ウヨが酔う 邦題原題の乖離

アメリカ人の尊厳の為に闘えない人に投票できません
☆724

原題<DER STAAT GEGEN FRITZ BAUER>
邦題「アイヒマンを追え!」2015年ドイツ 

直訳すると<反対の状態フリッツバウアー>とグーグルは翻訳した
<矛盾した立場、とかそういった意味なのだろうか?>

1/良くない噂
2/一通の手紙
3/特定できない
4/”復讐心の鬼”
5/勇気を持とう
6/国の敵?
7/”第2の証拠”
8/記者会見
9/取引
10/自分の仕事

冒頭はフリッツバウアー検事の実際の記録映画
(1960年代だからモノクロ)
「ドイツ人の誇りはゲーテやベートーベンを生んだ国で有るということ
一方でヒトラーアイヒマンそのお仲間を生んだ国でも有る
どんな日にも昼と夜があるようにどの民族にも陽の部分と影の部分がある、
私は信じるドイツの若い世代なら可能な筈だ過去の歴史と
真実を知っても克服できる。
しかし彼らの親世代には難しい事なのだ。」と述べる

それからさらに50年以上経過している2018年の
日本は過去の歴史と真実を未だに認めず
当り前だが克服も出来てない。
中国侵略は正しい真珠湾の奇襲は卑怯ではない
それでいて原爆は残酷な兵器でアメリカはケシカラン、
でも脱脂粉乳やパンと牛肉を
押し付けて米軍基地を置いてくれてヘリコプターから
頼んでも無いドアを空中投下し
不時着してくれて有難う、炎上してくれて有難うという国だ。
日本の法律に則り
規則を守ってくれと当たり前のことすら言えないくらい
ケツの穴が小さい政治家だらけ
約束を破っても尻尾を振って宗主国の娘が来たに
日には最高責任者直々に玄関で
待ちぼうけをして時間を無駄にしてオモテナシ。
メディアも同じく腐っていて
散歩が重大ニュースに大騒ぎ号外臨時ニュース
まで出しかねない勢いで報道した。

史実に基づく映画なのだが主任検事みたいにして仕える
アンガーマン検事は
実在してない人物でありそういった創作は欲しくない
<若き近衛兵>と
呼ばれ実在した検事をそのまま出して欲しかった。


この映画のレビューは分かれていて批判派は<アイヒマン
に時間を割いてないと
書いてるが原題と邦題の乖離が原因の1つで原題には
アイヒマンの文字は無い
毎回書くのだが何故原題と太陽と地球くらい離れた邦題を付けるのか
理解に苦しみ批判され貶され売上減少の原因になりかねない失敗に気付いてないのか
不思議だ、映画の需要を失うのが目的としたら失礼しました。
イスラエル諜報機関モサドによるアイヒマン拘束、誘拐、
裁判と期待をしたみたいだが
アイヒマンに関しては幾らでも出版物があるからそれを読めば済む、
モサドの拘束から
裁判までアイヒマンの拘束に関しドイツの州検事長
関ったと言う事がメインであり、
その中で彼が同性愛者であったことそれが理由でドイツから逃亡せざるを
得なかった事などが物語られる。
ユダヤ人でもあり支持政党が敗北しナチスが勝利したのも理由)

他にもドイツ検察局や司法機関でもナチス党の生存者が多数蔓延っていて
むしろアイヒマン拘束やアウシュビッツ裁判に関しては妨害に等しく
協力をしてもらえないとか身辺捜査とかそれ以外にも民間人からの
脅迫とかとてもではないがマトモな状態ではなかった。

この映画で述べられていたがWW2

覆し名誉回復をさせたのもフリッツバウアー
である/もちろん生き返りはしないけど
トムクルーズワルキューレみたいな軍が関与
したタイプから民間人で
暗殺未遂を起こしたものまでいる、彼が関与したかは
不明だが他にも戦時に
反戦的な言動をしたが為に処刑された民間人も
少なからずいてそれらの人々も
名誉回復をされてるし、寧ろ今では勇気有る人として名前を残されてる)


国家反逆罪と問われかねないモサドへの情報提供とか
シュタージュ(東ドイツ情報局)とか当時のドイツが東側と国境を接し
諜報機関がそこそこ暗躍していた上に、あまり知られてないがドイツは
WW胸?縫殴轡絅織櫃澆燭い僻詭警察で取り締まりは上手だったが
イギリスにエニグマを解読され諜報機関の成績は良くないイメージがあるが
実際にはイギリスより劣る程度の諜報活動は行なっていて、
その生き残り達が
東西ドイツ諜報機関でも活躍していた。
(そして運が悪い事にナチス党員だったとかSSに
所属していたとかそういった部類でも)


2015年が戦後70年でキリが良いのかヒトラー関係の
映画が多数公開されたが
全てに共通するのが彼がアイヒマンを追い詰め
アウシュビッツ裁判を開始させたのは
アイヒマンが重大な犯罪者だからとかそういった
理由だけではない事が書かれてない。
(所詮彼はSS中佐でありB4課長の中間管理職に過ぎない、
もちろんその専門部局内で
実質的に責任者である、作中のインタビューで何事も
自分の手柄にして自慢していたが
実際に与えられた仕事とは違うし史実として彼は無関係な
事まで自慢していたに過ぎない日本で言えば中央省庁の
課長級で全国に影響は及ぼす力はあるが上には上がいたし
歯車に過ぎない、それでもドイツ人らしく几帳面に
効率的には仕事をこなしていた。
その効率の結果がどういう結末かは言うまでも無い)

話が分かりにくくなったがドイツの司法制度の立て直しとかそういった
彼の真意(判事や検事や警察にもナチス
犯罪者が混ざっていたりするドイツ司法が
正しいとは思ってなかった)が描かれないのは残念だった。