2009年だった

キャプテンフィリップス   1047


2011年か2013年くらいにソマリア沖で
マースクのコンテナ船が海賊に乗っ取られ
人質になりアメリカ海軍が救出したあの映画DVDを
今頃見た。

トムハンクスは<アメリカを体現する自由の象徴的俳優としての
出演が多い>という傾向はそれだけ彼=アメリカの良心だとか
トムハンクス=アメリカみたいな(あくまでもハリウッドだけ)
印象がある。

ディティールが実在の事件とやや異なるのは演出上しかたない
(数日間にわたる流れを2時間に詰め込むなら睡眠時間部分を
削除しても当り前にどこかをカットしないと無理)

フィリップス船長が映画でもその存在がやや浮いてる
(厳しい船長で乗組員からはっきり言って嫌われてたらしい)
とか何処と無く描写してる箇所もあるが、だからと言って
人質にされる理由は無い。

貨物船やタンカーの船長は軍艦の艦長と違い
そのオーナーオペレーターにもよるが固定した船を
任されるとも限らず数ヶ月おきに変わったり、
(早い話が船長より貨物船の稼働率を上げる方が優先事項)、
船長が固定されても逆に乗組員の入れ代わりが激しいとか、
あまり触れられる事の無い世界だが待遇などでも相当厳しい世界だ
(フィリピン人だとか人件費が安く英語が標準語の国の船員を雇う、
日本の会社も船籍をパナマ等に偽装した便宜置籍船なんて当り前に運航してる。)
それでいてこの映画でもフィリップ船長がクルーの提案を却下してまで
短縮ルートを取ろうとしたように、飛行機ほどでもないにしても定時運航
で分単位とまでは言わないが数時間の遅れもあまり歓迎されない厳しい
運航を会社からは指示される(冬場の時化や台風などの自然条件は
仕方ないしそういう場合は逆に船舶の安全が優先だ積荷と船を失う方が
損失は大きい)



ソマリアの海賊のリーダーがフィリップ船長に
アメリカに行くのが夢だNYCに行きたいと」人質にした直後に
言っていたのは皮肉だ、彼は最終的に<TRIC>でDDG96ベインブリッジ
に乗り込み拘束された、その後はアメリカで裁判となりNYCは無理でも
アメリカの税金で33年間生活出来る(ただし規則や制限は相当あるだろう
迷言を1つ書いてそこで快適な生活を送るコツを役に立つかどうかしらないが
アドバイスしておく”刑務所内では金を払うかアレを咥えれば何でも
手に入る”面会人も差し入れも送金も無いだろうから後半でしか
無理だろう)