映画レビュー クーリエ 世界を救うベネカン


☆1239
原題<THE COURIER  >
邦題「クーリエ   」2020FILMNATION

1 核武装競争
2 君しかいない
3 仕事の重圧
4 亡命
5 拘束
ウィン・グレイヴェル
エミリー CIA 
アイアンバーグ CN / GRU大佐
KGB グリバノフ
ポポフ少佐
商務庁ジェームズ 背が高すぎ


短くテンポも良かった

ペンコフスキー事件
当人があれだけ酷い<最高の措置=処刑>をされた
彼がスパイとバレたのは西側スパイがソ連側に
<奴がスパイ>と手土産持参で寝返ったのが真相
(その裏切り者の名前も分ってる私が忘れただけ)
KGBが知られてるが軍事スパイ
スパイとしてより恐ろしいのはGRU

エミリー役が美人

忖度ゴルフ 接待ゴルフ

ロンドンのアパート内の狭さ
特にキッチンの酷さは日本より・・・

「国に貢献しないか?」スパイになれの遠まわし表現
「国家に奉仕する」は軍務

モスクワ科学委員会

危険があるなら知っておきたい
「遠まわしに言っても君は大酒飲みで体の緩んだ中年男だ
大戦でも実戦に出てないこの任務に少しでも危険があるなら
君に頼んだりしない」流石イギリスの会話
(グレヴィルの身辺調査済みという意味も兼ねる
大多数のスパイ好きのヤフーレビューワーでは
気付きもしないだろうけど)

ホテルの女性のサービス精神欠如愛想も無い
ソ連では笑うのが禁止されてたのではない。

べネカンは何故かスパイ映画の出演が多い
イギリスを救うのはべネカン

グレイヴェルが最後の任務でモスクワに行き
飛行機に乗った時に後ろの人が通訳してくれるが
そいつがKGBだったというソ連の手回しのよさ

ソ連側の委員達がロンドンに来た時に
工場見学で盗撮をするやら部品を盗むやら
何となく笑える

「では1番大切な質問だ、どうしても知っておきたい
酒は強いか?」
IT’S MY ONE TRUE GIFTED.

唯一の取り得
ミスリーディングでスパイ勧誘と思わせて笑える質問と回答

キーフの夜とロンドンの夜の接待の対比
確かに西側は退廃してると言われても仕方ない
楽しいシーンから一転して緊張感溢れるシーンに
変わる流れ。


実際は訓練を受けたらしい
逮捕されたときにする言い訳や
コンタクトの仕方(情報の受け渡しのやり方)
しかもプロでも拷問には耐えられないのに
民間人なのに耐えた。

一部の描写は史実とは異なるようだが
許容範囲内の映画。

初めてのバレエ鑑賞はシンデレラ

後半「白鳥の湖」が””<当時のソ連>””で何を意味していたか
分らないとこの映画で鑑賞させられる意図意味が理解するのが難しいかも
白鳥の湖の物語そのものが悲劇的結末と解釈できるが。

「THE DETH OF STALIN 」2017年仏作品の
エンドクレジットで登場人物の写真が消えていく意味とか
映画評論家は解説すべきだと思う、この写真ブラックジョークは
意味が分かりブラックジョークが笑えるなら笑える
(西側の人間なら、事実は恐ろしいがそれを
映画に取り入れるダークコメディーには笑える)


4分前警報
「この事態を防ぐチャンスがあったと悔やむ」
さすが脅迫も上手い
1960年代の核危機は現在とは比べ物にならない
ウクライナ侵攻によるプーチン発言を入れても)

素行を疑われても仕方ない過去
まあ言わんとする事は分る

スパイの掟 誰もがスパイと疑え 皆監視してる
ソ連に入った西側の人間は基本全てKRラインの
監視対象になった)
部屋では盗聴に気を使え
読唇術

捜査対策
物を順番に並べる(あれは置く方にも記憶力が求められる、
当時はデジカメがないから侵入する側も記憶して漁った、
今は事前にデジカメかスマホでそういうのを撮影して
手入れして終わったら画像で確認しつつ戻しておく)
旅行カバンの中も開けたら分るように
見えないように印
ホテルの場合は清掃をお断りしておかないと
清掃係が一部の位置を動かす。

モンタナ州カーボーイが夢
キューバ危機

クルシチョフが小物過ぎて「弱い犬ほど・・」
虚勢を張りまくり負けを認めたくないので
エスカレートしていった

1度は契約終了だったのにキューバ危機発生

アイゼンバーグを亡命させる為に再度べネカンが
モスクワに行く事になる

初期のU2偵察機
SR71偵察機
プレデター偵察機 全てCIAが開発させた
CIAが空軍レベルの運用をしていたのだからアメリカは
この時くらいからイギリスより諜報能力が上になっていく
ヒューミントはイギリスが上でそれ以外からはアメリカが上に)
もっとも空軍は空軍でCIAがこんな飛行機を持って自分達が
持たない事など嫌ってた

ペルソナノングラータ
クーリエ
アタッシュ


スパイテクニックがいくつも描かれてる
(用語説明はしないが以下の言葉がスパイ用語と疑問に思い
検索方法を知ってるならヒットする、一部しか
ネットに載ってないのは単に本を読んだ人が態々教えないから)
<ウォークイン>
<シグナルポイント>
<ドライクリーニング>
<パロル>(ソ連ロシアの専売特許で西側は必ずしも使わない)
<ブラッシュコンタクト>(3回)
もちろん実際はハンドラーのジェームズはしない登場人物削減と演出
<デッドドロップ>
<コバートサーチ>

尾行を続けさせたら任務が出来ない
しかし尾行を撒いたらそれはそれで
「私は怪しい行為をする容疑者」と行動で示すのと同じ

エンバシー内スキフ
米大統領が海外訪問する時もあの手の施設を
ホテル内に設置すると言われてる。
CIの設備<SCIF>機密情報保全施設が映画史上初登場だと思う
Sensitive Compartmented Information Facility


ソ連ロシア警察やKGBに捕まった後の待遇を丁寧に説明
(逮捕拘束される時も丁重な扱いは期待するだけ無駄)
ロシアで違法行為をするな!!
ロシアは狡猾
自供すればご馳走・・・
(あれを食っていたら処刑されたかも)
雑音部屋
灯りを一日中つけっ放し
ベッドのマットを取る・・・・
取るといえば、トイレ代わりの
バケツの蓋も取られたから臭いが充満。

KGBの拷問メニューも解説
「残念な結果」

グレイヴェルは牢獄で
不味過ぎる食事も食べ
<希望を持つ>
運動など規則正しい生活を心がけた
可能な限り清潔にする
(劣悪な境遇の時は重要)
人権とは無縁の国で囚われ生き延びた人は
全て上記の事が出来たからこそ生還した人も多い
(身代金誘拐の場合は金を払えることが最大の要因としても)
恐らくグレイヴェルは訓練中にこれらの事を教わってる
英米の海外派遣諜報員は事前にこの手の
講習を受ける義務がある。

「人質になった場合に為すべきこと、すべきでない事」も
これらを政府が国民に知らしめてるのがイギリスや
イスラエルそしてノルウェーなど近隣の脅威に怯えてる国で
本当に危機管理が出来ている国、日本の外務省が海外で
危険に巻き込まれないためにと解説してる内容が
抽象的過ぎて意味がない列挙とは全く違う事を説明してる。


ペンコフスキー事件ではなくグレイヴェルが主役
激やせ 役作りもすごい

「面会できるのは良い兆候」
看守は英語が出来る(もちろん録音もしてる)


CIAの正規職員は家族にCIA勤務と伝える、
そうしないと家族関係が破綻しかねない

ロンドンの見本市に大臣が行く事を止める
(仮に海外にいるスパイが疑われてある程度は
証拠を掴まれてるならモスクワへ呼び戻される)

BRIDGE OF  SPY 

1964年解放

ぺレンコフスキーの最期は2つの説がある
生きたまま<○○>で処刑されたと言う
1つは棺桶に入れられ火葬
2つ目は溶鉱炉に突き落とされた
(その後の発表がウソだらけとはソ連なら普通にやる)
ロシア製鉄鋼の質が低いのはこれが原因とも言われてる
ソ連ロシア戦車がリアクティブアーマーを付けるのは
鋼鉄の質が低い為に単一装甲だけでは西側対戦車兵器に
耐えられないから、もっともリアクティブアーマー破りを
西側も開発したから殆ど意味がない時もある
(因みにこのリアクティブアーマーを最初に
盗んだのもイギリス軍スパイ、これをしっかり公開する
イギリス軍の公開度は自衛隊とは桁違い、ご本人が
国防省広報で顔出し実名で解説してる、もちろん退役してるから)


当り前だがロシア国内でロシア語
意外と英国映画では少ない


2人の友情?
勇気
国家への貢献(ソ連にとっては許せない裏切り)

冷戦期のスパイ映画や第2次大戦チャーチル
扱うイギリス映画で<過去の栄光>に浸る作品が多いのは
気のせいか?<裏切りのサーカス>はフィクションで
イギリス情報部が勝った印象で終わるが実際は英情報部最大の
恥とも失敗とも言われる事件。

この事件もイギリスは情報源を失ったが負けではないし
亡命を成功させた事例もある。
(イギリスの凄い所は機密解除があるとは言え
本物のスパイ活動の映像や画像も一部としても公開してる、
インタビューや調査にも答えられる部分には答える)

国同士と個人は別問題。

僕に万が一の事があったら妻子の生活を保障すること

ロシアにいるときの古臭い音楽だけはいただけない
しかし良く当時の雰囲気を出してる。

オフィサーレベルが直接長官に報告したり
長官が聞いたりはしない映画上の演出

ケネディー大統領はCIAの報告にマトモに
向き合ってないからキューバ危機が突然起ったように
感じるがそれ以前から兆候はあった。

KGB組織や実態はウィキに記載されてるのも参考になるが
ロシアプロパガンダサイトでも意外と詳細に説明してる
トータルで1500人程度の日本人しかアクセスしてないみたい
もちろん宇宙船の方ではない。