逮捕で解決するが


香川県瀬戸大橋付近での小学生修学旅行海難事故

昔昔宇高連絡線が活躍していた頃に修学旅行でその船が
沈没し多数の犠牲者が出たのが瀬戸大橋を架ける大きなきっかけに
なったと聞いたことがある。
(因みに列車でも車でも瀬戸大橋からの眺めは素晴しい)

話がそれるが四国に一本だけなら未だしも予備を考慮し
2本までの大橋なら分るが3本も架けても経済発展や
人口増加などをしてないのに新幹線を走らせても無駄。

元に戻って先日小型船が岩に激突して沈没し
幸いにも全員救助された事故があった、その後の対応は
周辺の漁師達が素晴しい活躍をし助けたのに対し
海保か警察が小型旅客船の船長を逮捕するという
暴挙に出てその安堵をぶち壊した。
(私が首相だったらその民間救助者達を
記者会見してベタ褒めしただろうな・・・・)

池袋のプリウス事故は死者が出ても逮捕されず
今回は死者が出てないのに逮捕されたことを
批判されていたが、本質はそこではなく
<事故=過失=逮捕>の図式は船舶に限らず
航空事故でもその図式で日本は処理していくのだが、
そうなれば正直に告白して重い罪を背負うより
嘘をついてまで軽くしようと思っても不思議ではない、
そうなれば事故原因が不明確になる。

今回の船長が初めて通るルートだったというが
船長が何故ミスをしたのか?
何故その船長と契約したのか、ルートを通ったのか
そういった事を突き詰めていかないと結局はまた
似た事故がどこかで発生する。

ヒューマンエラーならなぜ防ぐシステムが取れなかったのか
日本は集団主義の割りに事件事故が発生すると末端の
オペレーターがトカゲの尻尾切りで処分され
国会議員は安泰で秘書が自殺と言う例で終わる事が多い。

アメリカ礼賛で経済はアメリカ追従する割にこの手の
責任問題となると日本独特の慣習は前例打破しない。
(言うまでもなくアメリカ型の事故究明は
原因調査を優先するため明らか過ぎる過失や故意ではない限り
逮捕されない原則だし末端の失敗もトップの責任が問われる)