俺達ホームズ&ワトソン


☆1093
原題< HOLMES &WATSON    >
邦題「 俺たちホームズ&ワトソン    」2018年コロンビア

ホームズWILL FERRELL
ワトソンJOHN.C.REILY
グレース REBECCA HALL
警部 ROB BRYDON
ハドソン夫人 KELY MACDONALD
ミリー KELLY LAPKUS
女王 PAM FERRIS
モリアティー RALPH FIENNES

ワトソンがアフガン帰りという設定はオリジナルもそうだが
イギリスは18世紀と21世紀の2度に渡って
アフガンで地獄を見てきたのか・・・

ドアを開けてベネディクトカンバーバッチ版のホームズのマネ
(カンバーバッチのアクセントをパロディにしてる、
数年前にイギリスナンバーワンのイケメンとランキングされた
彼と張り合おうとするのも含めコメディー)

自分で紅茶を注ぐ
自らの手でソースを作る
毎日エクレアを手作りしてる・・・・
早死にするヤツと決め付ける
(当時はそう信じられていた)

設定は過去だがセルフィーなど現代の事を
差し込みまくってる、イギリスとアメリカの対比
(MAGAがMEGAとかフェイクニュースというセリフなど
明らかに安倍総理の飼い主をネタにして皮肉っている、
自由の国アメリカでも許容できないヤツは出来なくなってる
らしくその点では勇気がある)トランプをコケにしてるし
1番驚いたのがイギリスのエリザベス女王を<殺害しそうになった>
ことから完全にネタにしてコメディーにしてる。
日本で皇室をネタにしてコメディーを製作することは
正に自殺行為で電凸や<ガソリンを持ってお邪魔する>等の
脅迫が殺到する事間違いなし、自称愛国者達がネットで吠える=
アクセスが増える=ヤフーも喜びそれらの発言を嬉々として掲載。

イギリスにも王室マニアはいるが批判派も存在し必ずしも
全員が愛して止まないという存在でもない女王をネタにしてる
コメディーは他にもある、ネタ程度ではなく
明らかに嘲笑し映画でしか出来ない酷い扱いをする。
(批判も言論の自由に含まれると許容されてるのが日本と違う、
もちろん女王を良く描かないと快く思わない人もいるだろうが
日本みたいに出版社の社長宅に押しかけたりはしない)


ストーリーはあってないようなもの
レストレード警部が逮捕したモリアティー教授が
替玉/ジェイコブマスクレーブ:一人二役
(博多ラーメンの替玉ではない事を敢て説明する
必要はない)で、裁判にギリギリ間に合ってその替玉
は本人ではないからと解き放つ、エリザベス女王から
招待状が届きホームズの予測された誕生日のサプライズパーティー
そこでケーキの中に手紙と死体が隠されていてモリアティーからの
手紙に女王の暗殺予告が書かれていた。

検死のためにmorgueへ、そこで何故かアメリカボストンからの
女医グレースハートと GRACE HART 助手ミリーと出会う
ワトソンは清掃係と勘違いしホームズは遺族と誤解(推理が外れた)
解剖中にBGMを流しならするのは最近のTVドラマなどの反映や
(実際に解剖検死中にBGMを流す医師もいるそうだ)
遺体に刺青があったことからその染料で毒殺したと後に推理し
左腕しかない男クリンガーがいるドーセット街へ(スラム)
聞き込みをするつもりがパブで飲みまくる黒川検事長並に
ボクシングで賭けたり完全に仕事を忘れてる・・
翌日にボクシングジムでクリンガーが出てくるが怪物との
ボクシングを仕組まれ卑怯な手を使い勝ち、ジェイコブから
ヒント/石炭-ニューカッスル宛/を貰い序に殺害しておく
(パブの帰りに迷惑電報を打ちその電信員が困惑するのが爆笑)
ニューカッスルはホワイトスターラインのタイタニックが出港した
場所らしい。「米国人女性なら銃を使う」
アメリカの銃社会を皮肉ったり、女性の地位が低い事も
セリフにしたり今のアメリカをネタにしてる。

ホームズが出した推理が「常に一緒にいて全ての現場にいたもの」で
ワトソンを逮捕させ彼が絞首刑になりそうになる
牢獄にケーキが差し入れされその残りビート糖からハドソン夫人を
割り出し彼女がモリアティーの娘でハドソン夫人がモリアティー
見捨てられたので父を越えようとホームズに勝ち女王を暗殺しようと
した真犯人だったがワトソンを助けに来てギリギリ間に合い
爆弾もボートに乗ったハドソン夫人達のところへ偶然投げ込み
爆殺する。クイーンも救いタイタニックは沈没したが
グレースとミリーは助かった模様で本物モリアティーがいる
ワイオミング準州の酒場ににホームズとワトソンが現れエンド。

米英合作だがハリウッドコメディーはどこからその
笑いのヒントが溢れ湧き出てくるか不思議なほどに
あらゆる物を笑い飛ばす、日本で<これまでにない>
<緊張感をもって><丁寧に><印象操作だ><レッテル貼り>とか
ワンフレーズをネタに批判が出来るわけがない、某邦画は
下痢を連想させる俳優の発言程度で炎上してレビューまで大炎上した
(本当に鑑賞したかも疑問)、最近は傲慢が祟って支持率低下してるから
チャンスはあるだろうが狂信的信者は死ぬまで狂信的だから難しい。