ロザリオ作戦

Op Rosary(アルゼンチン側の作戦名)


☆925

原題< SOLDADO ARGENTIO  >
邦題「トゥルース・オブ・ウォー」アルゼンチン

原題:アルゼンチン兵士


1全員に告ぐ
2祖国万歳
3夜に動きがあるそうだ
4そろそろ先に進むぞ
5いつアルゼンチンに?
6行かないで
7おはよう
8EC

1982年フォークランド紛争
敗北したアルゼンチン軍陸軍兵士の
徴兵前~戦中 戦後 
そして遺族を描く

一部聞いたことはあったがマルビナスへ
派遣された兵士の戦後は過酷というか
非国民扱いで屈辱を味わったとされてた
職場で採用されない採用されても知られると
解雇されるとか滅茶苦茶だった
それでトラウマとなり社会に溶け込めない兵士
兄の死の真相を知る為に戦友を訪ねる妹


戦闘シーン 戦争映画というより反戦
主演俳優が無口なので特に中盤までは
流れが分かり難い(現代作品でアーティスティックなら
観客の想像に委ねるのは悪くないが実際の出来事だと
”大抵の人は知らない”のだからあまり向かない)

流石に軍そのものは敗北したとは言え
兵士を軽く扱う事はできないので
この映画に全面協力してロケ地(基地)の
提供や艦艇を提供したみたい。

戦争映画の一種だが戦闘はメインではない
局地でしか描いておらずフォークランド紛争前の
徴兵から上陸 僅かな戦闘シーンと降伏だけ描写。

アルゼンチン軍全軍の兵力と英国派遣部隊の兵力差は
アルゼンチン軍が優位と思われていたが結果は
辛勝とは言え英軍が勝利した。
理由は複数あり評論家の重視する部分で一部
異なるが、英国側の情報量、指導者司令官指揮官の資質、
兵士の資質(徴兵のアルゼンチン軍は訓練も不十分
装備も不十分そして一般的には国土防衛の際には
攻撃側を上回る筈の士気も低く、専門家によると
発砲率の低さが致命的)、兵站(アルゼンチン軍は
地理的に近いのに補給を断たれた)、作戦が
帰結を左右した(兵器武器はほぼ同レベルで
保有数の割りに稼働率などの問題でアルゼンチンが
全数を投入できてない)
Wikiの勝因の記述すら<スペック>は
何処にも書いてない、そして戦略戦術次第では
アルゼンチン軍が勝利できた可能性はあったにも
関わらず結局は敗北した、要は国のトップの意思や
国民の同意、軍人の資質、国家資源諸々が要因。

敗北したアルゼンチンだけが悲惨かと言えば
勝利したイギリス側の損失も侮れない、
しかしこの時アルゼンチンの占領を許したら
イギリスの影響力低下はブクレジットの混乱ではなく
この時からスタートした可能性すらある。

ネトウヨと御用軍事評論家が期待予言し
外した事例の1つに<尖閣諸島への中国軍上陸>がある
軍事に詳しいが第二次朝鮮戦争の予言が外れたのも
例外だと思おう。
軍事に詳しいが<そうりゅう型>潜水艦のオーストラリア輸出
の予測が外れたのも例外中の例外だと思おう。
軍事に詳しいが<US2飛行艇>の輸出の予測が外れたのも
例外中の例外の例外だと思おう。
 <C2輸送機><P1哨戒機>・・・・・
もはや例外がルールとも言えて
不正確でスペックオタの兵器マニアとしてだいたい
中学生レベルと断定しても問題ない。

しかし中国はそんな馬鹿マヌケではないので
このフォークランド紛争を研究している。
Open Source Inteligence
OSINTで正々堂々と出来る
(Wikiでは産経を根拠にしてその3Kは
サッチャーがアルゼンチン軍上陸の前兆を見逃した
ミスを指摘し警戒せよと述べていた、しかし
アルゼンチン側もイギリス軍の反撃までは予測してない
ミスまでは指摘してない)

そして中国が研究しているのは上記で一部指摘してるが
ネトウヨ並びに御用評論家が想像出来ない事>を
9つに分類して研究しているといわれてる。

そのうち軍事力兵器に関しては
エアパワーと水陸両用部隊のみ
(全体の2/9のみ)

1番重要視してるのが
<情報ドクトリン>で以下
<統合された指揮統制システム/C4I)
~~<兵站>を研究している
詳細は自称軍事に詳しい方が圧倒的多数なので
これ以上書く必要は無い。



アルゼンチンの当時の大統領が国内の不満の鬱憤晴らし
注目を外に向け結束を固めるつもりだったとも
言われる、そういった手段が目的化した戦争で
勝利することもまず有得ない、
一時的には上昇するが寧ろ反動まで含め
長期全体を通して見れば(敗北した場合のリスクも)
戦争は愚かでペイしない、特に近年は各国から
経済制裁を喰らい経済的に困窮する。
(ロシアやイランがその典型的事例)

勝ってもイラクアフガンのアメリカ軍の現状を見れば
その目的と意味が殆ど無いくらい莫大な戦費と
数千人の人命が失われた(当該国の民間人はさらに多い死者)
UBL暗殺は当然としても帰還兵の自殺なども含めると
それ以外の戦争は果たして必要だったのか・・・