「コーラス]





六十六 「コーラス]2004 フランス97分
ジェラールジェニーニ ☆☆☆


1949115日音楽家を志していた教師クレマン マチュー
(ジェラール)、「池の底」と言う私立の素行の悪い少年達の学校へ寮監と教師として赴任、早速案内をしていた
管理人が生徒の悪戯で怪我をする、取りあえず保健室みたいな所に寝かせたが校長は治療よりも犯人探しを優先した上に犯人が名乗り出なかったのでマチューに名簿から選ばせた無実の生徒を「反省室」に閉じ込め名乗り出るまで次々に指名してゆくと脅す。退職する寮監の引継ぎで犯人を教えられ校長室へ連れて行こうとしたが校長が体罰をしているのに気付き管理人の看病をする事で罰を与えた。学校には20~30人の子供が居て特にペピノという孤児、モランジュ(後に指揮者)、クソガキ「モンダン」を中心に話しが進む、マチューが大事にしていた鞄を盗み中身を見ていたが楽譜だった、マチューも校長のような体罰中心の矯正では良くならないと授業にコーラスを取り入れることにする、今までそのような授業は無かったので先ずは歌を歌わせパート別に分けそこからコーラスの練習をしてゆくのだが、顔は天使でも心は悪魔と教師から言われる「モランジュ、モンダン」は反抗するが、他の生徒は就寝前にも合唱をして次第に音楽を楽しみマチューにも馴染む、


モランジュが反省室に入れられているとき母親が面会に来るが、美人だったのでマチューが一目ぼれしてしまい、のちにモランジュがその一方的な好意に気付きますますマチューを嫌いになる、学校のコーラスが好評になり理事で支援者でもある伯爵夫人達が学校見学に訪れた際に遂に披露する、、
モランジュは初めは参加する素振りはなかったが実は(天使の歌声)と
評されるくらいの天才的な歌の上手さでソロで歌い自信をつけマチューともやっとで打ち解ける、出世主義者の校長が会議で出かけたときに学校で火事があり勲章を欲しがっていたが当然そんなものは吹き飛ぶ、生徒達は校外に出かけていたので無事だったのだが校長はマチューガ無断で生徒を校外に
連れ出したと怒り今までのいさかいもあり解雇する、実は家事は校長に追放されたモンダンが放火していたのだった。


マチューが学校を出て行くとき生徒の見送りが禁止されたので
授業で遊んだ紙飛行機に


手紙を書いて飛ばしコーラスで送り出す、校長の横暴に怒った教師達は
今までの事を告発して校長は解雇される。マチューガバスに乗る時いつも校門にたっていたペピノが付いてきて(孤児)、自分も一緒に連れて行ってとせがむ一度は断るが学校でもいじめられたりして愛情を受けてなかった
ペピノをバスに乗せ彼と一緒に学校を去る。


楽家としては無名で誰も自分の思いを聞いてくれなかったが
教師としては幸せだったと


日記に記していた。


 


音楽で悪ガキを更生するするというストーリーだが1949年というと
第二次世界大戦直接の影響は亡くなったが、ペピノの両親は爆撃で亡くなったとか未だに尾を引いていた時期でフランス作品には戦中戦後の作品は比較的多い、戦中の作品にはユダヤ人とか

対独協力者とか必ずでるがこの作品は戦後なので少しは明るく見れた。