水清ければ国民は幸福 Review


☆政治クリーン度上位国


数ヶ月前に「スウェーデンの制度も大した事ない」との
趣旨の本が出版されてた、なぜSWEを敵視するのか?と
思ったら


「あなたの知らない政治家の世界
SWEDEN THE UNTOLD STORY/
スウェーデンに学ぶ民主主義
著者CLAUDIA WALLIN クラウディア・ワリン
訳アップルヤード和美
新評論 ¥3200 」

という(汚職度上位の)ブラジルから取材に行った
メディア関係者が出した本が世界的に評判になり
その邦訳を在日SWE大使館日本人職員が出して
知る人は知る状態になっていたからだろう。

日本凄いの対極で公正客観でユーモア込みで
分りやすく凡そネオナチ評論家とも対極で
当然ネットでは話題にはならないが
(全てとは言わないが暇人が大量に書き込むのが
ネット掲示板の傾向)
愕然としてしまうその落差が話題になり我慢できずに
数ヶ月前にSWE在住の日本人のが出版化されたのだろう。


そのSWE在住の日本人の本は読んでないのだが
何処の国の制度にも欠陥はある、しかしそこは
真似をせず欠陥は修正して導入するなり、長所は
積極的に真似すれば済む話。
日本の政治制度や政治家が優れてるとは世界中の
誰もが思ってもない。


政治の話なのに面白く執筆しないと売れないし
興味も持たれないので学者や専門家でもない
解説だから笑える記述やタイトルが多数で
「なんてことをガースー首相」とか
ある地方市のコミッショナー(日本では
制度がないので説明し難く権限委託された行政委員、
執行者と言ったところか)を訪問したら彼が
「水道水をコップに注いで出してくれた」と
イチイチ書く、日本なら秘書か事務員がお茶か
コーヒーを出してくれるだろうが合理的SWE人は
そんな給料を国民市民には負担させないと書いてる。

国会議員でも専属秘書はおらず共同で事務員が
何十人かいて必要な事務作業(資料集めなど)を
手伝ったり、交通費にはタクシー代は先ず含まれず
専用車は首相のみそれ以外の閣僚や議長も通常は
それらの高級車は使えず公用車を使えるのも
警備上が儀式式典のみ、私用などはもってのほかで
例えばカッパが勤務終了後にSPAに立ち寄る為に
公用車があるわけでも運転手の分の税金を払うのが
市民の楽しみでもない事が分る。
議員宿舎の簡素さも驚くワンルームSWEでは
普通なのだがトイレシャワーは共同で相当狭いし
家具類などの設備も一切無い、電気だけはあったか?)


領収証の公開も義務付けられ不要なのに
公用でタクシーを使った為に(電車が
動いてた時刻と距離)辞職せざるを得なかった
国会議員がいたなど日本では有得ない厳しさが
書かれていた。


公務員や議員の情報公開も徹底していて
日本なら<メモだから公文書ではない>と
非公開にするがそんな屁理屈言い逃れは出来ず
<公務中勤務時間に作成した資料は公文書>となるので
保存公開義務が生じる(勤務時間中に勤務以外の
文書作成やネットショッピングをしてもらうために
公務員がいるわけではない)

職務中のメモが公開対象保存対象になるのはアメリカも
同じでもちろん整理された正式書類が威厳はあるが
その製作成立過程が分るのはメモの方が重要な事が多い。

SWEのその思想は<透明性があれば国民は納得する>
つまり高額な税負担も理解をするという考えから来て
もちろん100%の国民が納得はしてないが
概ね納得してる。

以前書いたが

「殺菌するには日光に曝すのが1番と言われてる」


アメリカのハーバード大法学者で最高裁判事
勤めた人の言葉で民主主義やメディアで日本では
あまり言われないが民主主義を標榜する国の報道では
普通に目にする、もちろん比喩であり紫外線を指してない。

これが出来る国と出来ない国が民主主義が
行われてる国と<自称民主主義>の違い。