JAG

米空軍法務官(JAG)隊への入隊を希望される方は、以下の手順でオンライン申請を完了してください。


 

オンライン申請の手順

 

  1. オンラインアカウントの作成: 上記の「Request Account」リンクをクリックしてアカウントを作成してください。.edu のEメールアドレスは使用しないでください。

  2. アカウント作成のためのEメールアドレス: アカウント作成にはEメールアドレスが必須です。アカウント作成が正常に完了すると、さらに詳しい指示が記載されたEメールが届きます(通常24時間以内)。

  3. 申請データの入力: アカウントにログイン後、各申請セクションにデータを入力してください。申請を提出する前であれば、ログアウトして後で入力や更新を行うことができます。入力内容が正確であることを確認してください。

  4. 必要書類のアップロード: 必要な書類をすべてアップロードしてください。

  5. オンライン申請の提出: オンライン申請を提出してください。一度申請を提出すると、内容を更新することはできません。


 

重要な注意事項

 

申請締切までに提出された、完全に記入済みの申請書のみが審査の対象となります。

空軍JAG隊への入隊が選考された場合、正式な申請書を提出する必要があります。この申請書では、空軍JAG隊への入隊に関する正式な書類に署名する必要があります。また、空軍JAG隊への入隊には、身体検査をクリアする必要があります。


 

アップロードが必要な書類

 

オンライン申請の一部として、以下の書類をアップロードする必要があります。写真を除くすべての項目は、最大サイズ3MB、PDF形式で提出してください。写真の最大サイズは1MB、jpeg形式です。

  • 志望動機書(2ページ以内、ダブルスペース)

  • 履歴書

  • 全身写真(顔から足先まで、正面向き、最大ファイルサイズ:1MB、jpeg形式):法廷服を着用してください。Ed-DelayまたはFLEP/ELPに申請する場合は、全身写真で軍服(サービスドレス)を着用している必要があります。

  • 法科大学院格通知書(Ed-Delay Inに申請する場合)

  • 法科大学院への出願リスト(FLEP/ELPに申請する場合)

  • 法科大学院の成績証明書

  • 学部成績証明書

  • LSATスコア(LSATスコアレポートシート)

  • 弁護士資格証明書または適格証明書(免許を持っている場合)

  • DD Form 214(軍歴がある場合)

  • 将校勤務評定書または下士官勤務評定書(該当する場合)

  • 将校SURFおよび訓練報告書(FLEP/ELPに申請する場合)

  • AFPC機能マネージャーからのリリースレター(FLEP/ELPに申請する場合)

  • FLEP/ELP契約書(FLEP/ELPに申請する場合)

  • AF ROTC野外訓練報告書(該当する場合)

  • ライティングサンプル(任意 - 10ページ以内)

  • 推薦状(任意 - 最大5通)

    • 推薦状は、あなたの仕事への姿勢職務遂行能力リーダーシップの可能性などを証言できる人物によって書かれるべきです。

    • すべての推薦状の宛名は、下記の住所にある「Selection Board Members」としてください。

    • 推薦状を直接選考委員会に郵送しないでください。

    • 下記の住所は、推薦状に記載するためだけのものであり、送付先ではありません。

               

アメリカ軍の法務官(JAG CorpsのJAG)になるためには、いくつかの重要な要件とステップがあります。陸軍、海軍、空軍、海兵隊のそれぞれに法務部隊があり、基本的な要件は共通していますが、募集時期や特定のプログラムには違いがあります。

 

共通する基本的な要件

 

  • 米国市民権: 必須です。

  • 学士号: 4年制大学を卒業している必要があります。

  • 法学博士号(J.D.): ABA(American Bar Association:米国弁護士協会)認定のロースクールを卒業し、J.D.を取得している必要があります。

  • 司法試験合格: 米国のいずれかの州、コモンウェルス準州、またはコロンビア特別区最高裁判所の司法試験に合格し、弁護士資格を持っている必要があります。

  • 年齢制限: 軍によって異なりますが、一般的に42歳以下が対象です。軍歴がある場合は、年齢制限が緩和される場合があります。

  • 身体的・精神的適格性: 厳しい身体検査と精神鑑定に合格する必要があります。

  • 高い道徳性: 良好な品性と経歴が求められます。

  • セキュリティクリアランス: 機密情報を取り扱うため、セキュリティクリアランスの取得が必要です。

 

各軍種での法務官(JAG)になるための主なプログラムと特徴

 

1. 陸軍 (Army JAG Corps)

  • プログラム:

    • Direct Commission Program (DCP): 弁護士資格を持つ者が直接将校としてJAG Corpsに入隊する最も一般的なルートです。

    • Law School Programs: ロースクール在学中の学生向けのプログラムもあります(例: Funded Legal Education Program (FLEP) - 現役兵士向け、Excess Leave Program (ELP) - 学生向け)。

  • 特徴: 幅広い法分野(軍事司法、国際法、環境法、契約法など)での経験が積めます。

2. 海軍 (Navy JAG Corps)

  • プログラム:

    • Direct Appointment Program: 弁護士資格を持つ者が直接JAG将校として任官されます。

    • Student Programs: ロースクール在学中の学生向けのプログラムもあります。

  • 特徴: 海洋法、海事法、国際法など、海軍特有の法分野に携わる機会が多いです。世界中の海軍基地や艦艇で勤務する可能性があります。

3. 空軍 (Air Force Judge Advocate General's Corps)

  • プログラム:

    • Direct Appointment Program: 弁護士資格を持つ者が直接JAG将校として任官されます。

    • Ed-Delay Program: ロースクール入学前または在学中の学生を対象としたプログラムで、学費援助などがあります。

    • FLEP/ELP: 現役の空軍兵士がロースクールに通うためのプログラムです。

  • 特徴: 航空宇宙法、サイバー法、国際法など、空軍特有の専門分野があります。

4. 海兵隊 (United States Marine Corps Judge Advocate Division)

海兵隊では、法務官はJAGとは呼ばず、「Judge Advocate (JA)」または「Legal Officer」と称されます。海兵隊の法務官は、他の軍種のJAGとは異なり、**ラインオフィサー(Line Officer)**として扱われます。これは、彼らが通常の海兵隊将校と同様に、戦闘部隊の指揮官としての訓練も受け、法務以外の任務にも就く可能性があることを意味します。

  • プログラム:

    • Officer Candidate School (OCS) Law Option: ロースクール在学中の学生や卒業生が、OCSを通じて海兵隊将校としての基礎訓練を受け、その後法務官としての専門訓練に進むルートです。

    • Direct Commission: 他の軍種と同様に、弁護士資格を持つ者が直接任官されるルートもありますが、海兵隊の特性上、将校としての基礎訓練は必須です。

  • 特徴:

    • 「Marine Corps officer as well as an attorney at law(法律家であると同時に海兵隊将校)」という独特のキャリアパスです。

    • 他の軍種に比べて、より広範な軍事訓練とリーダーシップ経験が求められます。

    • 「Every Marine is qualified for combat.(すべての海兵隊員は戦闘に適格である)」という理念のもと、法務官も戦闘訓練を受けます。

 

応募から任官までの一般的な流れ

 

  1. 各軍種の採用担当者(Officer Recruiter)に連絡: 専門職(弁護士)の採用担当者がいます。

  2. 応募資格の確認: 学歴、職歴、年齢、健康状態などを確認します。

  3. オンライン申請: 必要な書類(履歴書、学業成績証明書、志望動機書、推薦状など)を提出します。

  4. 選考プロセス: 書類審査、面接、身体検査、セキュリティクリアランス調査などが行われます。特に、機密情報を取り扱うため、非常に詳細な身元調査が行われます。

  5. 選考委員会による審査: 各軍種の選考委員会が最終的な入隊の可否を決定します。

  6. 基本訓練・専門訓練: 選考に合格した場合、将校としての基礎訓練(例: 陸軍のBOLC、海軍のOfficer Development School、空軍のOfficer Training School、海兵隊のOfficer Candidate SchoolおよびThe Basic School)を受けた後、法務官としての専門訓練(例: Naval Justice School)に進みます。

アメリカ軍のJAG/法務官は、非常にやりがいのあるキャリアであり、多様な法分野での経験を積むことができます。しかし、その分、学歴、体力、精神力、そして米国への忠誠心が厳しく問われます。詳細な情報や最新の応募要項については、各軍種の公式ウェブサイトや採用担当者に直接問い合わせるのが最も確実です。