OUR BLAND IS CRAISIS


☆ [OUR BLAND IS CRAISIS ] 九百四十四


サンドラブロック主演 ビリーボブソートン助演俳優の映画
邦題<選挙の勝ち方教えます>2015年タイムワーナーがあった。
私の好きな<ブラックユーモア満載>の選挙政治を扱うコメディー
(とサンドラブロックをコケに貶めるコメディー、ブロンド白人を扱い
ネタに笑ってる、黒人や移民を貶したら公開中止になりかねないが
逆にブロンド白人ならセクハラ等の女性の人権を侵害する以外なら
笑いの格好のネタだ、ラブコメも基本は白人だラブロマンスも・・
白人以外の起用はされない差別も存在するがここでは触れない)

ベッドシーンは無いが下ネタ的にシチュエーション上は彼女のブラで
<ブラゴム銃>なのか<ブラ製投石器>で窓ガラスを割ったりする。
凄腕選挙アドバイザーだった彼女が隠遁生活みたいに山奥に篭っていて
(カラミティージェーン/疫病神ジェーン*役名というあだ名を付けられる
失敗をした、カラミティージェーンと言う米ドラマも昔あってそれと掛けてる)
その山中にスカウトへ2人のアメリ人選挙アドバイザーが訪れる。

その候補者がアメリカ大統領なら兎も角南米ボリビアでしかも相手候補者が
雇った選挙アドバイザーが因縁のパット/ビリーボブソートンが演じる嫌な奴
(念の為説明しておくと自国の選挙なのにボリビアの大統領候補は
外国人アメリカ人の手を借りて勝利を目指す、そうしないと勝てないのだが
数千万円単位の報酬がアメリカ人に渡るし、アメリカ人に間接コントロール
された人が大統領に為る政治的未熟さも皮肉といえば皮肉だ、あ~しろこ~しろ
あれをするなコレをするなと自国民でない人間に指図されるのだから)

その嫌な奴との選挙戦を描くのだがサンドラが付いた側の元大統領の再出馬は
現職中に疑惑はあったしTVインタビューでは答えに詰まったり失敗を繰り返し
マイナスイメージもあり支持率で30%ほど引き離されていた。

討論会を終えて彼が会場から車に向かう途中で周辺にいる群集達に
手を振ったりしているときに柵を乗り越えて生卵をぶつけられる事件が起こる、
清廉潔白という漢字を絶対に丁寧に必ずや真摯に書ける訳がない彼は
怒りに任せ「こんな人達に負けるわけにはいかない」とは言わないがそれより
酷く有権者であり納税者である国民をぶん殴ってしまう。
この事件を少し離れていた位置から見ていたサンドラブロックは
宿敵ビリーボブソートンの仕業と見破る(彼が遠くから監視していた)
選挙事務所に戻ってきた彼女以外のスタッフは謝罪会見が必要だとか
揉めていたが、俄然やる気が出てきたサンドラブロックが乗り込んで来て
「謝罪するな強気でいく、ボリビアの今の国家状況はどうなんだ?経済は
破綻寸前、危機なんだ危機には危機に対応できる強い
大統領が必要、我々のブランドは危機”OUR BLAND IS CRAISI”だ」と
宣言する。

ここまで1/3~1/4のストーリー展開で選挙戦の汚さやネガキャンのやり方が
参考に為る(サンドラブロックが連れてきたネガキャン担当の女性が美人だった
当時32歳なのに年齢不詳でSCHOOL GIRLとからかわれるが仕事は優秀/ティーンに見えた)
選挙バスでカーレースをしたり(サンドラブロックのASSが拝める、スタントで
別人をする事も可能だろうがあの程度で脱ぐのを躊躇うならこの先仕事はこない)
ステーキソースをプレゼントした相手が肉を買うことが出来るわけが無い貧困層
あるとかそういう部分に
触れたりする選挙戦を扱ったコメディーライクのドラマ。
グーテ(ゲーテ)の小説中の台詞を引用したりそういったことも面白い
実はグーテではなく・・・・・・これは見ないと面白さは分からない。

何が言いたいか分かるだろう延々と書いてきたが2015年に完成した
アメリカ映画で既に例レベル政治国の「危機」だとか「国難」だとかの
選挙戦をノストラダムスよりもマヤ暦よりも正確に当てていた。
(サンドラ側が勝ちますネタバレだがレビューじゃないし
基本的にネトウヨみたいに国際情勢に詳しい人なら不要な説明以外は
オープンに書く)しかも2015年の映画と言う事は実際には数年前から
脚本や撮影は進行していたはず(ジョージクルーニーがプロデューサー)
2005年の同名(OUR~)のドキュメンタリーを映画に練り直してる。

フランス映画でフランス領で発生した現地民の武装蜂起と
フランス兵の人質事件を描いていたのがあったのだが(実話しかも近年のだ)
そのタイミングがちょうどフランス大統領選挙中なので
現職大統領は何としてでも解決(鎮圧制圧)したい・・・
交渉の責任者として警察組織(フランスは軍隊や警察組織が
複雑で平時は独立してるが戦時は軍に組み込まれるとか
共和国親衛隊みたいに陸軍とはまた別の組織など色々ある)の
専門家が派遣されるが派遣された軍組織とは対立したりするが
そこでも言われる「選挙中の政治家の発言を信ずるな」

OUR~で描かれた大統領も選挙中の公約なんか当選したら
萩生田みたいに記憶喪失してさくさく翻して・・・・・
まさに2017年日本を描いていた(幼児教育の無償化が国難解決の
はずだったのに認可外が有料になりそうになったが、批判が巻き起こり
結局無償になるとか”信念も見通しも一貫性も計画も無い”)

他国の事だから笑って見られたが逆に言えば日本の政治が
ボリビアと遜色の無い低レベルとも思えるな・・・・・
国難だけど外遊する暇もゴルフをする暇もメディア関係者と
寿司を繰り返す時間はタップリある。