映画レビュー テスラ


☆1210
原題<TESLA>
邦題「 テスラ  」2020 アメリカ MILLENNIUM

テスラと聞いたら恐らくアメリカの電気自動車を
想像すると思うが、そもそもその命名の起源
電気自動車の「テスラ」は現在のセルビア出身ニコラテスラ
彼をリスペクトして命名

アンソニーシゲティー テスラの助手
アン  モルガンの娘
彼と恋愛感情はあったのだろうか?


真面目に描かず 虚偽も交えて描く

エジソンの直流(AC)とテスラの交流(DC)の
電流戦争ではテスラが勝ったにもかかわらず名前や
業績は埋もれてる。

普通に描いたら学校の教科書みたいな面白みが
欠けるためこういう作風にしたらしいが、それを
初めに知ってれば・・・・


黒猫を子供時代に可愛がっていて撫でていると
火花(静電気)が見えた、それを父親が稲妻と
同じと説明し興味を持った。

1884 エジソン
エジソンの子供時代の逸話は色々あるが
企業家としての成功後の失敗や酷さはあまり
語られない。

THE CURRENT WAR との比較

経営開発と言う面で見れば
<どんなに優れた技術でもそれを
続け支える資金がなければ成功しない>
これは現在のデジタル関係も変わらない。

彼は語りかけるが聞く耳は持たない
「大木に下に小木育たず」

若干失礼だがテスラも「変人」だったらしく
そんな変人でも受け入れられたアメリカだから
開発にも成功したと思われる。

ニコラテスラ3400万件
エジソン 6400万件 

クロアチア出身
当時から既に成功を掴もうとする人は
アメリカに渡っていた事になる。


お金に無頓着な人間は金欠で苦しむ
エジソンはお金を重視したが稼ぐより早く使った
それでも常に儲けていた

時々混ざる<掃除機を使ってるシーン>とか
<コーヒーカップの下にシールが貼ってある>とか
そういうのが笑えるのだが。

ブラウンとベックと言う投資家と弁護士
ウェスチングハウス
モルガンスタンレー

エジソンは自分が開発した技術に
固執しすぎて改良には熱心だが
より優れた新技術には無関心すぎた。

異常ともいえる潔癖症

AC Alternating Current 
DC Direct  Current

当初はエジソンのDCが有利だったが
ACが出てくると当然DCの欠点が顕著になりエジソン
DCは事実上敗北した、しかしテスラがその後大成功したかと
言えば彼が亡くなったときアメリカ中の電灯が消されたとは
聞いた事はない。

シカゴ万博での成功

ナイアガラの滝で水力発電所システムでも成功

しかし意味不明な1899年~コロラドスプリングスでの研究
(無線の原理とは分るが)
しかしマルコーニに先を越されモルガンに資金を求めても
当然断られる。

イーサンホークは良かった
作風で好き嫌いが分かれる。


映画THE CURRENT WARも
この作品も人物を中心に電流戦争などを描くが
当時も今もアメリカの<技術開発><挑戦>
<失敗を恐れない><投資熱>等々の
熾烈さやスピリットが見えてくる、焦点の当て方
描き方が違うが< Social network >や
Steve Jobs>等々アメリカが事実上制覇した
世界標準のサービスや技術が生まれるのも当然と思える事が
映画でも描かれてる、そして殆どの人間がクソ野朗だった
事実も分る(それを補って余りある功績があるから
問題にならない周囲は迷惑だっただろうが、そういう奴じゃ
なければ開発は出来なかった)

PS
失敗した技術・開発者などを描いた映画も面白い。
テスラがどっちに含まれるのか・・・・・