡でシステム発動という
のはあるらしい(盗聴されてる事が前提)
もちろんあれは別の作家を脚色映画


読むしか詳細は分らないと思うが
ロシア通商代表部とロシア大使館公使館が
恐らく今もスパイの巣窟なのは変わらないが
そこで行われてる事がたとえばアメリカ大使館の
監視(合法的な事でたとえば尾行をしてもそのスパイを
逮捕はできない)やスパイの特定など
必ずしも日本のいるロシアスパイが日本への
工作をしてるとは限らない。
(長期的間接的にはマイナスではある)

 

スパイを特定しても追放すれば
2重スパイの存在が発覚するので
容易にできない(亡命者が出たら別)

 

日本ではよくスパイを取り締まる法律がないから
スパイを逮捕できないと法律の強化を求めるが
イギリスやアメリカにあっても簡単に
逮捕できないのだから<KGB=スパイ>と
いうだけでは逮捕できないことが分ってないのだろう。
(そもそもスパイと簡単に分るわけ無い
疑いレベルは多数いる)
通常の犯罪でも証拠がいるのにスパイがわざわざ
買収の領収書を残して受け渡しをすると思ってるのか?


イギリスとその連邦国(NZ CA AUSなど)とアメリ
の各諜報機関が密接に連携してる事も書かれていた
日本に諜報機関がないから情報交換が出来ないと言うが
日本の内閣調査室も敵対的な国内の人物を貶める事は
得意だが対外的には無能で(現に中国韓国北朝鮮での
交渉では強硬以外の外交手段はなくそれ以外にやったのは
小切手だけ、軍事スパイを想像しがちだが実際には
外交にも必要で産業スパイも多い)情報交換など出来るはずも無い。

MI6 CIA 韓国情報部 モサドの本を読んでいても
何処にも日本の諜報機関と密接に連携してるとか
優れてるとか諜報で重要な場所とは書いてない。
(ワンノブゼムにしか過ぎない)


FIVE EYESに日本を入れることをトランプが望んだが
トランプが落選したら立ち消えになるし
トランプが望んでも他の4カ国が望まないなら不可能
NATOの連携国みたいなのに安倍首相は乗り気だったが
ウィキを読む限り数年前からその関連の動きは止ってるし
NATOの準加盟国みたいになっても莫大なメリットは無い
(欧州が日中戦争になったとして助けるわけが無い)


8/15日に中国漁船が尖閣に来ると何時もの
期待が願望になる妄想記事を保守メディアネオナチメディアが
掲載したが相変わらず大ハズレしたように、多数の判断力が
あの程度では仮に絶対に来ないと判断出来ても
同調圧力でそれが言い出せず何時の間にか
<来るかもしれない>と判定しまったり
日本版CIAを設立したところで決して優れた組織諜報機関
なれないことが分ってない。

CIA MI6 モサドも失敗を繰返したし
KGBが質より量で決して優れた組織とは言い難い
(ただし量があれば解決できることも多い)

組織があれば解決出来ると思える人は幸せだ
存続とトップが欲しい情報を集める事が
自己目的化し誤ったゴミ情報を集める事も普通。
(CIAでも出生志向で上司に決して逆らわない事も普通で
上司が100%正しい事は有り得ずその上司の判断次第で
不要な事をやったり必要な事をしなかったり
組織が大きくなればなるほど硬直していく)
菅首相が反対者は粛清左遷すると公言したから
首相に都合の悪い情報は届かなくなる事間違いなし
事実より都合が良い事が優先され判断が歪み結局は
失敗する事を正当化してしまった過ちは大きい
(本人もだが支持者達 音響係 宮廷速記官
無料広報係 合唱団 喜び組等々)

イラク戦争時の大量破壊兵器が有名で
大統領が欲しがれば存在しないものが存在する事になる。
(そして菅首相が欲すれば存在しない証拠が存在する事も
確実)


色々な用語<チキンフィード>鶏のえさ 信号地点
BRUSH CONTACT、イリーガル、ダングル、等々も面白い。

それらの用語が間違えてもネット上で普通に使われない
事からも日本ではまともな本を読まず陰謀論だけで
スパイが語られる事が多い事が分る。


PS
新潮はまだ学術会議の1000人計画を信じていた・・・
こういうのが多数いる限り日本の諜報力が低いことの証明
(猜疑心が強くなり何事も特に陰謀を信じる)