映画Review モーリタニアン


STRAWBERRY-FIELDS    

 

☆1295

原題<THE MAURITANIAN>
邦題「モーリタニアン」2020 30WEST
BBC /TOPIC  南アフリカ イギリス モーリタニア
原題:グアンタナモ刑務所で収監されたときに別の囚人と会話し
   自身の本名モハメドゥ・ウルド・スラヒ 番号760番
   ではなく出身地ニックネームで名乗った事から

BBC アメリカ映画ではない
言論表現の自由があるはずのアメリカですら
自国批判作品にお金を出す会社が無いのが現状

ブラックジョークは上から目線言いたい放題か
ソビエトロシアの恐怖下みたいな状況を
笑い飛ばす為に庶民が言った事かの立場によって変わるが
グアンタナモ刑務所をCIA担当官達は
STRAWBERRY-FIELDSと呼んだ そのココロは?
「forever(に収監する)」一応説明しておくと
ビートルズから

もう1つこの映画を見て色々調べた人がいたかも知れないが
私はグアンタナモ刑務所グーグルアース(画像)
検索しても見事に機密扱いになって見えない
    
些細な脱線の最後は原作本を出してる河出書房新社
他にも良作本を多数出版してるが、今の日本人の多数派に
受け入れられるようなタイプでないから大手にはなりえない

            
グアンタナモ刑務所の看守に僅かながらの例外としても
血が通った軍人がいた(モーリタニアンに241の事を教えた、
何処の軍刑務所でも囚人との私的会話は禁止される事が多い
しかしそれでも10年近く収容されてると兵下士官は異動間隔が
長いから近しくなる)

このモーリタニア政府・司法が腐っていたのも冤罪の一因
現在の日本が実質的にアメリカの属国扱いでも、この程度の
証拠で<警察24時等の民放TV上では非常に優秀だが
実際は冤罪無能の宝庫>の日本警察でもアメリカから
照会があった程度で逮捕拘束は出来ない(と信じたい)

ユナイテッド175便
副操縦士を殺害(この経緯が判明してるのは女性FA/日本ではCAが
携帯電話でユナイテッドのコールセンターに報告したから、
アメリカの凄さはこの通話内容だけではなく、NORADや各空港ATC
の交信内容まできちんと公開してるから”本物”を聞ける、
NORADのリアルな交信内容が聞けるのは多分これONLY)

2001/11月拘束 3年間音沙汰なし
セキュリティーリアランス 
プロボノ 無償奉仕案件 
NM大手法律事務所所属
女性人権弁護士 :ナンシーホランダー ジョディーフォスター
助手 テリーダンカン
Stuart Couch 
スチュアート・カウチ海兵中佐<Judge Advocate General’s :JAG:ジャグ>
法務官(兵学校か士官候補生学校卒業後ロースクールに送り込まれる):べネカン
同期はMIT出身
クィリン事件WW2時 8人の工作員アメリカに潜入し6人が電気椅子着席

ブルーステイラー コパイロット 175便
政府はモハメドゥを9.11死刑第一号にしたかった

アメリカ司法管轄外 若しかして厳しそうな海兵軍曹は
元海兵?演技で出来るような態度ではない

面会中のメモは機密なので1度預って、アメリカ本国バージニア州
保安施設検閲し返還する

モーリタニア→ヨルダン→アフガニスタングアンタナモキューバ

ビンラディンからの衛星電話から着信があったのは事実

アリゲーター 尋問官
クロコダイル 友人

Satphone衛星電話 

Mahfouz Ould Al-Walid
Ramzi bin al-shibh 

1度先入観バイアスで容疑者と疑い調べると
あらゆる無関係な事でも逆に関係があると解釈してゆく
(日本の警察検察も見事に証明してる)


MFR 記録用覚書
Memorandum For the Recorod 
特殊尋問
強化尋問
高度尋問テクニック

拷問が無効で逆効果 効果が無い事がわかる
(そもそも無実の人間を拷問しても意味が無いし、
大抵の人間は苦痛から逃れる為にテキトーな事を言う、
それが事実か嘘かを簡単に調べられる能力が有れば
拷問なんかしないのだからその嘘に振り回される、
この映画でも描写されてるが拷問の結果他人に罪を
被せるのもルーティーン)
ラミーが許可した

グアンタナモ刑務所で名古屋拘置所とドスコイドスコイの
収容者への虐待が発生した理由の1つは
ミルグラム実験みたいに権力をもった人間が暴走する以外)
アフガニスタンイラク戦争アメリカ軍正規兵が兵員不足で
本来は配属させるべきではない州兵や予備役を穴埋めで
配属させたのも理由とされてる(しかも問題になった
虐待を行った兵士の殆どは低学歴低収入層だったという)


アメリカ軍JAGですら機密情報には簡単に近付けない

べネカン演じるJAGの良心
全員が全員ではないがトランプ大統領時にアメリ国務省
優秀な官僚達は良心に従い多くが退職したり、日本みたいに
政府自民党に隷属服従する公務員とは全然違う
「出来ません、私はキリスト教徒で法律家です
憲法を擁護すると我々は皆誓ったなにの真逆の事をしてる」

日本では実際の現場にいる人は自殺したり(させられた、
不正を命令指示されなかったら自殺しなかっただろうから)
その辺の違いがある忖度先回りして国会議員や首相の
不利な証拠を改竄したりする違い

ジョディーフォスターと
べネカンが同じ文書を読む対比(しかも彼女の方は手書きの彼が
書いた文書に対し、べネカンのはきちんとプリントアウトされ
読み易い)

拷問メニュー

Prisoner subject visual protocol11

Subject visual  protocol 11 04h23

Engage lighting protocol 11 a
Increase with VP the prot-sociat Results visual attack stimuli

光とロック 水責め 窮屈な姿勢 寒い部屋 
強制的性交 屈辱を与える 
精神的恐怖を与える


拷問時に彼は幻覚を見る(こうなる人もいるらしい)


当時のアメリカの暴走
対テロを掲げれば何をやっても許された

アメリカの憲法が適用されない場所での
出来事でも<拷問で得た証言>が証拠として採用されるかは疑問

The Consience of the Colonel


32番ボックス 

ハメドゥ・ウルド・スラヒ 760番
241番 マルセイユ 

「ドイツでは人々は法を信じてた
米国もそうだと私を含む大勢が思ってます
米国法廷ドラマ(LOW &ORDER)をモーリタニアで見ていましたし
グアンタナモに来た時には、私はハッピー米国は正義の国だと信じた
まさか裁判もなく8年も拘留されるとは思わなかった、
アメリカ合衆国が恐怖で私を支配するとは思わなかった
ここに来てからずっと言われ続けた”お前は有罪だ”
私が罪を犯した証拠などありはしない、単なる疑惑とこじつけ
問題人物だと判断したら米国は許してくれないやってもいない
罪で責め続けた、だが許そうと思う許したい
それが私の神アラーの思し召しだから、私を苦しめた人達を
恨んだりはしないアラビア語では自由と許しは同じ単語です
だから拘束されても自由になれる 裁判所に呼ばれる日を
8年間夢見ていた夢が叶った今死ぬほど怖いけど
心の平安を見つけたい、この場を導くのは法だと信じてる
恐怖でなくだから何であれ裁判長貴方の判決を受け入れます
神が我々を赦し我々と共にあらんことを」
スラヒがカメラに向かって語った言葉は
鑑賞者とアメリカ・アメリカ国民へ語ってる

8年間耐えたモハメドゥも立派だが彼を支えた
弁護士たちも立派、まして対テロ戦争中のアメリカでの
魔女狩り””批判者批判”は酷かったらしい(最終的にブッシュ政権時の
違法スレスレの行為や規則は幾つも禁止廃止させられてる)
その中で彼らの弁護を引き受けたるのは相当な覚悟がいったはず

派手さはないが良い作品
民主主義正義公正なアメリカのはずが8年間も
違法な状態に置かれてる(国家権力の恐ろしさ、誰にでも
冤罪は降りかかる可能性があるwrong place wrong taimeだけで)

勝訴しても7年間はその後拘束され合計14年2ヶ月間も拘束されてた
損害賠償金を払ったのだろうか?

オマーシャリフ →アラビアのロレンスなどに出演した俳優