「アメリカンギャングスター」






五十八アメリカンギャングスター」
デンゼルワシントン ラッセルクロウ アメリ


☆☆☆☆ <NF>


少なからずある作品群で実在した大物犯罪者の伝記的なストーリーで映画上は少年期から15年間は“15年間”と省略する、1960年代にニューヨークのハーレムで犯罪組織のボスの腹心として活躍していたデンゼルワシントンだがボスが急死する、その後を継いだ彼だが“みかじめ料”や“麻薬の転売”では実利が少ないことに気付いてゆく(ある種の才能があったのかも)、当時としては全員が全員というわけでもないが警察官は腐っているもの多く、麻薬を押収しておいて不純物を混ぜで水増ししてギャングに売りつけたり、警官がギャングから“みかじめ料”を徴収したりしていた、そんな中ラッセルクロウは実直に日本円にすれば億近い単位のギャングの金を横領せずに押収する、そんな潔癖な警官は逆に腐った警官からは疎まれるが、
検事局からスカウトされ麻薬特捜捜査官に任命される。


さて話しをややこしくしてるが高利益を目指したワシントンが考えたのは
麻薬の仲買や転売ではなく“直接販売”で今の日本なら“ユニクロ”かな?誰かが輸入した麻薬を買いつけそれを小分けにするのでなく、カンボジアに直接買い付けに出向いて生産出荷をしてる現地の腐敗軍人から直接買うことにする、初回だから勿論自分が出向くし有り金をはたいて現地の貨幣価値からすれば結構なレートで取引に成功、運搬手段は従兄弟が軍でベトナムにいるから色々手配して(当然関わる軍人にもワイロを渡す)軍用輸送機でアメリカに戻って来た飛行機から運ばれてきたのを受け取り、小分けして“ブルー”という ブランドで販売するが純度が高い上に安いのでバカ売れ=巨額の利益を得ることになる、高級住宅地で豪邸を購入して母親や兄弟に親族を呼び寄せ一緒に暮らし兄弟とは当然の如く一緒に仕事をするようになる(イタリアンマフィアでもそうだが、家族は簡単に裏切らないし裏切れない)、商売が上手く行くにつれマフィアに疎まれる、ラッセルに目をつけられるが、ワシントンは高級住宅地に住み運転手付きの高級車と美人の妻がいるがそれ以外はド派手な生活をするでもなく尻尾を簡単に出さない。

その上に麻薬の入手ルートが不明で特別捜査班が管轄権を盾に邪魔をする(実際はワイロ目的)、上司までが買収されていて捜査の邪魔をしたりするが遂にルートを解明して、軍用輸送機まで捜査しようとするが
(当然軍に対する捜査権はないので特別に


最期には逮捕されるのだが、裁判の直前にもワシントンはラッセルを買収しようとするが、逆に捜査協力で腐敗警官を暴いてく・・・・・・・・・

、犯罪組織でトップにたっても結局は逮捕され妻には去られ資産は没収・・・・人生の残りは一生刑務所、犯罪は犯してないけど頂点に立つのは数年間で(トップクラスに上れること自体少ないが)人気が去れば忘れ去られ大事に扱われない日本の使い捨て芸能人、似たり寄ったりだな。