映画Review ジャーヘッド

 

 

☆1268
原題< JUARHEAD LAW OF RETURN   >
邦題「ジャーヘッド   」2019 イスラエルアメリ

原題:海兵隊 帰還法

マニアには嬉しいだろうが<荒唐無稽>

1つだけ映画と直接関係ある事は書いておく
ジャーヘッド1以降でシリーズが進む毎に
1と掛け離れた内容になっていくが、湾岸戦争
アフガニスタン戦争(CLP)そしてこの
特殊部隊とアメリ海兵隊が重視してる事が
反映されてるのは興味深い
(世界最強の軍隊でもCLP無しでは戦闘出来ず
作品でもその重要性危険性が語られる、そして
現在はこのように非正規戦が重視されてる)

以下タイパが悪いレビューで読みたくなければ
読まなくいい、IDF特殊部隊の説明も一部してやる

 

MARSOC
U.S.Marines Corps Forces Special Operation Command

”RECON”や”SRT”(Marine Police /Special Reaction Team)
Maritime Raid Force”を時々特殊部隊と解説する人がいるが
<特別部隊>であって特殊部隊ではない
海上急襲部隊(Maritime Raid Force / MRF):アメリ海兵隊
海兵遠征部隊(MEU)の中に編成されるサブユニットで、
洋上での強制臨検(VBSS)や陸上のターゲットへの急襲などを行う精鋭部隊。
任務ごとに編成は異なるが基本的には、基幹の攻撃要員として武装偵察部隊
フォース・リーコン(Force Recon)、サポート要員として
偵察大隊(Reconnaissance Battalion)、護衛要員としてMEUの大隊上陸チーム
(Battalion Landing Team)からの3つの小隊で編成される。

前回からマーソックが出てきて今回はメインになってるのは
アメリカ軍や海兵隊などそして世界の傾向として特殊部隊が
重視されてる流れ?

7th Wing―The Israeli Air Force'sSpecial Operations Wing
UNIT5101(アメリカ空軍のTACP)Shaldag Unit カワセミの意味
UNIT669 (アメリカ空軍のPJ)
フランス空軍Forces spéciales -Commando Parachutiste de le Air NO.10(CPA10
セパティエ)はアメリカ空軍のCCTでシャルダグはアメリカ空軍以外西側で
唯一のアグレッシブな特殊部隊

IAF(F15&F16)が2007年シリア原子炉空爆時(OUTSIDE BOX作戦)
サンデータイムズ紙にシャルダグが原子炉にレーザー誘導爆弾の為に
誘導照射したと書かれてるが
<GPS誘導爆弾があり自機からレーザー照射出来る>のに
やる必要も無い(万が一の事を考慮しGPSとレーザー誘導の2種を
8機が合計16発投下)しかもIAFは地上攻撃では基本複座機を飛ばす
この作戦はシリアの科学者に接近する為にモサドの作戦があったり
(この情報入手の過程だけで映画撮影したとしても面白いほど)
原子炉からの放射性サンプルを採取する為にサイレットマトカルが
動いた事は書かれる事は少ない(果樹園作戦)

イスラエル軍特殊部隊の特徴として3軍計16の特殊部隊があり
特に陸軍は任務毎に細分化されてる(特定の任務は特定のチームが行う
全てをサイレットマトカルで解決する事はない)、オケッツユニット(MWD)は
オケッツとして編成されておらずハンドラーとMWDがそれぞれの特殊部隊
(マグランやこのシャルダグなど)にアサインされそこに配属される、
特殊部隊員にドッグハンドラーの訓練をさせるより、ハンドラーとMWDに
特殊部隊訓練を行うほうが訓練は合理的に可能で特殊部隊の訓練も共通する
コースはそのチームで行わず<射撃やCQBなど特定の訓練は特定の施設教官達が
それぞれの特殊部隊に訓練し><専門分野だけ所属する特殊部隊の訓練を受ける>

特殊部隊に限らないが正式名称はUNIT○○○の番号を振る事も多い、敵に
部隊の目的を想像させにくくするためでシャルダグは<通称>
(米軍のグリーンベレーみたいな感じ)
有名なサイバー戦部隊も数字が振られてる(因みに元々は通信傍受解析の
部隊だったのが時代変化でサイバー戦部隊になってる、イスラエル軍
凄い所はこの部隊も極一部とはいえ公開してるし部隊として行う
学生リクルート手法も見せてる)

もう1つIDFの優れてる部分は上記の事も簡単に調べられるように
たとえ特殊部隊だろうがサイバー戦部隊だろうが<しっかり広報する>から
この映画のエンドロールでも出てくる<スポークスパーソンユニット>が
存在するし特殊部隊の映像も訓練程度は普通に公開してる
(ただしサイレットマトカルはアメリカ軍デルタと同じ秘密部隊暗殺部隊に
近いから古い写真などしか公開してない)
流石に顔は絶対に隠す、Recon Paratroopers以外の特殊部隊は
全てフェースカバーで顔を隠すRecon ParatroopersはDA/BOを
行わないアメリカ陸軍レンジャー隊員みたいな存在。

特徴的なことの1つで<個人発信でPRする人も多い>
女性兵士がライフルを抱えセルフィー画像をばら撒いたり、
制服でダンスしてTikTokに多数投稿してる(IDFは公式アカウントを
何処より早く取ったくらいに広報センスも桁違い、イスラエルの国家予算が
あればTikTok専用スマホ1台程度ならたとえ中国に筒抜けでも
電話帳も入れずGPSも切ってセキュリティ対策を取ってれば若者に
配信できるメリットが上回る)、SNS全盛はイスラエル国内はもちろん
ガザ地区も同じだからIDFの秘密作戦が近隣住民に撮影され
ネットで公開される事態も幾つか出てる。

ユニバーサルが金を出すアメリカ映画なら戦闘や軍のルールなどは
100%忠実に再現出来るはずなのにそれをしない不思議で、
<演出が逆効果>と思う、例えば最後のフューネラルでFLAG FOLDした
アメリカ国旗を遺族に手渡す兵士は同一部隊チーム隊員ではなく
<同一階級><功績がある場合はランクが上級者>と決まってる、
だから米軍の軍葬映像で説明が無くてもあのシーンがあれば
埋葬者の階級は簡単に推測出来る

弔辞「On behalf of the President of United States、
The United States Marine Corps*1、
and a Grateful Nation、
Please accept this flag as a symbol of our appreciation
For your loved his*2 honarable and faithful service.」
*1 陸海空海兵沿警
*2 or hers

戦地現地はともかく本国へ帰国後ならBODY BIERが
あの手の事をする、軍葬の<格>が4つあり
スペシャルフルホナー(将官・退役も含む)105mm砲での弔砲
(馬車の頭数など明確な区別決まりがある)
フルホナー(現役のみ)
スタンダード(定年退役):士官でも退役後はこれ
スタンダード(途中退役)

海葬(海上散骨)も希望者には行ってくれる面白いのは
<海軍OR沿岸警備隊在籍者以外もOK>
(海葬する艦艇時期場所は選べないタイミングが合う艦船に乗せるから)

空軍機によるミッシングマンフォーメーションは空軍フルホナー以上
でしか行わない、逆に言えばアーリントンなど国立墓地の
飛行可能な空域なら空軍フルホナー以上は行う
アメリカの場合フルホナーならフライバイは民間機や所属軍機
で行う場合もある)