ロシアと交渉して番組買って翻訳したら?

 

☆MIKHAIL STRELETS


Su-57の主任技師(設計者)

ロシアの番組で最新鋭ステルス戦闘機を2部構成で
説明していた、2018年に本編(ロシア語)を放送し
約3年後に英語版を製作して、私的には再放送で
やっとで言ってる意味が分かる番組が見れた。

F-22のライバル機で一応日本のX2だったか
次期戦闘機も取り上げたが、日本の設計製造スピードでは
仮に順調に進んでも製造にこぎつけ実戦配備され
訓練も済み飛行隊を編成するには最低でも15年はかかる。
(もちろん相応に進化したシステムを搭載出来るが
費用も高額になり少数配備になればデメリットも出てくるし
ロシアの15年後なら無人機で今のFA18レベルは飛ばせる)

短距離離着陸ができるのは次期空母への艦載も
織り込み済みなこと、機動性や武器の搭載能力は
F-35は問題にならないこと(ライバルはF22)などを
しきりにアピールしていた。

面白いのはロシア番組は必ず<工場潜入>をするので
負荷テストとしてモックアップを釣るしそこに
錘をぶら下げ引っ張ったり吊り上げたりして加重し
翼などを曲げて設計値が正しいか実験してる映像まで見せた。
(最終的には破断したが設計値+アルファだったから成功)

日本の工場潜入では絶対に見せない見せられない機密
(民間レベルでも映像は許可されず、当然自衛隊関連の
製造過程なら極秘区分される)の部分で、アメリカ軍すら
公開しない製造工程の一部を見せたのは驚いた。

分析官が見たら、泣いて喜ぶとはこの事で
ロシアの方が案外進化してる部分もあるし、
アメリカの基準(マニュアル)なら絶対に許されない
ルーズさが見受けられる工程シーンもあった。
分らないだろうから一応説明しておくと
素手>で取り扱いが禁止されてる素材を素手
扱っていた、もちろん人体に有害ではなく最終的には
機体に有害となりかねないから。

 

実際にはソフト(レーダーや武器システム)では
アメリカ製には圧倒的に劣る部分はあるが、
ロシアは数で圧倒できるし実戦投入
(つまりは実地テスト)で改良も可能で
ステルス破りのレーダー網を整備してるので
少なくともロシア領空においてはロシアが有利。
ロシアのプロパガンダ番組だがロシアミサイルの方が
長距離射程だから有利と言っていた。

スペックマニアや御用評論家達はアメリカ製兵器
万能論で(つまりそのライセンス生産品がある自衛隊も)
優れてる勝つと妄想戦争をするが、前提条件が既に
アメリカ軍有利で設定してるし一騎打ちが一回だけと
空想戦争でしかない。


1回の戦闘はともかく全面戦争の結末なんか
誰にも予測は出来ない(イラクアフガンの
アメリカ軍敗北を予想出来た人がいないのと同じ)

ロシアは自信があるのかこの番組でSU57を3シリーズも
英訳してるが流石に120分もイッキには見れない。

 


PS
ステルス破りレーダーの番組もあった
レーダーを固定モードにすればかなり
遠方まで対空捜索が出来て回転モードだと
若干探知距離が短くなる、空自パトリオットシステムは
120度固定スパンだがそれ以外から飛来したら・・・
もちろんロシアは相当数のレーダーユニット部隊を配備してる。


この手のロシアの番組は以前は3つあり
1つは終わって、今は2つ続いてそのうちの
<取材シリーズ>が英語化されてる、もう1つは
<体験取材シリーズ>でスペツナズの射撃や車両
(あの装甲車ファルカトスとか)の運転体験など
実地が多い(レポーターも若く20分と短い)

海自潜水艦事故以降はさすがに自衛隊凄い番組は
撃滅されてしまった。