相関関係と因果関係のミス

 

PISA(OECDの学力調査)

 

日本の順位が<順調に>低下しつつあるのは
驚きもしないが(正確には文章読解力、
平均を出すのは難しいが足を引っ張った)
従来の上位国であったフィンランドが落ちていたのに
今更気付いた、中国の都市部がほぼ上位独占。

ナショナリストがこういうランキングを見て
感情的反発をするが悪い部分は見直し他国の
良い部分を吸収しようとする姿勢に欠け
経典から唱える言葉は<日本凄い>
だから日本が駄目になる。

絶対的な指標とは言えないだろうが
凡その傾向は掴んでると思う。


国防防衛費には出費を惜しまないが
教育関連費用には惜しみまくる国に未来もない。
(国家予算に占める割合は先進国でも
最低レベル、絶対額が多いので勘違いしてる)

 

その生徒達が社会人になって
上位国の出身者と競合したとして、
全員が全員という訳でもないが
有利になるか不利になるかは明白。


ツケを払うのが未来の人間だというのは
環境問題と借金でも共通してるのは皮肉。
(日本の対応も遅れてるのが共通)

 

☆経済対策でPCやタブレットを導入する

PISAのランキングとも関係してくるのだが、
テストがオンライン上で行なわれたそうだ
(私は試験を受けてないから知らない)
当然普段から接していないとその端末の
扱い方から不利になりかねない。

日本の児童生徒学生がPCに接する機会が
少なくそのスキルも先進国でも最低
レベルだそうで、それが問題になった時
ナショナリズム的に認めたくない
評論家が反発して主張した、
<現在の工場や営業現場ではタブレット
主流でPCスキルは不要>、こういう
悪い部分を認めないから駄目になる。
確かに<末端の作業者や従業員ならそれでも
十分>だが、IT社会の基礎を構築する側
ITサービス開発側ならそれだけでは
不十分でハードよりソフトが重要になるのに
<端末を与えられる側>の事しか考えてない、
これではGAFA BATに太刀打ちしようと思う
だけ無駄。

 

そして政府が小中学校にPCやタブレット
各自1台を目標に配布すると打ち出したが
<経済対策=購入費用でGDPを上げるのが目的>で
教育効果や費用対効果などは全く無視、
導入しても教育用ソフトがなかったりネット環境が
悪かったり教師にスキルが不足していたり
今でも問題があるのに。

成功する事に共通してるのは
<二兎を追わない>
<先にビジョンがある>(将来的にスキルが必要だから
人材育成のために導入等)
<現場の意見やニーズが先>(学校と企業)

文科省の劣化は今に始まった事ではなく
本を読んでいて驚いた事がある
商業高校で電卓が普及したのにソロバンを教えてた
ワープロが普及していたのにタイプライターを教えてた
PCが普及したのにワープロを教えていた・・・・

道徳教育を推し進めた本人が国会でヤジを飛ばすのだから
この程度が日本の教育なんだろう。
大学入試制度改革も本末転倒の事を
何ら疑わずやっていて最悪は
<批判は許されない>とその推進者側が
(下村議員など)躍起になって言う。