映画レビュー 天使の分け前

☆1259
原題< THE ENGELS SHARE >
邦題「天使の分け前   」英仏
WILD BUNCH
BFI
SIXTEEN FILMS
WHY NOT PRODUCTION
FRANCE 2 CINEMA
CANAL+


1.裁判
2.奉仕活動
3.父親の自覚
4.2度と誰も傷つけない
5.課外活動
6.テイスティングの才能
7.ウィスキーの会
8.クランシーの妨害
9.バルブレア蒸留所へ
10.潜入
11.オークション
12.天使の分け前

 

 

酔っ払い アルバート
万引き女 モー
酔っ払って銅像に悪戯
暴力行為 ロビー(ロバート)
社会奉仕のリーダー ハリー John Henshow

何故か設定自体でフルネームではない上に
ニックネームみたいにイギリス的省略した呼び方
(多分ハリーの設定本名はハリソン)
原題<THE KEEPER >
BETA CINEMA
LIBLINGSGILM 2018
にも出演していたがスコットランド訛りが強烈な
オッサン役を演じさせたらこの人の右に出る人はいない


冒頭の裁判所シーンと駅ホームの酔っ払いと遠隔監視駅員の声から
笑える(しかも冒頭は主役ではない)
ケンローチ作品は殆どがシリアスな作品が多い中
このTHE ENGELS SHAREは唯一の例外と言っていい
ちょっとだけサスペンス風の娯楽作品の傾向が強い、
ただしその中でもスコットランド(GB)の低所得者層、
若者の軽犯罪者の境遇などさりげない社会的な部分も入れるのが
さすが(裁判所での審理内容はそのまま社会・国の鏡になる映画でなくても)
低所得者層に生まれたら底から(変換ミスで出たが正に底から)出る
事が難しいことも触れてる、アメリカの貧困地帯で生まれたら
50歳すら達せず死ぬか(犯罪がらみ)
刑務所に人生の大半を捧げるかとか
そんな人達もいるがそれと似たような事に触れてる

 

 


Community pay back 社会奉仕
TASC
Talk After Serious Crime 「犯罪後の対話」似た制度は米国にある
こういう部分をさりげなく入れることが出来るのがケンローチ
最終的にウィスキーを盗む事に成功し就職先も見つかる
<犯罪の結果で幸せになる>という流れが道徳的には
許容できない人がいようが(フィクションだから私は気にしない)
設定だけとは言えロビーの暴力が1人の人生を破壊してる事を
考慮しても

 


彼が心を入替える理由は
<父親になったこと>だが、ウィスキーの良さを教え
暴力を否定したハリーの存在がが欠かせない
(もちろん妻になる女性の存在も)
調香師やソムリエなど優れた嗅覚を必要とする職業は
もう1つ重要な要素がある<匂いの優れた記憶力>

最後の最後に盗んだ最高級スコッチをプレゼントする
ラストが笑え感動する

 

500Miles  スコットランドの有名な歌らしい
別のスコットラド映画SUNSHINE ON LEITHでも
同じようにエンディング曲になってる
「君に会うためなら500マイル/800Kmだって歩く」