「ミレニアム・ドラゴンタゥーの女」2/2





~   ~   ~  ~  ~  ~  ~いよいよストーリー ~ ~ 
冒頭: ヴァンネルストの武器密売の記事で名誉毀損で訴えられたミカエルは
“罰金15万クローネ、禁固3ヶ月”で執行は半年後という判決が下る。
雑誌“ミレニアム”の編集者だったミカエルは会社を去ることにする、
愛人が追いかけてきて残るように頼むが固辞する、そしてその時の様子を
“リスベット”が盗撮撮影する。
(この時は彼女の役割が不明)
 
弁護士が調査会社にやってきて通常は認められない調査員と接触して報告を受ける
(弁護士の依頼主が大企業ヴァンゲルグループだと知って便宜をはかる)、調査員に会う前に「彼女は非常に優秀ですが、会って驚かないで下さい」と初めにことわられる。調査員“リスベット(まぁ パンクルックみたいな感じ)”は報告書を提出して質問をされても「全て報告書に書いてあります」とつっけんどんに答え弁護士から「君自身の言葉で聞きたい」と言われ
「ミカエルは罠にかけられた、彼は本当は無罪だと思う」と答え部屋を

出てゆく。

 
豪邸に住み裕福な老人に小包が届く、差出人は不明、消印に香港としてあったが中身は“押し花”だった(これが老人を調査依頼をする理由となる)、その押し花を持って別の部屋に行くとこれまで届いた押し花が額に入れられて壁一面に飾られていた・・・・・
 

ミカエルはクリスマスは妹一家の家に行って料理を作っていたりしていたが、電話がかかってきて弁護士からお会いしたいと言われる、今日はクリスマスだし初めは断るがきっと興味があるからといわれ出かける、電車に乗って駅で降りると弁護士が迎えに来ていた

車で“へーデービー島”と一本の橋だけが本土との交通手段の島に渡り

ヴァンゲルと会い話しをする。


 ハリエットという女性の写真を見せられ自分の姪に当たる彼女が失踪した、見覚えが無いかと尋ねられるがないと答えると、1965年の夏、ミカエルが子供の頃に父親が管理人として住み込みで働いていたその豪邸で時々遊んでもらっていた仲だった。
調査依頼をする、そして失踪当日に起こった全く別の交通事故の映像の
フィルムを見せる
そこには屋敷の窓にいたハリエットが偶然映っていた。
 

調査員“リスベット”には(この作品中では正確な理由は語られないが)弁護士の後見人がいて前任者が死亡したので後任の後見人に会うように言われ会いに行くと、金銭管理の為だからと給与口座を抑えらたうえに、どんなプレーが好きかとか経験した人数等を聞かれる「2人」かも「20人」かも「200人」かもと答えるが・・・・・

 

ハリエットの失踪後も伯父のヘンリックの誕生日毎にプレゼントされていた様々な押し花が世界各地から届き総数で50以上になっていた、グループの誰かが苦しめている40年間調べたが死ぬ前に真相を知りたいので

手伝ってくれと頼む。
 
 依頼人の調査が済んでもリスベットはミカエルについて何故か調べていた、地下鉄の駅でヤンキーとぶつかり喧嘩になりノートパソコンを壊してしまう、同じハッカー仲間のところに行って調べてもらうとハードは損傷していないが買い替えが必要と言われる。
買い替えの資金が20~30万円必要になったので後見人に電話すると会いに来いと言う、
仕方なく弁護士の部屋に行くとFを強要され必要な金額をもらえなかった。
 
 ミカエルは調査をする事にして島にやってくる、母屋の豪邸ではなく客屋のぼろい建物に住まわせてもらう、ヘンリックが来てダンボールに入った資料を置いてゆく。

そこにあった写真などを基に人物・相関関係を貼り付ける、パソコンでヴァンゲルグループを検索すると1930年代にヘンリック以外がナチ党員であったことが分る、
ハリエットの日記を読んでいると「マグダ30112」「サラ32016
「BJ32027」「LI31208」「マリー32018」と記してあった当然意味不明なので当時の捜査責任者であるモレル警部のところへ出向くが電話番号では無かった、唯一彼女が内気で宗教に興味を抱いていたのではと言うことだけが分る。ミカエルが自分のパソコンに「マグダ~」等を打ち込んで眺めていると、ハッキングしていたリスベットのパソコンにも映し出される
 
ミカエルが気になる写真があった、祭りのパレードを新聞が掲載していて偶然ハリエットが写っていたのだが視線が気になる、顔も怯えている。新聞者に出向いてその写真のネガや掲載されなかったが当日に撮影された別の写真があるのでそれらをスキャンしてつなげてゆく、するとハリエットは誰かを見つけ怯えて立ち去ろうとしていた。
 

リスベットが後見人にパソコン代でもっとお金が必要と言うとまた会いに来いと言われる出向くと“抵抗すると報告書に良いことは書かない”と脅されレイプされる。

 
後日急に弁護士の部屋を訪ねスタンガンで彼を倒し拘束してレイプ場面を実は盗撮していたのでDVDで見せて恐喝して“金銭は自由に使わせる、報告書は良いことを書く、一年後には後見人を解除する”以上のことを約束させる
(序に拘束バイブプレーやタトゥーで“レイプ犯のブタ”と体に書かれたりもします)
部屋に戻ったリスベットはミカエルのパソコンをハッキングして見ていて「マグダ~」の
意味に気付きミカエルのニックネーム「名探偵カッレ君」宛でメールして
知らせる
《私も電話番号ではなく聖書からの引用とは思っていたが》、
書かれていたことは
レビ記 女が獣に近づき獣と交わるなら女と獣を殺さねばならぬ」
レビ記第一章第十二節「山鳩か家鳩を生贄として焼いて捧げる」
BJ
[交霊術をする者は死刑に処さなければならない、石を投げ殺されるのだ]
これを見たミカエルは依頼主のヘンリックに報告に行こうとするがヘンリックは心臓発作で倒れて救急車で病院へ行ってしまう。弁護士には調査を続行するように指示されるが、
メールを送った人物に心当たりは無いかと尋ねる→彼女の部屋にミカエルが訪ねて来て
調査に協力するように頼む初めは断ったが、興味があるから解決の
ヒントを送った訳で

共に調査を進めることになる。ミカエルが住まわせてもらってる客屋で一緒に生活しリスベットがパソコンで調べてゆくと1962年にサラという女性が牛舎で殺されていたことが分る。

 
事件現場に行ってみると若い女性が残酷に殺されていて牛も殺されていた。1969年にはマグダという女性も殺されていた、聖書の引用―切り分けた頭と脂肪を共に火にくべた
薪の上に並べること。警察署に行って現場の写真を見せてもらうと引用の如くされていた
ウプサラと言うところで1964年にマリーという女性が殺されていた。
 新聞社の写真から当時新婚旅行でパレードに来ていた婦人を突き止め、彼女がカメラを持っていたのでその時撮影した写真を見返るが見せてもらうと、ハリエットが怯えていた
相手は青いセーターを着た男性だった、そして犯人に気付いたので殺されたのかもしれなかった。不明の事件(BJ)男女を問わず交霊術を信じるものは石で殺さなければならない)このことをモレル警部に尋ねてみる
 
ヴァンゲル一族の家族会議が開かれミカエルが呼ばれ、調査の中止を求められるが弁護士がヘンリックとの契約は彼が存命の限り破棄できないと反論して(依頼主だから)続行することになる、その時ある女性がつけていたペンダントがハリエットのではなく従姉妹のアニタのもんでフィルムに写っていた女性はハリエットではなくアニタだったと気付く。
 ミカエルがジョギングしていると狙撃され怪我をしたがなんとか逃げ出す、真相を暴かれようとして焦った犯人だろうが、警察に届けても相手にされない上にリスベットは警察を嫌っていて逃げ出してしまった(小学生くらいの時に恐らく車に乗っている父親にオイルを撒いて放火した・・・・・説明は無いのだが何回映像がある)

リスベットが戻ってくると客屋に侵入者があったことに気付く(驚異的な映像記憶力)、そこで隠しカメラを設置した。

 
リスベットとミカエルは打ち解けたがリスベットは何か隠しているものがあった。

 モレル警部が訪ねて来て不明の事件 BJ=レベッカヤコブソン 

 ユダヤ名であることに気付く、マリヤもユダヤ名で儀式を模してユダヤ人を殺していたのだ・・・・

ナチス党員の生き残りである“ハラルド”が銃も所持していることから怪しむが証拠が無い、リスベットには会社の経理簿で事件発生現場近くの領収書等を調べるが(金持ちほど金銭支出には細かい)ハラルドではない。

ミカエルはハラルドの家に忍び込むが逆に

見つかってしまい猟銃で殴られ発砲されそうになったところを

偶然マルティンに助けられる、現在のヴァンゲルグループ会長になっている彼の家で酒を注いでもらい何があったのか聞かれたので“ハリエットが殺人に気付いていたこと、リスベットが帳簿を調べているので犯人の確証が得られるだろうと答える(勿論裁判になっても領収証ではその近くにいたことは否定できないが殺人となると別問題だが)。

 
 リスベットは初めはハラルドのサインで調べていたが偶然ゴットフリード(ハリエットの父)のサインが入った領収証を見つけたら事件の年月が一致していたのである、
ゴットフリードの写真を探していたら息子マルティン(ハリエットの兄)の写真を見つける、青いセーターを着ていたのだ。

 ミカエルが真犯人に気付き始めたと悟ったマルティンは注射で彼を眠らせ地下の措置室に連れて行き拘束して抵抗できないようにして彼を殺そうとする。
(ミステリーの定番、即死させないで自分が犯人ですと告白している間に・・・・・)
マルティンは16歳の時に父親に女の殺し方を教えられレイプ目的にやってきたと告白する、聖書の引用は父の提案だったが余計だったという、マルティンは父の死後もレイプ殺人を続け数十人を殺していたがどうせ不法移民や売春婦で誰も気にしないと罪の意識が
無かった。客屋に戻ったリスベットが隠しカメラの映像でマルティンを確認して彼の家に行き殺される寸前のミカエルを助ける、マルティンは車で逃げるがその窓をゴルフクラブで叩き割り、逃走したのでバイクで追いかけると車がトラックと衝突して転落して
まだ彼は生きていたがリスベットはマルティンを助けずガソリンが引火して車は炎上する。
 
事件は解決してヘンリックに報告したが実はマルティンはハリエットの殺人は否定していて彼女は殺そうとしたが失踪したと言っていた、リスベットはミカエルの基をさるが
ハリエットの手掛かりを残していた実は彼女はオーストラリアに移住していて生きていたのだ。ヘンリックの豪邸をミカエルが再び訪ねて来て「絶対に心臓発作を起こさないで」と言ってハリエットを入室させる、そして彼女の口から酒飲みの父に14歳からレイプされ16歳になり兄も加わり、父から逃れるときに誤って父を殺してしまい、もっと怖い兄から逃れるために従姉妹のアニタの協力で失踪したと説明した、伯父には生きている事を知らせたかったので押し花をおくったが一族の嫌がらせと誤解されたので会うことを決意したと説明した
 
ミカエルは禁固刑に服していたがリスベットが面会にきて資料を渡して去る、それはかれを陥れたヴァンネルストの不正の証拠で獄中で彼を暴く記事を書き上げ、釈放後に彼は雑誌社に復帰する、その時のニュースで

ヴァンネルストが自殺してその資産数百億が引き出されていたこと、監視カメラに謎の女性が写っていたことが流れる・・・・・・・・・

いうまでも無くその女性は“リスベット”でラストは彼女がケイマン諸島らしきところでリムジンから降りて歩き去るところで終わる。

 
最高のミステリーでした。