「レボゼッション・マン」





五十七「レボゼッション・マン」
20092010 アメリカ ジュ-ドロウ ☆☆☆☆


近未来の社会で、人間が損傷や病気で機能を失った臓器や体の一部を人工臓器などを


販売する会社、その“パーツ”が余りにも高額なので殆どの人がローンで購入するのだが


中には返済に行き詰る人がいるその人達からはその“臓器”を“直接”返済してもらう


つまり回収するわけだがその担当者であるジュードロウはその役割の社員の中でも飛び切り優秀であった、しかし家庭では妻がその仕事を余り快く思ってなかった、何度か衝突してとりあえず“営業”担当になることで妻に納得してもらうが仲の良い同僚がこのまま


2人で“レボ(回収)”の仕事を続けようと言うが断る、ある日自宅でバーベキューをしてると同僚が仕方なく家の目の前で“直接回収作業”をしてそれを妻に目撃され、妻には家を出て行かれる。ジュードロウが営業担当に移る前の最期の回収をしようと機械で作業を


してると過電流が流れ倒れてしまい本人が人工心臓を埋め込まれてしまう、ストーリー上では当然で彼の返済が立ち行かなくなり今までの逆の立場になり彼が回収担当者に追われる羽目になる。以前見かけたことのある女性と逃げ回る中(返済期限を過ぎた人間を見分ける機械などがある)その仲間に助けられたりもするが永遠に逃げ回るわけにはいかず最終手段として本社に乗り込んで回収した臓器を入れるところに偽のデータ(別の臓器)を


入れることにする、激しい戦闘や乱闘の末かつての同僚の手助けもあり一見成功したかに思えたが、実は彼に人工臓器を入れる細工をしたのが彼だった・・・・・・・・・・・・


 


この話しは一見なんの変哲も無いが実はかなり哲学的でもあり、ブラックユーモアでもある、借金の担保に自分の心臓とは「ヴェニスの商人」みたいだ。そして可笑しいのが特典映像で劇中CM(架空の番組で誰かが見てるテレビで流れてたりするCM)でこの臓器販売回収会社のCMが流れるのだが(私はこの製品を利用してより良い生活が送れるようになりました“サンキュー○○”)とか(葬式の場面で参列してる会社の人間が“あ~あ我が社の製品を利用していれば死なずにすんだのに”・・・・と残念な顔をして首を振ったり)


(激しいベッドシーンの後女性が満足して“これ頂くわ~”と言った後に家具売場で男性が“ベッド1つお願いします”とベッドを実演販売してたり)・・・・・・・