映画レビュー アウトポスト 詳細

  1. ☆1219 原題<THE OUTPOST> 全滅したカスター将軍基地を揶揄しTHE OUTPOST 現在は後方基地的意味合いになってる (キーティングはCombat OutPost /COPコップ前哨基地) 若干群像劇風 部隊名・陸軍第4師団第4旅団61騎兵連隊第3騎兵大隊B中隊 空軍第544遠征隊エンジニア1名 QRF第10山岳師団 兵力数 COP     US53         ANA20         LAT2 OP フリッチ US19         ANA10 (高度差700m距離2.2KM/離れすぎている上にOPも激しい攻撃を受け COPへ行けなかった、QRFのLZと限定的な迫撃砲支援のみ) タリバン200~300人前後 攻撃側は敵の3倍という基本に忠実 負傷戦死損害 アメリカ軍7/KIA+1DOW=8KIA(4×GSW 4×RPG)     23/WIA(20名は退役せざるを得ない重傷)     (6全車両損失)  ANA4/KIA  ANA10/WIA     タリバン 約60~80/KIA      約40~70/WIA この死傷者数をどう捉えるか?一見するとアメリカ軍が少なく 基地は防御し撃退した上にタリバン側の死傷者が多い、 殺害比率がアメリカ軍のみで対比すれば1:10と同じ でも<命の価値が全く違う>、タリバンが死亡したら<天国へいける>と 殉教者になる上にタリバンには選挙がないので全土で残りが1万人程度でも 続行できる、勝ったか負けたか分らないような戦闘(タリバンに戦死者が多ければ 結果的にそれだけ”怒りの燃料投下”する事にもなる) 絶対数だけで見ればアメリカ軍勝利だが最終的に13年後には 撤退してるのだから、こういった積み重ねの戦死者数にアメリカは 耐え切れなかった(タリバンは絶対比10倍で苦戦をさらに13年間耐えた)。 2009/10/03を描くと思ったらメインであるが <COP>のほぼ始まりから終わりまで(これが映画として良かった 私は映画上戦闘シーンに興味ない映画は映画) 実際にはBチーム配置5ヶ月間で47回散発的に嫌がらせみたいな 攻撃発生してた(1回が15分程度の散発的な”威力偵察攻撃”で 米軍の反応を調べていた) アメリカ軍は戦闘詳細を公開したりする事も多くキーティングも 多数のレポートがあるそのうちの1つの冒頭に断り書きがある <不快を伴う内容>もあると・・・・・ 負傷後死亡したした兵士メースの具体的内容(RPGが近くで 爆発し狙撃され足に重傷)とその彼が発した言葉 他にも<アメリカ統合軍対テロ戦争訓練センター>という ROTCや派遣部隊の教材<ケーススタディー>でキーティングも 取り上げられてる(イラク戦争ケーススタディーや地図の読み方、 砲撃座標のグリッドの読み方、砲撃観測・・・・・ NINE LINE手順何でもあり) 時系列はともかくブロワード大尉の名誉の為に 書いておくが実際は解任ではなく「上級司令部・別基地にたまたま 行った時に猛攻撃された」 中隊長不在で代理の中尉が能力以上を求められ混乱した部分がある。 (ルーティーンはともかくこれだけの激戦に対処は難しい) 冒頭はヘリでCOPに派遣される隊員 一般部隊歩兵の彼らがパレット装着 COP内の雰囲気は決して良くない 「軍人の素質は関係ない」優秀でも死ぬ時は死ぬ 現地人と良好な関係を築き敬意を払えば安全 クソ燃やしの刑 「ヤンガーは他人の妻のスナップでパイプ掃除するヘンタイ」 キーティング大尉がトラックをFOBに戻す道で 谷に転落事故死それからCOPキーティングに基地名が変更 CAPイエスカスはIEDで戦死(KIA) キリレンコ選手のショーツは手紙を書いたら 送ってくれた<本物> 時間制シェアリング 攻撃をされたらその地点へ兵士を派遣調査は 米軍の基本 攻撃しながら弱点を探る 「迫撃砲 ハンビー 武器弾薬庫 発電機 兵士をドンドン送りCASを困難にする」伏線 バラック内が案外リアル 情報提供者モハメッドが タリバンが襲ってくると毎回言ってくるが 無視される(3日に1度攻撃されてる) マクリスタル司令官がROEを変更 砲弾の補給日は不定期不明 7月の基地閉鎖予定が延期 カーターが中尉に率直新任ブロワード大尉への不平をぶつける、 夜間の襲撃に迫撃砲で反撃 家族に衛生電話してるのは後に戦死する兵士ばかり CASは悪天候で暫く呼べず2時間後に到着 スモーク弾を投げその煙幕のある内に助ける 、機銃の弾薬切れが頻発しあっても役に立たなかったり故障 クレイモアが起爆しないとトラブルだらけ メイスの出血多量にIBがないので 仲間が血液検査抜きで自分達のA型血液を分ける 参加機&スタックス1000フィート高度差(U2~B1以外)で滞空 10×20マイルのレーストラックで中央にキルボックスを空け 攻撃時に高度を入替えたり下層のヘリを避けさせたりする 爆発と火災の燃焼で乱気流が発生するほど激しい戦闘と爆撃だった。 ↓この順(プレデターリーパーが若干不明) U2×1 GLOBALHAWK×1 B1×1=20発 コールサインBONE21(現在F15EのCS) F15×4=各々2~3発 F16×2 AC130×1コールサインSPOKY  A10×4 PREDATOR /REAPER AH-64×4(CCAFで米兵の 10m先を掃射するほどの激戦接近戦になっていた) (HH-60-/UH-60=MEDEVAC /CH-47) GBU 37発合計16トン(GBU-31s/2000ポンド、GBU-38s/500ポンド) ヘルファイアミサイル×2 2.75インチロケット弾 30mmキャノン砲、20mmキャノン砲 (空軍射撃数170発、AH64非公表) 敵襲    05:30 航空支援開始08:00- 終了16:30  MEDEVAC開始17:30- 終了21:30 QRF到着 18:00 ゴールデンアワー超過がメースを救えなかった可能性。 (3機のAH64が銃撃被弾で修理の為に引換えした 戦闘時間が長く12~13時間くらい続いたので 修理する時間もあったがアメリカ軍だから修理出来た、 序に言えばタリバンはヘリの飛来も予想し対空機銃も 計算しつくして配置していた) 後日譚 最終的に2009年10月6日(戦闘は3日AM5:30に発生し 12時間以上継続)キーティングは B1爆撃機で米軍自ら破壊した、放棄するだけならC4などで 破壊すれば済むが<起爆装置の不具合で不発>、爆撃だけで 済めば問題ないが破壊が不完全でドローン空爆を行おうとした時 タリバン兵達がいたのを確認した上で実行した、その攻撃でこの 戦闘を計画したリーダーAbdul Rahman Mustaghniを含む14人を 見事にGOOD KILL(某映画原題)し皮肉な結果。 略語等 AlamoAlamoAlamo=防御陣地へ集合 DARK SIDE→月の裏側=アフガニスタン  Enemy in the wire=敵が基地内侵入 FOBBIT=調理員みたいな内勤/非戦闘任務兵の蔑称 MEDEVAC Medical evacuation 医療搬送 LATVIAN OMLT= Operational Mentoring and  Liaison Team (ラトビア兵はSOFでG36を装備し、ラトビア軍広報でこの基地とは別の COPに派遣されたOMLTのドキュメンタリーを見ればリアルな COP内が映されてる、ラトビア軍SOFの選抜試験は アメリカ軍SOF選抜試験がまだ楽と思えるほど厳しさが桁違い) LRAS=Long Range Advanced Scout Surveillance System  長距離監視偵察カメラ(赤外線カメラみたいに見えレンジ・グリッドも表示) OPSEC=機密保持 PID Positive IDentification (意訳=武装敵兵という明確な確認、 ROEの一部) PRT =Provicial Reconstruction Team /地方復興訓練支援部隊  激しい交戦は減っていたが実情は戦闘部隊(パトロール・監視) QRF= Quick Reaction Forces 緊急即応部隊 (本国からの海外展開部隊と、海外派遣部隊なら救援部隊) X-RAY =TOC・中隊レベル指揮所指定コールサイン 大隊だとZERO (中隊長はBLACK SHEEP7が指定コールサイン) willie peat 白燐弾 Wisky Tngo Fox-trot(某映画原題) =WTF=What The Fuck IT DOES’NT GET BETTER  DEAD BODY TRAP MORE DEAD BODY これだけの犠牲者を出した原因 最悪の場所をCOPの位置に選んだ 訓練不足(映画内でもやってないくらい) CoCの不明確性(映画と史実の違う部分で米陸軍報告で指摘) 戦死者平均年齢24歳